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2009年2月24日(火) 19:20 |
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自衛隊イラク派遣で住民の訴え却下
自衛隊のイラクへの派遣は憲法に違反するなどと市民グループが訴えていた裁判に判決です。 岡山地裁は訴えを却下、派遣が憲法に違反しているかどうかについての判断は避けました。
この裁判は、県内の市民ら約40人が、自衛隊のイラク派遣は、憲法に違反するなどとして国を訴えていたものです。 裁判では、昨年名古屋高裁が、航空自衛隊の活動の一部が憲法9条に違反していると踏み込んだ判断を示したことで、24日の岡山地裁での判決が注目されていました。 24日の判決で岡山地裁は、原告の訴えの通り自衛隊のイラク派遣が違憲であったとしても、原告自らが何ら侵害を受ける立場にないことから、訴えを門前払いの形で退け、違憲についての判断は避けました。 しかし基本的人権の根底に「平和的生存権」があり、徴兵拒絶権などがそれにあたると、「平和的生存権」の具体的な権利を司法判断として初めて示した上で、これらの権利が侵害されれば、国に損害賠償を求めることもできるとの判断を示しました。 原告は、自衛隊派遣の違憲について判断されなかったことは残念としながらも、一定の成果を得たとして、今の所、控訴はしない方針です。
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