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2009年2月24日(火) 19:20 |
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花粉症に乳酸菌が有効
花粉症の人に朗報です。 岡山大学などの研究で、乳酸菌の一種が花粉症の症状を和らげる働きをすることがわかりました。臨床試験も進められ、効果が確認されています。
岡山大学薬学部は乳酸菌の花粉症への効果を、岡山市の飲料メーカーオハヨー乳業と共同で研究しています。 これまで動物実験で効果は確認されていましたが、その仕組みはまだわかっていませんでした。 花粉症は免疫機能の過剰な反応で発症します。 花粉症のマウスから取り出した免疫細胞に、L55と呼ばれる乳酸菌を入れたものと入れていないものを培養します。するとL55を入れた方の免疫細胞には、アレルギーを引き起こす原因物質があまりできませんでした。つまり症状を和らげているのです。 患者への臨床は、南岡山医療センターで進められています。 去年、花粉症の患者50人を対象に、臨床試験を実施しました。L55乳酸菌の入ったヨーグルトと花粉症治療薬を併用し、症状の変化を調べました。 ヨーグルトを併用した人のくしゃみは最大で25%、目のかゆみは40%にまで減少したということです。 岡山大学などはさらに研究を進め、乳酸菌と花粉症の関係を明らかにして、治療に反映させていく方針です。
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