精米の鮮度を数値化する
精米の鮮度を数値化し表現するものであり旨みとは関係ありません。
精米に含まれている脂質は時間経過で徐々に脂肪酸へと分解されていきます、その 脂肪酸度( pH値)を計測する事で、容易に精米の鮮度を把握する事が出来ます。
当社の見解は 優 pH 6.8以上
良 pH 6.7〜6.2
可 pH 6.1以下
試験方法
純水 JIS純粋規格 A2〜A3(株式会社カトウケミカル工業用精製水)
pH計測はpH試験紙でも可能です(アドバンテック東洋 BCP
pH5.6-7.2)
200tのビーカーに精米50gを入れ、純水100tを加え攪拌棒で軽く5回ほど攪拌し 15分後に上澄みを計測します。
参考データー
試料1.
新潟、中越産コシヒカリ 6月中旬まで籾で常温保管、
6月中旬に籾摺し玄米で16℃保管 通常搗精
年月日
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pH値
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07-07-15 |
7.1
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当社KT-S5で窒素パック |
07-07-16 |
6.4
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07-07-18 |
6.4
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07-07-19 |
6.4
|
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07-07-24 |
6.0
|
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07-07-31 |
6.0
|
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07-08-06 |
5.8
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窒素パックを開封し計測 pH6.9 |
07-08-15 |
5.6
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窒素パックはpH値が搗精時と殆ど変わりません。
試料2.
新潟コシヒカリ玄米15℃保管 精米の旨みを多く残す為に八分搗で搗精
年月日 |
pH値
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07-07-13 |
6.9
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07-07-14 |
6.8
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07-07-16 |
6.0
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07-08-15 |
5.6
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旨みを多く残す事でより酸化が促進されます。
試料3.
2007年2月1日 北海道、空知支庁管内ナナツボシを通常搗精
2007年2月2日当社KT−S5で窒素パック
2007年8月2日 窒素パックを開封しpH計測 pH6.8
高温にも強い窒素置換パック
高温でも当社の窒素置換した商品は殆ど鮮度落ちはありません。
恒温槽30℃期間22日の官能検査、試験結果(検査員14名)
対象区 バリア性米袋に含気包装で5℃保管
試験区 バリア性米袋に窒素置換し30℃保管
試料
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1
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2
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3
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総合評価
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0.071
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-0.071
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0.015
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外観
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0
|
0
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0.1017
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香り
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0.179
|
-0.179
|
-0.071
|
旨み
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0.107
|
0
|
0.071
|
粘り
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-0.071
|
-0.036
|
0.107
|
硬さ
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0.143
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-0.036
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-0.357
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恒温槽30℃期間26日の官能検査、試験結果(検査員14名)
対象区 バリア性米袋に窒素置換で5℃保管
試験区 バリア性米袋に窒素置換し30℃保管
試料
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1
|
2
|
3
|
総合評価
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-0.134
|
-0.053
|
0.015
|
外観
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0.038
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0.153
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0.115
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香り
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-0.115
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-0.038
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-0.153
|
旨み
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-0.076
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-0.038
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-0.038
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粘り
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-0.038
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-0.307
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-0.115
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硬さ
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-0.230
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-0.053
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0.115
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使用した米袋はクリロン化成株式会社 製品名 ハイラミナNVL
酸素透過度(JISK 7126) cm3/m2・24h
( 23℃、65RH%)
物性値(100μ)2.4
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