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最終更新:2009年2月25日(水) 3時36分

和歌山カレー毒物事件、最高裁で弁論

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 4人が死亡、63人が急性ヒ素中毒になった和歌山カレー毒物混入事件。24日、最高裁で弁論が開かれ、殺人などの罪に問われ、一、二審で死刑判決を受けた林真須美被告側が、改めて無罪を主張しました。

 この事件は1998年7月、和歌山市で行われた夏祭り会場で、ヒ素が入ったカレーを食べた4人が死亡、63人が急性ヒ素中毒になったもので、林真須美被告(47)がカレー鍋にヒ素を入れ、殺害したなどとして、殺人などの罪に問われています。

 林被告側は一貫して無罪を主張しましたが、一、二審ともに死刑判決を言い渡し、林被告側が上告していました。24日、最高裁第三小法廷で開かれた弁論には、上告審から新たに加わった、山口県光市の母子殺害事件の弁護人を務める安田好弘主任弁護士らが立ちました。

 弁論に先立ち、弁護側が事前に行った証拠調べ請求について最高裁側の判断を求めたところ、最高裁は請求を退け、弁護側は異議申立もしましたが、これも退けられました。

 その後に行われた弁論で弁護側は、林被告が毒入りの葛湯を夫に飲ませ、殺害しようとしたとされる事件について「保険金をだまし取るため、夫も共謀した保険金詐欺事件で、殺人未遂事件ではない」、林被告がカレー鍋の回りで1人でいたのを見たとする住民の証言については、「住民の場所からは、カレー鍋が置いてあった場所の全てが見渡せたわけでない」などと、死刑とした大阪高裁判決について5つのポイントで反論して、詐欺の罪以外での無罪を改めて主張しました。

 一方、検察側は弁護側の上告棄却を求め、最高裁弁論は1時間20分ほどで閉廷しました。注目の判決は、後日、期日が指定されます。(24日17:10)



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