第81回アカデミー賞の短編アニメ映画賞にノミネートされていた日本のアニメ映画「つみきのいえ」(加藤久仁生監督)が受賞した。長編アニメ映画賞は「ウォーリー」が受賞した。
加藤さんはオスカー像を受け取って「重いですね」と一言。さまざまな人にあいさつを述べたあとに「どうもありがとうミスター・ロボット」と日本語で茶目っ気たっぷりにあいさつした。
「つみきのいえ」は、ロボット(東京都渋谷区)が製作した12分4秒の短編アニメ。海面がどんどん上がってくるので、家を上へ上へと建て増し続け、まるで「つみき」のように見える家に住む、おじいさんと家族との思い出を描いた。ソフトで暖かい色合いのファンタジー作品。
この作品は、08年にフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭で最高賞のアヌシー・クリスタル賞を受賞したほか、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞など、国内外で高い評価を受けていた。日本作品の同部門のノミネートは03年の「頭山」(山村浩二監督)以来、6年ぶり2作目の快挙だった。【細田尚子】
2009年2月23日