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アライグマ被害1億6千万円 16都道府県で農作物荒らす (2/2ページ)
このニュースのトピックス:癒やし・ペット
アライグマの生態に詳しい北海道大の池田透教授(保全生態学)の話 タヌキやキツネの被害と混同されている部分もあり、農水省に申告される農作物被害はごく一部にすぎない。アライグマの生息環境は多岐にわたり、日本ではどこにでも定着する可能性がある。被害が表面化したときには、相当数が生息していると考えた方がよい。自治体は被害が出たかどうかでなく、生息情報をキャッチした時点で直ちに捕獲対策を始めるべきだ。
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アライグマ 体長40〜60センチ。小動物や果物、野菜などを食べる。1970年代のピーク時には年間1500匹以上輸入されたとみられているが、性格が凶暴なため、飼育を放棄するなどして野生化。雑食性のために在来種のニホンザリガニの捕食など生態系への影響が懸念されている。飼育や輸入などが原則禁止の特定外来生物に指定されている。