【ベトナム】中曽根弘文外相は23日、来日したベトナムのボー・ホン・フック計画投資相と外務省で会談し、同国への政府開発援助(ODA)を再開する意向を正式に表明した。
日本からのODAは大手コンサルタント会社のパシフィックコンサルタンツインターナショナル(PCI)によるホーチミン市政府高官への贈賄事件を受け、昨年夏に中断していた。
日本政府は事件を契機として設置された「日越ODA腐敗防止合同委員会」で検討してきた不正腐敗の再発防止策がまとまったことや、今月中旬にはベトナム当局が収賄側の容疑者を逮捕したことを評価し、ODA供与再開に踏み切った。
フック計画投資相は「ベトナム政府としても日本のODAが日本国民の税金であり、ODAを効果的に活用し、不正を防止する責任があることを十分理解しており、このような事件が再発しないよう徹底的に対処していく」と述べた。
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