08年12月、中国海軍は09年から航空母艦を本格的に建造すると発表した。ウクライナから購入した旧ソ連の航空母艦を演習用として再利用し、2015年までに6万トン級の通常型空母を建造するという。写真は07年9月、合同演習のため豪州に向かう中国海軍艦隊。

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海の安全はどうなる!中国が航空母艦を持つのは20年後?
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2008年12月、中国海軍は09年から航空母艦を本格的に建造すると発表した。ウクライナからスクラップとして購入した旧ソ連の航空母艦アドミラル・クズネツォフの2番艦ワリヤーグを演習用の航空母艦として再利用し、さらに2015年までに6万トンクラスの通常型空母を建造すると発表した。中国はこれまで、1975年代後半に建造されたキエフ級軽空母などをスクラップとしてロシアから輸入してその構造などを研究していたようだ。

ロシアは現在、クズネツォフにスホーイ27の艦載機型スホーイ33を載せて運用しており、中国は現在、スホーイ27をライセンス生産しているが、ワリヤーグのためにロシアからスホーイ33を購入する計画という。ワリヤーグは蒸気カタパルトで艦載機を離陸させる米空母とは異なり、艦首が上に反り返ったスキージャンプ型の甲板で離陸させる方式だが、中国もこれを踏襲することになる。

ただ、自動車さえ自前で作れない今の中国が、そしておそらく10年たっても、100%自前の技術と部品で現代型の空母やその艦載機を作ることはおそらく無理。できたとしても、第2次大戦レベルの空母がせいぜいだろう。たとえ、世界中から「民生用」の部品をかき集めて組み立てたとしても、いろいろな高度な電子技術・精密工作機器の固まりのような空母や艦載機の製造は簡単ではない。米国はもちろん、ロシアも簡単には技術は渡さないだろう。

空母を実際に戦力として運用するには莫大な費用がかかる。直接の建造費や乗組員、艦載機パイロットの育成費用ばかりではない。空母一隻を丸裸で洋上に置いておくわけにはいかず、対航空、対潜水艦用の2、3隻の護衛駆逐艦も一緒に行動しなければならないからだ。その財政負担は大変なものになる。

同時に気になるのはライバルの米国のこと。世界中に同時に原子力空母艦隊を展開させておく財政負担にいつまで耐えられるのか。中国が20年先に空母を持つかどうかよりも、米国が今のレベルを維持し続けられるかの方が問題だろう。(編集/KJ)
2009-02-24 20:53:17 配信

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