桜井淳所長の最近の講演内容-放射能マーク入りドラム缶を無断投棄した零細下請け業者の非常識-
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【講演内容】世界で高速増殖炉原型炉を運転している国は、ロシアだけで、日本は、これから、試運転時の液体ナトリウム漏れ・火災事故で13年間も停止したままの物の試運転再開を図ろうとしており、それら以上の施設、すなわち、世界に高速増殖炉の実証炉や商業炉は、1基も存在しておらず、その原因は、ロシアや日本の技術が進んでいるためではなくて、米英仏独といった欧米先進国が原型炉や実証炉の建設・試運転・定格運転を中止してしまったためであり、その意味で、「もんじゅ」の運転は、世界の高速増殖炉の開発の歴史からすれば、完全に"一周遅れ"の存在に過ぎず、たとえ、「もんじゅ」の試運転や定格運転の継続を図っても、得られる成果は、(1)設計の妥当性の確認、(2)ナトリウム取り扱い技術の発展、(3)材料の経年変化の確認、(4)保守管理技術の習得、(5)人材養成、くらいで、10年前ならともかく、いまのように高速大容量のコンピュータが自由自在に利用できる時代においては、計算科学の発展が著しく、"コンピュータシミュレーション"が可能な分野も含まれているため、これから、原子力機構が(1)-(5)を目的に運転再開しても、役立つデータ・情報にはならず、税金の無駄使いの批判は当然付いて回り、もはや研究機関の原子力機構が税金を注ぎ込んでも意味がなく、できることならば、民間会社に移管し、資金が相対的に豊富で、運転管理費が捻出しやすい電力会社、具体的には、九電力の出資で構成されている㈱日本原子力発電が運転管理するのが最適なように思えます。
人類の知恵は、実にすばらしく、その最高の表現は、哲学としての仏教や神学のような宗教への最高の敬意と継承に表れており、たとえば、神学において、地域共同体の中には、必ず、鎮守の森に包まれた神社があり、そこには神が舞い降りており、人々は、そこで神をまつり上げる行事を行い、一体化し、いっぽう、仏教において、お葬式や迎え盆・送り盆等の行事をとおし、霊をろうそくの光等の形に可視化して、先祖代々と生存しているひとたちの間の意思疎通・会話を可能にしており(桜井淳所長は、物理学者であって、自然の構成については、"場の理論"(Field Theory)と"素粒子論"(The Theory of Elementary Particle)を基としているため、それ以外の概念は導入せずに議論していますが、ただ、人間の心や愛等の形や目に見えない概念を尊重する立場です)、人間は死して単に土になるだけではなく、その意思は永遠に生き続け、生存者に語り続けることができ、それだからこそ、生存者は、その事を受け止め、最高の倫理観をもって人生をまっとうしようとの意思が持て、生きると言うよりも、生かされていると言った方が適切であり、桜井所長は、これまでの人生において、何度か"神との遭遇"に成功しており(五木寛之・森一弘『神の発見』平凡社(2005)において、カトリック司教の森氏は、神を見たと証言(pp.253-254)しています)、そのことは、いま生存していることが直接的な証明になっているのであって、今後、ひとつ、ひとつ、具体的な例を挙げて、そのことを証明して行かなければなりません。
HⅡA打ち上げ主体の三菱重工業は、1月23日、大小8基の人工衛星を搭載したHⅡA 15号機の打ち上げに成功したと発表しましたが、それによって、連続9回の成功となり、2001年の1号機から、14成功1失敗となり、通算成功率は、93%となって(1994-2000年のHⅡの通算成功率71%)、ついに、成功率だけから判断すれば、欧米並みになったと言えますが、まだまだ、欧米に比べ、打ち上げ絶対数が少なく、高い再現性と信頼性があるとは断言できず、また、今後の課題としては、欧米並みのコストダウン等を図らねばならず、人工衛星打ち上げビジネスを軌道に乗せるには、今の打ち上げ費用の三分の一の約100億円まで下げねばならないと考えられます(HⅡAの打ち上げ主体が、宇宙機構(宇宙開発事業団)から三菱重工業に移ってから、打ち上げ成功率は、格段に高くなりました)。