桜井淳所長の最近の講演内容-日本の原子力開発の中枢機関はどこか 1-
テーマ:ブログ【講演要旨】この問題を考察する上で欠かせない視点は、どのような評価項目に着目して中枢機関と位置づけるかということで、それによって、評価結果は、評価者の数ほど存在するかもしれませんが、評価項目としては、(1)社会的影響力、(2)予算規模、(3)施設規模(総合性)、(4)人員数、(5)独創的成果、(6)学位取得者、(7)各種褒章受賞数、(8)社会的貢献度等が考えられ、対象となる組織名は、1970-1990年を検討対象期間に設定すれば、(a)東大、(b)原研、(c)動燃、(d)京大原子炉、(e)放医研、(f)原工試が挙げられますが、これらのうち、東大は、原子力に限らず、学問の全分野において、大きな社会的影響力を有しているため、特別な存在と位置づけられますが、それでも、原子力というごく狭い分野に限定すれば、原子力の予算・人員・施設規模とも、原研や動燃に優るわけではなく、同様に、京大原子炉、放医研、原工試も、やはり、評価項目から判断すれば、原研や動燃に優るわけではなく、最終的には、原研と動燃の比較になります(続き、次回)。
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