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東京カープ会 : 『第5回東京カープ会』Vol.6 板ばさみの中堅選手
投稿日時: 2009-02-22 05:31:00

 クライマックス・シリーズ進出を目指した昨季、あと一歩、3位・中日に及ばなかったカープ。ブラウン改革は今季こそ花開くのか? 新球場で広島の街は盛り上がるのか?
 08年12月15日、都内で『第5回東京カープ会』が開かれた。熱心なカープファン約280人と6人のパネリスト、ゲストが、愛するカープについてトークバトルを展開した。“最強赤ヘル軍団”も、今や万年Bクラスチーム。そろそろ復活の時だ!
<協賛:サントリー株式会社 萩森水産株式会社 日本食研株式会社 明治製菓株式会社 株式会社すぐる 株式会社旭堂 株式会社やまだ屋 有限会社SOHO総研 有限会社たけうち

二宮: 第2部では来年のカープはどうか、ということを中心に議論を進めていきたいと思います。その前に個人的に訊いてみたいことが長嶋さんにあります。ここだけの話なんですが、熊本工業の某監督から聞いたことがあるんですよ。前田智徳が1度、辞めたいと言って熊本に戻ってきたって。その原因は長嶋さんからイジメられたから、と……。長嶋さん! いじめたの? この真相をぜひ聞きたいなぁと思いまして。
長嶋: あのぉ、これね、ぶっちゃけった話……正直に言います。はっきり言って、いじめじゃないんです。彼が入団した時、僕は一応中堅クラスだったんですよ。昔の会社でもそうですけど、中堅どころが一番しんどいですよね。上から叩かれ、下からも無視されて。そんな状況の中で彼が入ってきたんですけど、ちょっとやっぱり、一風変わった選手だったんですよ。個人的に変わっているのは僕も人のこと言えないのでいいんですけど、でも挨拶っていうのはプロ野球選手じゃなくても社会人としてできなきゃいけないことだと思うんです。僕はそんなに気にしていなかったんですけど、ちょうど山崎(隆造)さんとか、いろいろそこらへんの連中が……。

二宮: 「連中」?
長嶋: いえいえ、そこらへんの先輩から「おい、アイツ入ったばっかりで挨拶もないけど、どうなっとるんだ!」って言われて「はい、わかりました!」と。それで「おい前田、社会人もそうだけどさ、挨拶くらいはしようよ」って言ったんです。最初は「わかりました」って言ってくれたんですよ。「頼むな。明日からみんなに挨拶してくれよ」って言ったら「はい」と。それからしばらく経って、また先輩方から言われたんですよ。「おい、オマエ、本当に言ったんか?」って。「いや、言いました」と。そしたら「言ってもできんかったら言ったことにならんやろ!」って……。

二宮: それは山崎さんの声? 似てる、似てる(笑)。
長嶋: それでとりあえず「おい、頼むわ」って(前田に)お願いしたんです。「頼むわ。話聞いてくれや。オマエ、あいさつするだけでえぇんやろう。『おはようございます』でいいやんか。なんでできひんのや」って。そしたら答えないんですよ、あいつ。オレも困っちゃって、どういったらいいのかなぁって。そんなん普通ね、できることなのに、なんでできないんやろうって。まぁ、とりあえず「本当に頼むわ。オレ、3回目は知らんぞ。どうなっても」って言ったんですよ。そしたら……3回目があったんですよ。その3回目があったときに、さすがに僕もブチッときちゃって。それでいつ言おうかって考えてたら、羽田空港で朝、彼と会ったんです。それで僕もさすがにその場の状況っていうのが飛んじゃったんですよ。羽田空港の便所にちょっと連れ込んで、そこでちょっとボコンボコンっていわせちゃったんです(笑)。

二宮: 一番内情に詳しい田辺さん、どうですか?
田辺: 今、初めて聞いた話もありますけども、真実だと思います。流れは皆さん感じているとは思うんですけども、私は以前新聞記者だったこともあるんですよ。話がずれるようではありますけれども、新聞にはそういうことは載らないんですよね。せっかく川口さんや長嶋さんがお話してくれて、もし今日ここに新聞記者の人がいても、これは特ダネなんですけど、まず広島では載らない。

二宮: 中国放送も言わない?
田辺: 私、中国放送の職員でしたけど、絶対にそんなこと言いません。言ったら、結構怒られるんですよ。私、中国放送でテレビに出ていたんですけど、かなり怒られましたから。怒られても出ていましたけど(笑)。結構、視聴率はその方が高いんですよ。
 新聞に載ることと載らないことがあって、こういう閉ざされたサーキットの空間ですから、そういった話もできるわけで。でもせっかくこういった話を聞かれたわけですから、皆さんはそれを一つの材料としてこういったことをしっかりと広めていくって言ったらおかしいんですけども、自分のものにしていかないと、話はなかなか進みませんよね。

(Vol.6につづく。随時更新します)


長嶋清幸(ながしま・きよゆき)
 1961年11月12日、静岡県出身。自動車工高(現・静岡北高)から80年、ドラフト外で広島に入団。勝負強い打撃と安定した外野守備で、カープの黄金時代を支えた。84年には巨人戦で2試合連続サヨナラ弾を放ち、日本シリーズでも3本塁打をマークして日本一に貢献。シリーズMVPに輝いた。91年より中日、93年に千葉ロッテ、94年から阪神と計4球団を渡り歩き、97年限りで引退。その後はコーチとして星野阪神、落合中日のリーグVに力を尽くした。通算成績は1477試合、1091安打、107本塁打、448打点、打率.271。ゴールデングラブ賞4度。今季から韓国・三星ライオンズの打撃コーチに就任。

田辺一球(たなべ・いっきゅう)
 1962年1月26日、広島県出身。スポーツジャーナリスト。カープ取材歴は約20年にのぼる。“赤ゴジラ”の名付け親。著書に『赤ゴジラの逆襲〜推定年俸700万円の首位打者・嶋重宣〜』(サンフィールド)がある。責任編集を務めた『カープ2007-2008永久保存版』も好評発売中。現在もプロ野球、Jリーグほか密着取材を行っている。スポーツコミュニケーションズ・ウエスト代表。
>>責任編集サイト「赤の魂」はこちら



〇携帯サイト「二宮清純.com」ではHPに先行して、いち早く第5回東京カープ会の内容を配信しています。HPでは掲載できなかったトーク部分も追加。今回の携帯版限定トークは、カープ、トレードの実状。ぜひ、携帯サイトも合わせてお楽しみください。


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