西毛の県立高校の2年生男子生徒(当時17歳)が07年12月に自殺し、遺族がいじめが原因と主張して県教委に再調査を求めている問題で、福島金夫・県教育長は10日の記者会見で、「近日中に保護者に対し要望書への回答をする」と述べた。回答の内容は「保護者に最初に伝えるべきだ」と明かしていない。
この問題では遺族が昨年7月、県教委に再調査などを求める要望書を提出。その後、人権侵犯事案として前橋地方法務局に調査を申し立て、県教委は「法務局の調査を待って対応を検討したい」と保留していた。
同局は今年1月、「人権侵犯事実の有無は不明確」と決定。福島教育長は会見で「(法務局の結論が)出たから、昨年7月の時点で可能性があったことに対し答えるのが我々の責任だろう」と述べた。【塩崎崇】
毎日新聞 2009年2月11日 地方版