日本が驚きもたらす、最も重要な夜〜米誌

　映画「おくりびと」が第８１回アカデミー賞の外国語映画賞に選ばれたことについて、アメリカの雑誌などは「予想外の勝利だ」と報じている。一方、主演した本木雅弘さんらは２３日、一夜明けて、あらためて受賞の喜びを語った。

　授賞式から一夜明けた２３日、アメリカの映画専門誌は「日本が驚きをもたらした」と、本命とされた作品を抑えての受賞を報じた。また、別の専門誌は「外国語映画賞で意外な結果」と報じ、短編アニメーション賞の「つみきのいえ」の受賞とあわせて「日本の映画史上、最も重要な夜になった」と伝えている。

　一方、快挙から一夜明け、興奮さめやらぬ本木さんは「（２３日午前）４時まで寝つけずにいたので、今、まだぼーっとしていますけれど、でも、きのうより天候も晴れ晴れして輝いて見えた朝ですね」と取材に応えた。また、滝田洋二郎監督は「全然報道を見ていないし、想像はつくんですけれど、ひとごとみたいな感じなんですよね」と話した。

　「おくりびと」は今後、アメリカを含め３６か国での公開が決まっているが、受賞直後から、上映の依頼が殺到しているという。