自民党の「県政経セミナー」(同党県連主催)が22日、青森市堤町1のホテル青森であり、麻生太郎首相、細田博之幹事長、保利耕輔政調会長の3人が講演した。麻生首相は「経営者(首長)がまずいのはそれを選んだ住民の自己責任」と主張した。
セミナーには党員や支持者ら1000人(主催者発表)が集まった。麻生首相は「(来年度予算で)地方で自由に使えるお金が増え、地方間で競争が起きる。経営者(である首長)がまずいとなれば、それを選んだ住人が悪いことになる。自己責任はそういうことで考えていただかないと」と述べた。麻生首相の前に講演した島根1区選出の細田幹事長は、青森と島根の共通点を「財政窮乏県」と指摘。今年中にある衆院選に触れ、「せめて貧乏県は結束して全員当選。我々は結束しなければならない」と話した。
会場は最後まで空席がみられた。参加した青森市内の男性(71)は「今まで総理が来た時はいつも満席だったのに、今回は活気がない。自民党への不信感の表れだ」と話していた。【鈴木久美】
毎日新聞 2009年2月23日 地方版