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江原道平昌郡大関嶺面横渓二里(カンウォンド・ピョンチャングン・テクァンリョンミョン・フェンゲイリ)にある羊牧場「羊の群れの村」は23日、黒い子羊の雄羊を公開した。
3歳の母羊が昨年9月、同牧場の白い雄羊と相部屋になり、19日午前10時ごろに黒い子羊を出産した。
子羊は頭のてっぺんと首の下に、こぶし大の白い毛があるだけで全身は黒い。今年生まれた95頭を含め、この牧場にいる300頭のうち、黒羊は今回生まれた羊しかいない。子羊は防寒用の大型ビニールハウスで約100頭の白羊とともに乳を飲み、元気に飛び跳ねている。花鹿がアルビノ現象のために白い鹿を産むことはあるが、白羊が黒羊を産んだのは異例のことだ。
江原道畜産技術研究センターで実験を担当しているパク・ヨンス氏は「DNAの形態を調査すると原因が分かるだろうが、毛色遺伝子の染色体に異常が生じ、黒羊が生まれた可能性が高い」と話している。
江原(カンウォン)大学の金鍾福(キム・チョンボク)動物生命資源学部教授は「韓国に入ってきた羊はほとんどが白と灰色だが、外国には黒羊もたくさんいる。この遺伝子があったのかもしれない」と話した。
住民たちは「農村体験村のマスコットとして育て、多くの観光客を呼び込めばよいのでは」と言い、期待した。
牧場の共同運営者であるキム・チョンギュさん(53)は「約7年のあいだ羊を育ててきたが、黒い毛並みの羊が生まれたので、珍しく驚いている。元気に成長するように面倒をみていきたい」と話した。
横渓二里では羊の毛刈り、羊の餌やり、チーズ作り、イチゴジャム作りなどの農村体験ができる。