西岡容疑者、ゴルフ場会社元社長ら提訴　宝塚市長汚職　

　宝塚市長らによる贈収賄事件の舞台となった同市の霊園整備事業をめぐり、兵庫県警に贈賄容疑で逮捕された神戸市の経営コンサルタント会社「神戸市湾岸開発」社長西岡栄太郎容疑者（６９）が宝塚市のゴルフ場運営会社が一方的に計画を変更したのは不当などとし、同社の元社長ら三人に計約一億六百万円の損害賠償を求める訴訟を神戸地裁に起こしたことが分かった。

　提訴は二十一日付。訴状などによると、霊園は当初、ゴルフ場運営会社が開発。その造成工事を中堅ゼネコンが請け負い、造成後に宝塚市が買い取る計画だった。神戸市湾岸開発はゼネコンと委託業務契約を結んでいたという。

　だが、二〇〇三年三月、ゴルフ場運営会社は経営難から計画を撤回し、造成前に用地を宝塚市に売却。原告側は「社の幹部とも交渉していたのに説明がなかった。和解の申し出を受けたが、約束の損害金は払われていない」と主張している。

　被告の同社役員は「訴状を見ていないので分かりません」とコメントした。

(2/24 08:48)