自民党県連(会長・山本有二衆院議員)大会が22日、高知市内で開かれた。石破茂農相が講演し、党内の麻生太郎首相批判について、「憤りに近い思いがある。けしからんと言う前に、国家のため何をすべきか考えるべきだ」と強調した。次期衆院選では「一度民主党にやらせてみよう、などというお試しコースなんてない」と語気を強めた。
また、地方重視を掲げる麻生政権に触れ、「地方再生のために農林漁業政策を見直し、国民が納得できる政策作りに全力を挙げる時だ」と訴えた。農林水産政策については「所得や売り上げが落ち、産業政策としての位置づけを議論しなくてはならない」と述べた。
民主党などの野党に対しては、総額2兆円の定額給付金を例に挙げ「回復基調に向け、一気にやらないと意味がないのに批判、反対だけで健全な姿ではない」と切り捨てた。
県連大会には約200人が出席。次期衆院選を「結党以来最大の政治決戦」と位置付け、「県民生活の向上のために戦いぬく」などとする大会アピールを採択。県連役員人事については幹事長の武石利彦県議が留任。総務会長に中西哲県議、政調会長に桑名龍吾県議を新たに選んだ。【服部陽】
毎日新聞 2009年2月23日 地方版