新聞や雑誌、テレビで社会批評などをして人気の精神科医、香山リカさんの講演会(NPO法人四国ブロックフリースクール研究会主催)が22日、県社会福祉総合センター(高松市番町1)で開かれた。「“よい子”の心に何が起きているか」と題し、豊富な臨床経験に裏打ちされた説得力ある軽妙な話術で約260人の聴衆を沸かせた。
香山さんは「昨年、起きた無差別殺人や親を殺したりした人たちのプロフィールを集めたがびっくりした。成績が良く、将来を期待された“優等生”ばかり」とし、「肩に力を入れて緊張し、結果的に問題を起こしているのでは」と分析。
また「最近は親思いの若い人が多い。『親に嫌われたらいや』と衝突もしない。勇気を持って言いたいことは言う、たまには親をがっかりさせることもやってみては?」などとアドバイスした。【松田学】
毎日新聞 2009年2月23日 地方版