プラチナ相場の下落に歯止めがかからない。ニューヨーク先物（期近）は9月30日に一時1トロイオンス995.2ドルまで下落し、2006年2月16日（990.2ドル）以来、約2年8カ月ぶりに1000ドルを割り込んだ。

　米国で金融市場の混乱が続いており、米国や欧州連合（ＥＵ）の自動車市場の低迷に拍車がかかるとの懸念が生じている。中国など新興国でも自動車市場の成長に陰りがみえるため、プラチナ需要の半分以上を占める自動車排ガス触媒向けが落ち込むのは避けられないとの見方が広がっている。