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最終更新:2009年2月23日(月) 18時58分

井脇議員の関連財団、不明朗会計処理

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 自民党の井脇ノブ子衆院議員が理事長を務める財団法人が、3億4000万円に上る損失を帳簿外で処理するという不明朗な会計処理を行っていたことがわかりました。井脇議員は記者会見で事実を認めましたが、議員辞職はしないとしています。

 「やる気、元気、いわき、頑張ります」(井脇ノブ子 議員、2005年)

 4年前に初当選し、小泉チルドレンの一人とも呼ばれた、井脇ノブ子衆議院議員。

 「教育改革の方に命がけで頑張っていきたい」(井脇ノブ子 衆院議員、2005年9月)

 初当選後、こう意気込みを語った井脇議員でしたが・・・。

 「大変・・・大失敗したなと思っております」(井脇ノブ子 衆院議員)

 不明朗な会計処理が発覚したのは、自ら理事長を務める財団法人「少年の船協会」が行った事業。青函連絡船を買い取り、子どもたちの海洋研修を行うというものです。

 「子供を500人、船に乗せて、グアム、サイパン、日本一周、沖縄、北海道・・・」(井脇ノブ子 衆院議員)

 しかし、結局、事業は失敗。その負債の一部を肩代わりをする結果になったのが、同じく井脇議員が理事長を務める学校法人「国際開洋学園」です。学園側が協会側に貸し付けた3億6000万円のうち、実に3億4000万円が回収不能となりました。

 学園は今、静岡と和歌山に2つある学校の統合を検討するなど経営危機に瀕しています。

 「船というのは、ものすごくお金がかかりまして、油代、重油、港代・・・」(井脇ノブ子 衆院議員)

 そして、井脇議員が協会が国に提出した帳簿にこの学園側からの借り入れを記載しなかった事実も認め、「別の会計でいいと思っていた」と釈明しました。

 「ワンマン経営というか集団の体制やチェックシステムが機能してなかったんじゃないかと。(教育改革の)旗をかかげている人が足元も靴も履いてなかった感じ」(教育評論家 尾木直樹さん)

 井脇議員は、協会と学園の理事長は辞任するとしていますが、議員辞職はしないとしています。(23日16:53)