「炭酸ガスが地球全体を温暖化させる」と考えるかわりに、「森林の減少が陸地を温暖化させる」と考える。
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地球が温暖化しているという事実そのものは、たしかにある。問題は、その理由だ。
通常は、「炭酸ガスが地球温暖化の原因だ」という説が主流とされる。その場合、炭酸ガスのせいで地球全体が等しく温暖化していることになる。
一方、本項では、次の仮説を提出する。
「地球全体が等しく温暖化しているのではない。陸地だけがことさら温暖化しているのだ」
この仮説を「陸地温暖化説」と呼ぶことにしよう。
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まず、次の説がある。
「地球全体が温暖化している。そのことは世界中の気温を測定することで判明している」
これは正しくない。正しくは、次のことだ。
「陸地全体が温暖化している。そのことは陸地の気温を測定することで判明している」
つまり、現実に測定された気温は、陸地の気温だけである。たとえば、次のように。
・ 各地の百葉箱の記録。
・ 各地の樹木の年輪などからの推定。
・ 各地の氷山からの推定。
・ 南極の氷からの推定。
しかし、これらは世界中を網羅しているわけではない。陸地を網羅しているだけだ。世界の3割に当たる陸地だけで測定しており、残りの7割の海洋では測定していない。それでいて「地球全体の気温が上昇している」と結論しているわけだ。論理が底抜けである。
( ※ 正確には、海面温は、まったく計測されていないわけではない。たとえば日本近海のデータなら、この百年分ぐらいはある。近代化以降の分。とはいえ、あくまで限定的だ。太平洋全体について数百年分ものデータがあるわけではない。)
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では、正しくは? 地球全体の温暖化のかわりに、次のことがあったと推定されている。
「過去の百数十年間にわたって、陸地はおおむね温暖化している。ただし、海洋は、あまり温暖化していない」
このことは、たとえば次の動画からもわかる。
→ http://jp.youtube.com/watch?v=jIIAyLmY5Yk
この動画では、よく見ると、次のこともわかる。
「文明の発達につれて、その地域が温暖化する」
たとえば、欧州なら欧州、中国なら中国。その地域が、文明化にともなって、温暖化する。
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ではなぜ、文明の発達につれて、その地域が温暖化するのか?
まず、次の仮説がある。
「都市化にともなって、その地域がヒートアイランドになる」
しかしながら、この仮説は否定されている。都市化による発熱量(など)をいくら計測しても、地域全体を温暖化させるほどの熱量にはならないのだ。
そこで本項では新たに、次の仮説を出す。
「(都市に限らず)広い地域の文明化にともなって、その地域における緑地が減少する。そのことで、水分蒸発量が減少するので、大地の温度の下がる効果が減少する」
ここでは、「温暖化させるもの」(炭酸ガスなど)が増えるのではなく、「冷却させるもの」(水分)が減っているのだ。その違いを理解しよう。
ではなぜ、そういう発想を取るのか?
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ここで、話を戻して、原理的に考える。
そもそも、気温が上昇するというのは、どういうことか?
第1に、気温は、太陽光線の照射量に依存して決まる。たとえば、冬は寒く、夏は暑い。
第2に、太陽光線の照射量は、気温決定のすべてではない。実際、4月と8月を比べると、太陽の強さはどちらも似たようなものだが、気温は8月の方が圧倒的に高い。では、なぜ? それは、8月には、「大地にこもっている熱」が大量にあるからだ。
この二つのうち、後者に着目しよう。
一般に、気体を熱するための熱量は少なくて済み、固体・液体を熱するための熱量は多くが必要だ。
( ※ 物理学の時間に習いましたね。「比熱」という言葉で。これは質量に依存するが、気体はそもそも質量が少ないから、比熱にかかわらず、気体は熱しやすく冷めやすい。固体・液体はその逆。)
具体的には、次のようになる。
8月の気温が高いのは、8月の太陽が強いからではない。8月の太陽は、4月の太陽と同程度だ。ではなぜ、8月の気温は高いか? 8月の大地に熱がこもっているからだ。
8月には、大地に熱がこもっている。そこに太陽が射すと、地面はたちまち熱くなる。その熱くなった地面に触れた空気が、どんどん暖まる。だから、8月の気温は高いのだ。
一方、4月には、大地に熱がこもっていない。そこに太陽が射しても、地面はほとんど熱くならない。その地面に触れた空気も、たいして暖まらない。雨でも降れば、地面はたちまち冷えて、気温もまたたちまち冷える。だから、4月の気温は高くならないのだ。たとえ太陽がかなり強くても。
結局、気温の決定には、「大地にこもる熱」が決定的に重要だ。
( ※ 気温については、炭酸ガスの影響はあまり大きくない。あちこちの試算も出ているが、炭酸ガスの影響という効果は、大した量ではない。人類の排出する炭酸ガスの総量は、牛や枯葉などの排出する量に比べて、たいして多くはない。また、海水の排出する量に比べれば、ずっと小さい。人類の排出した炭酸ガスは、長期的にはいくらか影響するだろうが、さしあたって大幅に影響することはない。)
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気温の決定には、「大地にこもる熱」が決定的に重要だ。……このことを地球温暖化に当てはめよう。すると、次のように推定できる。
「炭酸ガスによる気温上昇の効果が少ないのに、現実に気温が上昇している。それは、炭酸ガスの効果ではなくて、地面の温度が上がったことの効果だ」
先の動画を思い出そう。ここ百数十年のあいだ、海洋の温度はたいして上がらなかったが、(文明化した)陸地は常に温暖化が起こっていた。
そして、そのことは、「文明化した地域では炭酸ガスが増えたから」ではなくて、「文明化した地域では陸地が温暖化したから」と見なすべきだろう。
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ではなぜ、陸地の温暖化が起こったか?
まず、「炭酸ガスのせいだ]というのは、科学的に成立しない。
第1に、「その地域だけの炭酸ガスが増えた」というのは、意味がないからだ。
第2に、歴史的な調査結果がある。IPCCなどの調査でもわかるように、地球温暖化は、18世紀以後に継続的に起こっている。ここではたしかに、何らかの人為的な影響が考えられる。しかし、である。それは炭酸ガスであるはずがないのだ。なぜなら、炭酸ガスが大量に生じたのは、社会が文明化したあとではなく、社会が工業化したあとだからだ。具体的には、20世紀初頭ごろから、一部先進国(米国)でのみ、工業化はなだらかに生じた。もちろん、大部分の国(欧州・日本)では、工業化はわずかだったし、工業的な炭酸ガスの排出もわずかだった。さて。20世紀なかば[1950年ごろ]になると、世界中で工業化が大幅に進んだ。しかし、これ以後では、温暖化は進むどころか、逆に寒冷化したのだ。
結局、こう言える。
・ 地球温暖化が起こったときには、炭酸ガスの増加がなかった。
・ 炭酸ガスの大幅な増加があったときには、温暖化がなかった。
というわけで、人類の発生する炭酸ガスは、地球温暖化には大して影響しないのだ。それが歴史的な事実である。
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では、(工業的な)炭酸ガスの増加ではないとしたら、何が陸地温暖化をもたらしたか?
ここで、次のことが言えるだろう。
「大地の温度に最も影響するのは、日照量と、水分蒸発量である」
このことは、いちいち説明しないが、考えればすぐにわかる。
・ 日照量の増減は、明らかに影響する。
・ 水分蒸発量も、明らかに影響する。
特に、水分の影響は大きい。水分が蒸発するときには、「気化熱」という形で、大量の熱を奪うからだ。
逆に言えば、水分がないと、その陸地は大地が大幅に熱してしまう。たとえば、砂漠がそうだ。
特に、都市砂漠にも当てはまる。都市では、緑地が少ない。道路はアスファルトで覆われ、居住地は建物で覆われている。わずかに草木はあるが、ほとんどは人工物で覆われており、そこでは水分蒸発量が非常に少ない。それゆえ、「気化熱」がないので、そこでは熱がこもる。
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さらに重要なことを述べよう。ここで起こることは、「ヒートアイランド」という現象(だけ)ではないのだ。
「ヒートアイランド」という現象は、局地的な効果を言う。たとえば、東京の丸の内で、「建物がこれこれだから気温がこれこれ上昇して、そばに皇居の庭園があるから気温がこれこれ下がる」というふうに。これはあくまで局地的な効果だ。
しかし、である。先に「8月の気温はなぜ高いか?」という話を述べた。そのことを思い出そう。
8月には(世界中の)北半球の各地が暑い。それはなぜか? それぞれの土地で大地が熱くなっているからか? 違う。(世界中の)北半球の各地で大地が暑くなっているからだ。ここでは、大地の熱と、気温とのあいだには、世界レベルの関係がある。東京の大地が熱いから、東京の気温が高いのではない。あらゆる土地の大地が熱いから、東京の気温もまた高いのだ。
とすれば、次のことが言えるだろう。
「世界中で水分蒸発量が減少すれば、世界中で気温が上昇する」
これは、ヒートアイランドという局地的な現象ではない。世界的な現象だ。
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結局、次のように結論できる。
「世界中で気温が上昇しているのは、炭酸ガスが増加しているからではなく、世界レベルで水分蒸発量が減少しているせいで、陸地温暖化が起こっているからだ」
(なお、世界レベルで水分蒸発量が減ると、それと同等の降水量も減るから、降水量減少による気温上昇も、重層的に生じる。)
図式化すると、次のようになる。
水分蒸発量の減少 → 陸地温暖化 → 地球温暖化
ここでは、世界レベルで一体化して現象が起こっている、ということに着目しよう。
( ※ 局地的な現象だと見なすと、「ヒートアイランド」という発想になる。しかし、それは否定されている。これは局地的な現象ではないのだ。)
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なお、以上のことから、対策としては、次のことが得られる。
「地球温暖化を阻止する方法は、炭酸ガスの抑制ではなくて、陸地の水分蒸発量を増加させることである。特に、緑化を推進し、森林を増やすことである」
これは、「炭酸ガスの抑制のための緑化」という方針に似ているが、かなり異なる。というのは、ここでは、緑の植物は、「炭酸ガスの吸収」のためにあるのではなく、「水分の蒸発」のためにあるからだ。
したがって、次の結論が得られる。
「水分蒸発量の少ない草や野菜よりも、水分蒸発量の多い森林の方が、重要である」
「蒸発量や保水量の少ない針葉樹林よりも、蒸発量や保水量の多い広葉樹林の方が、重要である」
「炭酸ガスをたくさん吸収する若い森林よりも、(炭酸ガスをあまり吸収しないが)保水量の多い古い森林の方が、重要である」
具体的には、次のようになる。
・ 地球温暖化説 …… 「炭酸ガスを減らそう。そのためには、アマゾンの古い森林を伐採して、バイオエタノールを生産できる穀物やケナフを栽培すればいい。白山の古いブナ林も、伐採し植え替えればいい。それで炭酸ガスの吸収が増えるだろう」
・ 陸地温暖化説 …… 「水分蒸発量を増やそう。そのためには、広葉樹の天然林を増やせばいい。アマゾンや白山の古い森林を伐採するなんて、とんでもないことだ。大事なのは、保水量の豊かな天然林を保つことだ。炭酸ガスの削減なんて屁にもならん」(いや、屁にはなるかな? (^^); )
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最後に。
人々は「炭酸ガスを削減せよ」と叫ぶ。そう叫びながら、「自分はよいことをしている」というつもりになる。
しかし、大切なのは、炭酸ガスではなくて、水分蒸発量なのだ。気温を維持することではなくて、緑の生態環境を守ることなのだ。
この地球には、美しい緑豊かな環境がある。アマゾンの原生林もそうだし、白山のブナ林もそうだ。そういう環境を守ることこそ、何にもまして大切なのだ。
しかしながら、「炭酸ガスの削減」ばかりを唱えると、「緑の環境の維持」ということが忘れられる。そのあげく、「炭酸ガスの削減のために、天然林を伐採して、人工林を増やそう」というような主張も生じる。「古いブナ林はほとんど炭酸ガスを吸収しないが、若い杉林はたくさんの炭酸ガスを吸収する」というような理屈で。
そして、そのあげく、保水量の豊かな天然の広葉樹林が失われ、保水量の貧しい人工の針葉樹林が増える。つまり、「地球温暖化の阻止」を名目に、かえって「環境破壊」をなすことになる。
その結果、どうなるか? 水分蒸発量が減少するせいで、地球規模の陸地温暖化が起こる。こういうことが、文明化したすべての土地で発生した。各地において、薪のために森林を伐採したり、農作物のために森林を開墾したりした。そのたびに、森林の保水量は減少して、陸地温暖化が起こるようになった。
これが「文明化にともなう温暖化」の原因だろう。
なるほど、「地球温暖化の阻止のために、炭酸ガスの削減を」という声は強い。そう唱える人々は、自分が善なることをしていると思い込んでいる。しかし本当は、勘違いをしているのだ。真の犯人を見失い、別の犯人に濡れ衣を着せている。
そして、そのせいで、最も大切なもの・最も愛するべきものを、どんどん失っているのだが、それでいて、そのことに気づかないのだ。「地球温暖化」という誤った妄想を信じるせいで、地球を破壊していることに気づかない。
[ 付記1 ]
「地球温暖化」を唱える人は、「海洋の温暖化」にも着目する。そして、「サンゴの白化」などを知って、「やはり海水温が上がっている」と結論する。
なるほど、その結論はいい。「海水温が上がっている」ということは、「その原因が炭酸ガスだ」ということを意味しない。
むしろ、「海水温が上がっているのは、大地の温度が上がっているからだ」つまり「大地の温度が上がると、そのついでに海水温も上がる」と考えるべきなのだ。
とはいえ、そこには、物事を深く見通す目が必要だ。その目がないと、物事をやたらと炭酸ガスに結びつけてしまう。たとえそれがどんなに非科学的・非合理的であろうとも。
( 「炭酸ガスのせいだ」というのが非科学的であることについては、すでに別項で何度も指摘した通り。)
[ 付記2 ]
本項で述べたことは、特に「日本の温暖化」に当てはまる。
日本はここ半世紀、世界でも有数の急激な気温上昇が起こっている。では、なぜか?
都市化のせいか? いや、都市に限らず、田舎でも急激な気温上昇が起こっている。
砂漠化のせいか? いや、日本の国土の大部分は緑地だ。
正しくは、次のことだろう。
「中国で急激な文明化が起こり、森林が減少して、開墾や砂漠化が進んだ。そのせいで、中国の陸地温暖化が急激に進んだ。その影響が、偏西風に乗って、大陸東方の日本で発現した」
日本の温暖化を防ぐには、日本人がいくら炭酸ガスを減らしても無意味なのだ。むしろ、中国で緑化・森林化を推進して、中国の熱っちい大地を冷ますべきだ。
[ 付記3 ]
すぐ上に述べたことを裏付ける情報もある。気象庁の報告。
日本周辺海域の海面水温の過去100年当たりの上昇率は0.7〜1.6度と、世界全海洋の0.5度に比べ、最大で3.2倍に上ると、気象庁が15日発表した。日本海中部が最も高く、ユーラシア大陸の気温上昇の影響が強いという。日本周辺の海が熱いのは、日本周辺の海が炭酸ガスをたくさん排出しているからではない。中国の熱っちい大地のせいなんだ。
( → 時事通信からの転載 )
【 追記 】
本項で述べたことは、肌の感覚でも理解されるはずだ。たとえば、夏のさなかに、都会の道を歩く。とても暑くて仕方ない。地面の照り返しは強いし、あたりの高層ビルはガラスで日光を反射してくる。あっちからもこっちからも光が射す。とりあえず、地面に手で触れてみると、50度〜60度ぐらいあって、とても暑い。犬は足をヤケドするので、歩けないほどだ。
ところが、木陰に入ると、ひんやりする。
また、日が照っているところでも、低い樹木に茂る葉っぱに触れると、その葉はちっとも熱くない。直射日光を受けているのに、その葉は人肌よりもかなり温度が低い。(そのそばにある石やコンクリートは、すごく熱いが。)
樹木の下の土に触れると、そこもやはりひんやりとする。陰になっているだけでなく、水分があるせいで、風によって熱が蒸発するせいだろうが、とにかく、葉陰の土はひんやりとする。
というわけで、樹木があるか、剥き出しのアスファルトがあるか、という違いは、その部分の地面の温度に大差をもたらす。当然ながら、そこを通る空気の温度にも影響する。……このことが、理屈ではなく肌によって理解できるはずだ。とりあえずは、真夏の日射しのもとで、やや黒っぽいアスファルトに手を付けて、その熱さを感じ取ってほしい。
【 関連項目 】
本項にちょっと似た話題もある。ついでに読んでもよい。
→ エコの意味
→ 生態系の維持
なお、本項の続きの話を、次項でも記す。(予定)
夏(冬でも同じですが)の暑い時期が夏至よりも遅れるのは、海、つまり水の熱容量が大きく、温度の上昇が遅れるためだと聞きました。
また、陸のない北極海の氷も減少しているようですが。
北極海については海のことですから、[ 付記 ]に記したとおり。記述済み。
CO2温暖化説は貴ブログでも指摘している通り私も「?」を持っている。
素朴な疑問を提示す。
回答は今の段階では解らない。
水分の蒸発量現象を陸地温暖の原因とするのは直感的に正しい様な気がするが、
蒸発した水(水蒸気)は上空で凝縮して雲になる。即ち地上で吸収した熱を放出する。
地球全体での熱収支はゼロであるから、
陸地が温暖化すればその分上空では寒冷化する(上空では水蒸気の凝縮が減る為熱の供給量が減る)。
上空では寒冷化が起こっているのだろうか?
下記は、私も感覚的にはそうだろうなという気がするのですが、これを定量的に示した資料などは存在するのでしょうか?
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人類の排出する炭酸ガスの総量は、牛や枯葉などの排出する量に比べて、たいして多くはない。また、海水の排出する量に比べれば、ずっと小さい。
ありますよ。私もどこかで言及して、リンクを紹介した覚えがある。どの項目だったかは忘れたけれど。とにかく、リンク先にその文章があったのを覚えている。
じゃ、どの項目かというと……たくさん書きすぎたので、自分でもわからなくなってしまいました。 (^^);
ま、一カ月ぐらい前の項目でしょうか。「地球温暖化詐欺」について言及したちょっとあとのころだったと思う。
( ※ もしかしたら、リンクは記さなかったかもしれない。その場合は、ご容赦。ただ、ネットで探せば、見つけるのは特に困難でもなさそう。同趣旨の話はあちこちにあるので。)
どうしてこれほどの気温の変化が生じたか? もちろん雨のせいだが、雨だけでなく風もあったからだ。そのせいで水分蒸発量が多く、大地を一挙に冷やした。
曇りの日ならば、八月中に何度もあったが、それでは別に対して気温は下がらなかった。しかし、雨と風があると、これほどにも気温が下がる。
( ※ ま、北方の寒気団の影響もいくらかはあるかもしれないが。……天気図を見ると、そうではないようだ。北風ではなくて南風だったんだし。)
やはり、水分蒸発の効果が大きい、ということが、この例からもわかる。実際、気化熱というのは、とても大きいのだ。