ASEAN+3財務相会合、通貨スワップ枠拡大で合意

2009年 02月 23日 07:57 JST
 
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 [プーケット(タイ) 22日 ロイター] 東南アジア諸国連合(ASEAN)と日中韓(ASEANプラス3)は22日、当地で開いた財務相会合で、外貨不足に陥った国に外貨を融通し合う通貨スワップ協定「チェンマイ・イニシアチブ」の資金規模を、これまで計画していた800億ドルから1200億ドルに拡大することで合意した。

 会合後に発表された声明では、同枠組みを使った資金支援の是非を判断する独立機関(サーベイランス・ユニット)の設立も明記した。

 声明でASEANプラス3の財務相は「これまでの議論の進展に基づき、金融分野での協力を、より対応力があり効果的なものにするため、(協定の)主要事項について、インドネシアのバリ島で開催される次回会合までに合意できるよう努力する」と述べた。次回会合は、5月開催予定のアジア開発銀行(ADB)の年次総会と併催される見通し。

 声明によると、資金枠の80%を日中間の3カ国が拠出。残りは10カ国からなるASEAN諸国が負担する。

 現在の2国間の通貨スワップ協定のもとでは、実際に資金支援を行うかどうかは支援を受ける国がどれだけ国際通貨基金(IMF)のプログラムに沿っているかが重要視される。声明によると、チェンマイ・イニシアチブの独立監視機関が機能すれば、資金支援とIMFプログラムとのリンクは薄くなる。

 現時点では同枠組みを使った資金支援の開始時期は不明だが、ADBのタイ担当ディレクターは記者団に対し「大危機が起こった場合には資金供給の準備があるということを、アジア全体とアジア以外の国々に知らせる意味で、チェンマイ・イニシアチブは重用だ」と述べた。

 また日本とインドネシアは個別に、2国間通貨スワップ協定枠を120億ドルに引き上げることで合意。日本はインドネシアが発行するサムライ債を15億ドルを上限として保証することにも合意した。

 今回のASEANプラス3財務相会合には、日本とシンガポールの財務相が欠席した。

 
 

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