こちらも胸腔穿刺である。やはり死亡している。いつものことだが、実際に何があったのか、記事を読んでも分からない。
医療ミスで長女死亡と提訴 両親が病院側に賠償求める
記事:共同通信社【2007年6月15日】
大阪府高槻市の高槻赤十字病院で2005年、入院していた大学2年の長女=当時(19)=が死亡したのは担当医のミスが原因として、福岡県内の両親が14日、病院を運営する日本赤十字社と担当医2人に計約1億2000万円の損害賠償を求め、大阪地裁に提訴した。
訴状によると、長女は05年2月上旬から微熱が続き、血小板が急激に減少していることが判明して入院。退院後にけいれんを起こし、6月10日に救急搬送された。
13日、胸腔(きょうくう)に針を刺して胸水を吸引する検査を受けた後に強い痛みを訴え、翌日に意識を失って死亡。解剖の結果、胸に血が2.6リットルたまっており、死因は出血性ショックだった。
両親は「担当医は動脈を傷つけ、痛みを訴えても鎮痛剤を投与するだけで放置した」と主張。昨年、業務上過失致死容疑で2人を大阪地検に告訴し、受理されている。
同病院は「訴状が届いておらずコメントできない」としている。
最初の入院の原因となった微熱と血小板減少はなぜだろう。退院後、なぜ痙攣が起きたのだろう。胸水はなぜたまったのだろう。強い痛みの原因は何だろう。胸に出血した(血胸)のはなぜだろう。手技の問題なのか、病態の問題なのか。記事だけ読んでも何も分からない。
血胸になって、出血性ショックの症状が見られても、主治医は放置したのだろうか。それとも、対処はしていたのだが、主治医がつきっきりではなかったので、放置されたと思ったのだろうか。たとえ重態の患者でも、他にも患者はいるので、必要な指示を出すだけでつきっきりになれないことはよくある。
単純に外科系の病気なら、麻酔科医のbambooには記事から想像することが出来る。でも、内科系の病気だと、こんな記事では何も分からない。元々血小板減少があったのだから、血胸を作ったとしても、手技のせいとは言い切れない。通常なら自然に止血する細い動脈を傷つけることは避けられないからだ。
内科系医師の予想はSLEだそうだ。
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