島根県が定めた「竹島の日」の22日、松江市で記念式典が開かれた。05年の制定後4回目を迎え約520人が出席したが、08年に引き続き中央省庁関係者は欠席。県内選出国会議員も国民新党の2人が出席しただけで、自民党の3人は欠席した。会場の外では元ソウル市議らが抗議活動を行おうとして警察官に制止された。
竹島を巡っては文部科学省が08年7月、中学校新学習指導要領の解説書で領土問題に初めて触れたが、当初記載する方針だった「我が国固有の領土」は韓国の反発を受け直接的に領有を示す表現を避けた。
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【ソウル西脇真一】韓国外交通商省は22日、「竹島の日」式典について「深い遺憾を表明して抗議し独島(日本名・竹島)に対する誤った領有権主張を直ちに中断するよう求める」との報道官論評を発表した。
毎日新聞 2009年2月23日 東京朝刊