「触る美術館」開館へ 目の不自由な人のため
【ローマ18日共同】ミケランジェロの「最後の審判」などで知られるバチカン美術館は18日、目の不自由な人のために美術品の一部を「触る美術館」として近く公開することを決めた。貴重な美術品に手を触れることを認めるのは極めて異例で、盲導犬も同行できる。
歴代のローマ法王が収集した膨大な美術品を展示するバチカン美術館は、13の美術館のほか一つの絵画館と碑文を中心に集めた4つの美術館から成る。各館長は触ることのできる、古代ギリシャ、ローマ時代の彫刻やレリーフ、石棺などを選び出し、展示する。数点の絵画も対象になるという。
バチカン美術館のブラネリ総館長は「目の不自由な人が、触ることで貴重な美術品にアプローチしてほしい」と新たな試みの意図を述べている。来館には予約が必要で、近くFAXで受け付ける。予約FAX番号は国際電話+39(06)69881573。
【共同通信】
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