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木からヘッドホン!? 不可能を可能にした男たち

働く現場シリーズ THE職業選択の自由 〜世の中、仕事は一つじゃない〜

ヘッドホン開発エンジニア

木からヘッドホン!? 不可能を可能にした男たち

割れやすく、湿度によって膨張する木材。その性質のため、これまでミクロン単位の加工が必要な精密部品の素材には不向きとされてきました。しかし、その中であえてヘッドホンの“振動板”を「木」で作った技術者がいたのです。今回はその開発の舞台裏に迫ってみました。

  • 「自分のかかわったものや技術が、商品として出回るときが技術者として一番うれしい瞬間です」

    「自分のかかわったものや技術が、商品として出回るときが技術者として一番うれしい瞬間です」

    ヘッドホンの内部で電気信号を音に変換する「振動板」を、世界で初めて“木”で作ったインナーイヤーヘッドホン。その開発に携わったのは、日本ビクターに入社以来、20年にわたってヘッドホン作り一筋に歩んできた伊藤さんです。

  • 樺材の削り出しはすべて手作業。髪の毛が約100ミクロン、削り出した素材はそれより薄いため透き通って向こう側が見えます。

    樺材の削り出しはすべて手作業。髪の毛が約100ミクロン、削り出した素材はそれより薄いため透き通って向こう側が見えます。

    「振動板を樺(カバ)の木で作ると、原音に近いクリアな音になることはそれまでの研究で分かっていました。でも材料となる樺の木を極限にまで薄く削る必要があったのです」

  • 振動板の直径はわずか4.5ミリ程度。厚さ35ミクロンのドーム型で一個一個を丹念に積層して製造します。

    振動板の直径はわずか4.5ミリ程度。厚さ35ミクロンのドーム型で一個一個を丹念に積層して製造します。

    「木工職人さんの伝統技術で樺を薄く削ってもらい、その素材から振動板を試作する日々が続きました。最初は素材が厚くて振動板が機能しなかったのですが、85ミクロンで削り出せたとき、ついに振動板が手応えのある音で鳴り出したんです!」

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