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【群馬】群大付属病院 派遣常勤医削減見通し 各病院に深刻な影響2009年2月22日 群馬大医学部付属病院(前橋市)が各地の病院に派遣している常勤医について、二〇〇九年度の削減見通しが固まった。十八診療科のうち十科が派遣人数を減らすことを決め、各病院から引き揚げる常勤医の合計は三十四−三十五人となっている。館林厚生病院(館林市)の小児科や利根中央病院(沼田市)の麻酔科は〇九年度から常勤医がゼロになるなど現場の診療体制に深刻な影響を与えそうだ。 (中根政人) 群大のまとめでは、両病院のほか、公立碓氷病院(安中市)の眼科と整形外科、日高病院(高崎市)の麻酔科などへの常勤医派遣をゼロとすることが決まっている。 常勤医派遣の削減数を群大医学部付属病院の診療科別に見ると、慢性的な医師不足の状況を反映し、小児科が十一人、第一内科が七人、麻酔科蘇生(そせい)科が五人と、大幅に減らす。このほか、第二内科が二−三人、脳神経外科が二人(うち一人は〇八年度に削減)、第三内科と泌尿器科が各一人となっている。 陽電子放射断層撮影装置(PET)などによる画像診断治療を行う核医学科は、前橋赤十字病院(前橋市)から二人を削減することを新たに決めた。第一外科と第二外科、放射線科、皮膚科、耳鼻咽喉(いんこう)科、神経内科は増減がない。 一方、産婦人科は県立がんセンター(太田市)に常勤医二人を新たに派遣し、これまで不可能となっていた入院患者の受け入れを再開する見通しだ。
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