エルサレム(CNN) イスラエル軍当局者によると、同国北西部にありレバノンと国境を接するガリラヤ地方に21日、ロケット弾が着弾し、女性1人が負傷した。同国軍はこれを受け、ロケット弾が発射されたとみられる地点に報復の砲撃を実施した。
レバノン軍当局者は、ロケット弾2発が国内からイスラエルへ撃ち込まれたが、同国領内には届かなかったと述べた。イスラエルとの国境に近いレバノン南部の町近くに落下したとしている。
レバノン軍によると、イスラエル軍の砲撃はレバノン南部のティール港近くの村落が標的となった。
レバノン領内からイスラエルへのロケット弾攻撃は今年1月14日にも起きたが、死亡者はいなかった。イスラエル軍はこの時も報復攻撃をしている。
レバノン南部では、イランやシリアが支援するとされるイスラム教シーア派の強硬派ヒズボラやパレスチナ強硬派の武装組織が活動。ヒズボラは2006年夏、レバノン南部でイスラエルと軍事衝突し、大量のロケット弾をイスラエルに発射している。ただ、1月のロケット弾攻撃は、ガザでイスラエルと戦っていたパレスチナ強硬派ハマスに加担するためパレスチナ人武装勢力が実施したとみられている。