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【コラム】 ひそかな国家的プロジェクト日本“無電柱化計画”とは?

「電柱のない風景」といえば、皇居周辺か田園調布の高級住宅街…だったのは昔の話。いま日本で“無電柱化計画”が進行中なのをご存じだろうか。

まずは日本の無電柱化の歴史をひもといてみよう。取り組みが始まったのは、なんと1986年。実は20年以上も続く壮大な“国家的プロジェクト”なのだ。2003年度末までの4期で、約5500kmもの無電柱化を実施。2004年度に始まった第5期計画が今年度末で終了するため、現在は6期目の計画に向けて調整中とのこと。

では、そもそもなぜ電柱をなくす必要があるのか? 計画を担当する国土交通省の地方道・環境課に聞いてみた。

「まずは、バリアフリー化など安全で快適な通行空間の確保ですね。また、災害時の避難や輸送を考えても重要です。さらに、電気や通信ネットワークの信頼性向上、都市景観の改善といった狙いもあります。景観がよくなれば観光振興にもつながるなど、二次的効果も期待できるので、ぜひ推進したいと考えています」

だったら最初から埋めていれば…というツッコミはさておき、たしかにあのゴミゴミした電柱や電線がなくなれば、魅力的に生まれ変わる観光地は多そう。

ただし、課題もある。最大のネックとなるのがコストだという。無電柱化にかかる費用は、地方自治体や関連事業者にも相応の負担がかかるが、なにしろ自治体は軒並み財政難、企業もこの不況でアップアップ。

「無電柱化といえば、以前は地中に埋める方法が主体でしたが、現在は幹線道路など広い表通りの配線を裏道に迂回させて表通りから電柱をなくす方法なども採用されています。これなら道路を掘削する必要もなく、大幅に低いコストで済むんです」(同)

少しでもコストを減らして無電柱化を推進しようという涙ぐましい努力があるのだ。

まだまだ道のりは遠そうだけど、地方財政の好転と景気の回復に期待しつつ、気長に行方を見守るとしましょうか。
(R25編集部)

欧米主要都市と日本の都市の無電柱化の現状はコチラ

※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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