もとエアレースのパイロットで、第一次星間大戦時の地球統合軍、および戦後初期の新地球統合軍の戦闘機パイロット。
物語開始時点で17歳。
幼少期に母親を亡くし、航空アクロバット・チームをひきいる父親と、チームの一員だったロイ・フォッカーに飛行機の操縦の手ほどきをうけながら、男手ひとつで育てられる。演技中の事故で父親をうしなったあとは各地のエアレースを転戦し、賞金かせぎとして身を立てていた。17歳までに、7回の優勝経験がある。
2009年2月、アクロバット・チームを離れて地球統合軍のエース・パイロットになっていたフォッカーの招待をうけて南アタリア島のマクロス進宙式におもむき、ゼントラーディ軍との交戦に巻きこまれる。
南アタリア島の市街地で救出した少女リン・ミンメイとともにマクロスの閉鎖区画に閉じこめられ、12日間におよぶ艦内漂流生活をおくるうちにミンメイに恋するようになる。
兄のように慕っていたフォッカーのすすめとミンメイの示唆をうけて地球統合軍に志願、入隊。1ヶ月の訓練ののちバルキリーのパイロットになり、フォッカー旗下のスカル大隊に配属される(階級は軍曹、23番機)。土星における奇襲攻撃で初陣をかざる。
火星サラ基地において上官の早瀬未沙を救出した功績を評価され、チタニウム勲章を受章するとともに少尉に昇進。スカル大隊所属バーミリオン小隊の隊長として、マクシミリアン・ジーナス(マックス)と柿崎速雄という2名の部下を得る。
探査活動中に未沙、マックス、柿崎とともにゼントラーディ軍の捕虜となり、地球人としてはじめてボドル・ザー、ブリタイ・クリダニク、エキセドル・フォルモらと対面する(ファースト・コンタクト)。捕虜から脱出してマクロスに奇跡的な生還をはたし、地球人側にゼントラーディ軍に関する貴重なデータをもたらした。この功績によって中尉に昇進する。
フォッカー戦死後はVF−1S「ロイ・フォッカー・スペシャル」の機体をうけ継ぎ、バーミリオン小隊をスカル小隊に改称。その直後に柿崎が戦死したためスカル小隊は改編され、より大きな編成のスカル中隊の隊長に就任。
第一次星間大戦の最終決戦(対ボドル・ザー戦)では、ミンメイの歌ごえを全戦域に中継発信させてゼントラーディ軍を混乱させる「リン・ミンメイ作戦」を発案している。
戦後は新地球統合軍バルキリー・パトロール警備隊の隊長(大尉)として、地球の治安維持につとめた。また、ゼントラーディ軍の自動宇宙船製造工場衛星奪取作戦にも参加。新地球統合政府の重要会議にも招集されるなど、戦後復興期の中心スタッフのひとりとして尽力した。
天涯孤独の境遇に起因する反抗心から、入隊以来、上官の未沙には反発し、相手が上官であってもずけずけと意見を口にするのでふたりのあいだには口論が絶えない。
多少思慮に欠けるところがあり、感情的な思いつきをさきに口にすることがある(ゼントラーディ軍亡命者や、マックスとミリア・ファリーナの結婚にたいする最初の反応など)。
もともと争いごとを好まず、人にたいしては思いやりがある。
口下手で自己表現が苦手なため、とりわけ恋愛面に関しては数かずの混乱をきたしている。ミンメイには最終決戦の日まで告白することができず、そのあいだにアイドル歌手となり、従兄リン・カイフンに心ひかれてゆくミンメイが自分から離れてゆくのを見まもることしかできない。ぎゃくに反発しあっていた未沙とは、戦闘をつうじて理解をふかめ、しだいに親しい関係になってゆく。しかしヴァネッサ・レイアードから思いがけず間接的に伝えられるまで、未沙の好意とみずからの気持ちに気がつかなかった。
一時、ミンメイと未沙とのあいだで心が揺れるが、未沙から宇宙移民計画を知らされてはじめて、軍人として地球文化を守るという使命感に眼ざめる。それと同時に未沙とともに生きることを決意。
2012年、早瀬未沙と結婚。長女、一条未来(いちじょう・みく)をもうける。
未沙が艦長をつとめるマクロス級2番艦メガロード−01の護衛任務につき、第一次超長距離移民船団の一員として地球を旅立ってゆくが、2016年、銀河系中心部でメガロード−01とともに謎の失踪をとげる。宇宙移民計画の推進に悪影響が出ることをおそれた新地球統合政府によってメガロード−01失踪の事実は秘匿されたため、一般にはいまだ宇宙のどこかを航行中と信じられている。
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第一次星間大戦中、マクロス艦内で誕生したアイドル歌手。
物語開始時点で15歳。誕生日は1993年10月10日(日)。
横浜中華街の中華料理店「明謝楼」(みんしゃろう)のひとり娘で、父親はリン・パオチュン、母親はリン・しげよ。
子どものころから芸能界にあこがれ、中学生時代は歌、ダンス、お芝居の稽古をしていた。オリオン・レコードの歌手オーディション予選に合格もしている。
2009年2月、マクロス進宙式を見物に、叔父リン・シャオチンと叔母リン・フェイチュンが経営する南アタリア島市街地の中華料理店「娘娘」(にゃんにゃん)に遊びにきていてゼントラーディ軍の攻撃に巻きこまれた。一条輝によって市街戦から救出されたが、その後、輝とともにマクロス閉鎖区画に閉じこめられ、12日間の艦内漂流生活を余儀なくされる。漂流生活から助けだされたあとは「娘娘」に身を寄せた。
2009年10月、誕生日をむかえて16歳になった直後、マクロス艦内のMBS(Macross Broadcast System)マクロス放送局が主催した開局記念イベント「ミス・マクロス・コンテスト」に参加。ハリウッドの人気女優ジャミス・メリンをはじめ、400名の応募者をおさえて初代女王の座を勝ちとる。
これをきっかけに芸能界入りをはたし、歌謡番組「サンデーショー」で「私の彼はパイロット」を歌って歌手デビュー。一躍人気アイドルとなってコンサート活動、レコード制作、カンフー映画「小白竜」(シャオ・パイ・ロン)で主演を演じるなど多忙な日々をおくる。
ミンメイの歌は、戦闘以外の文化的活動を知らないゼントラーディ人に多大の驚きをもって受けとめられ、そのなかで文化にあこがれをいだいた者たちをマクロス側に亡命させたり、造反に駆りたてたりした。対ボドル・ザー戦では全戦闘宙域にミンメイの歌ごえを中継発信してゼントラーディ軍を混乱させる「リン・ミンメイ作戦」が立案され、戦闘を眼の前にしながら仮設ステージで歌いつづけるなど戦争終結のために大きな役割をはたした。
戦後は、従兄でマネージャーのリン・カイフンの婚約者となり、コンサート・ホール建設の夢をいだきながら地球各地をまわって復興に尽力するが、その人気は一時の勢いに遠くおよばず、巡業に疲れ、歌う意味についても迷いが生じてカイフンと決別する。
その後、輝を頼ってゆくものの思いはむくわれず、もういちど歌手としての再出発を期してマクロス・シティを去ってゆく。
天真爛漫、積極的で前向きな性格は、マクロス艦内で途方にくれていた叔父を励まして「娘娘」を再開させるなど、周囲の人びとを勇気づける力をもっている。庶民の力が戦争終結のカギとなり、文化によって和平への道をつなぐという物語のテーマを象徴する人物でもある。
しかし一方、自己中心的で子どもっぽい言動もめだち、輝とたびたびデートをしながら他人には「あの人はお友だち」という発言を繰りかえすなど、最後まで輝の恋愛感情を振りまわした。
2012年、第一次超長距離移民船団のマクロス級2番艦メガロード−01に乗船するため「さよならサマー・コンサート・ツアー」を開催したのち、輝、早瀬未沙(結婚して一条未沙)とともに宇宙に飛びたってゆく(それとはべつに、地球に残った可能性も示唆されている)。2016年、銀河系中心部でメガロード−01とともに謎の失踪をとげる。宇宙移民計画の推進に悪影響が出ることをおそれた新地球統合政府によってメガロード−01失踪の事実は秘匿されたため、一般にはいまだ宇宙のどこかを航行中と信じられている。
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マクロスの主任航空管制官。第一次星間大戦後は新地球統合軍マクロス・シティ司令センターの主任をつとめる。
物語開始時点で19歳。階級は中尉からはじまり、ファースト・コンタクト以後に大尉、戦後は少佐に昇進している。
100年間にわたり名だたる軍人を輩出してきた名家のひとり娘で、父親は地球統合軍最高責任者(提督)の早瀬隆司、母親は早瀬沙紀子。
中学生のとき、初恋の相手ライバー・フォン・フリューリンク少尉が火星サラ基地へ配属されたことをきっかけに、みずからも軍人となって火星へ行くため士官候補養成所に入る。しかしライバーは統合戦争のさなか、火星からの帰還途中で反統合政府ゲリラの攻撃をうけて死亡。ライバーの死は、誰にもあかされない心の傷として残る。
それから士官学校を首席で卒業し、マクロス専任搭乗員養成所を経てマクロスの主任航空管制官に任命されるまで軍務ひと筋に生きる。専任搭乗員養成所の宿舎ではクローディア・ラサールと同室になり、ブリッジの同僚であるばかりでなく生涯の親友ともなった。
地球への帰還途中、土星における奇襲攻撃の際に、強襲揚陸艦ダイダロスを敵艦に突撃させて内部から破壊するダイダロス・アタックを考案し、また火星サラ基地では、重力コントロールを封じるゼントラーディ軍の重力機雷を破壊するため地中の反応炉を暴走、誘爆させてマクロスの危機を救った。
火星サラ基地では任務遂行後に退路を断たれ、ぐうぜん発見したライバーの部屋で初恋の思い出とともに死を覚悟するが、一条輝によって救出される。
探査活動中に輝、マクシミリアン・ジーナス(マックス)、柿崎速雄とともにゼントラーディ軍の捕虜となり、ボドル基幹艦隊中枢部まで連行される。地球人としてはじめてボドル・ザー、ブリタイ・クリダニク、エキセドル・フォルモらと対面(ファースト・コンタクト)、尋問をうけるが、その後、脱出に成功。奇跡的にマクロスに生還する。
その際、マクロス首脳部に報告したファースト・コンタクトについての分析的考察やプロトカルチャー説は、マクロス側の戦略変更をうながす根拠となった。
文化にあこがれをいだいて亡命してきたゼントラーディ人の受けいれを積極的に支持し、これを契機にゼントラーディ側との和平、共存の道を模索しはじめる。
マクロスが追放同然のように地球を出撃したあと、単身マクロスを降船してアラスカの地球統合軍総司令部におもむき、父・早瀬提督にたいして停戦に向けた方針転換をするよう直訴するが、軍上層部の強硬路線をかえさせることはできなかった。
マクロス帰艦は許可されず、地球統合軍総司令部の管制センターに配置転換をうける。対ボドル・ザー戦では、壊滅状態となった総司令部で父・早瀬提督の爆死に接した。
戦後は新地球統合軍マクロス・シティ司令センターの主任となって、地球の治安維持に尽力した。ゼントラーディ軍の自動宇宙船製造工場衛星奪取作戦に参加して、地球人とゼントラーディ人(ブリタイ艦)との共同作戦も成功させている。
軍務第一主義の仕事ぶりは、パイロット仲間のあいだで「首席の中尉は鬼より恐い」と噂されたほど。無遠慮で反抗的な新兵、輝とは作戦遂行中にもたびたび口論になり、輝をヒヨッコあつかいしているが(ぎゃくに輝からは「おばさん」あつかいされている)、死ととなりあわせにいる最前線の兵士にたいする心づかいの欠如を輝から指摘されたときはあとから素直に反省するなど、一方的でかたくなな性格ではない。
ライバー似のリン・カイフンに一時的に心ひかれるが、やがてなんども生死の境をともにくぐりぬけてきた輝を愛するようになる。
しかし思いを素直に伝えられず、いつまでもアイドルのリン・ミンメイに心をうばわれている輝に嫉妬してはつらくあたり、たびたび喧嘩を繰りかえした。
輝との関係に悩み、退役を考えるほどに追いつめられるが、新地球統合軍総司令ブルーノ・J.グローバルから宇宙移民計画を聞かされ、第一次超長距離移民船団のマクロス級2番艦メガロード−01の艦長に任命される。
その直後、別れを告げる覚悟で輝に思いを告白し、おたがいの気持ちを確かめあう。
2012年、一条輝と結婚。長女、一条未来(いちじょう・みく)をもうける。
第一次超長距離移民船団メガロード−01の艦長として、輝や娘とともに地球を出発するが、2016年、銀河系中心部でメガロード−01ごと謎の失踪をとげる。宇宙移民計画の推進に悪影響が出ることをおそれた新地球統合政府によってメガロード−01失踪の事実は秘匿されたため、一般にはいまだ宇宙のどこかを航行中と信じられている。
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地球統合軍宇宙艦隊所属SDF−1(Super Dimension Fortress-1 / 超時空要塞)マクロス艦長(階級は准将)。第一次星間大戦後は新地球統合軍総司令に就任して自然再生計画、宇宙移民計画などを推奨。地球の復興期をささえた。
統合戦争時に早瀬未沙の父親、早瀬隆司の直属の部下として反統合政府ゲリラと戦う。地球統合軍上層部と食料配分をめぐって対立した際に、反統合政府ゲリラになりすまして友軍の倉庫から補給物資を奪いとるといった破天荒な武勇伝をもっている。幼いころの未沙を知っており、子どものいなかった自分にとっては娘のような気持ちをいだいていた。
第一次星間大戦勃発時、ゼントラーディ軍の眼をあざむくために地表付近でフォールド航行を決行、また直後のフォールド事故でマクロスもろとも空間移転してきた強襲揚陸艦ダイダロス、および攻撃空母プロメテウスを宇宙空母アームド1、アームド2の代替としてドッキングさせたり、土星における奇襲反撃、火星サラ基地の反応炉暴走による敵重力機雷の誘爆など、温厚篤実な人柄とはぎゃくにかなり大胆な発想と戦術をもちいる。
カルチャー・ショックによってゼントラーディ軍の命令系統にみだれが生じていることを察知すると、ただちにボドル基幹艦隊ラプ・ラミズ直衛艦隊の包囲網を強行突破して地球への帰還をはたすなど即断力にくわえ、強力なリーダーシップにも富む。
職業軍人として数かずの戦闘を戦ってきた勇士ではあるが、軍人としてだけでなく民間人の立場もふくめて大局的な視点から物事を考えられる能力をもち、地球人とゼントラーディ人のあいだの遺伝子学的な共通点があきらかになった際もすぐに事態をうけいれ、ゼントラーディ側の亡命を認可し、和平と共生に向けて方針転換するなどの柔軟性ももちあわせている。
愛煙家でパイプをつねに携行している。心配ごとがあるとパイプをくわえる癖があり、シャミー・ミリオムからはブリッジが禁煙であることをたびたび注意される。
対ボドル・ザー戦直前に、地球統合軍首脳部の方針に逆らってブリタイ・クリダニクのアドクラス艦隊と単独で同盟関係をむすび、リン・ミンメイ作戦とマクロス・アタックによってボドル基幹艦隊旗艦フルブス・バレンスをうち破り、第一次星間大戦を終結にみちびいた。
戦後は新地球統合軍総司令に就任。マクロス・シティを中心に世界各地に居住地の建設をすすめ、都市の自治権を認めた。自然再生計画を発動させて地球の復興につとめるとともに、外敵にそなえた再軍備も並行してすすめたが、強力な武力をもったゆえに滅亡したプロトカルチャー人と同様のジレンマに悩み、おもに種の保存を目的とする宇宙移民計画を推奨するにいたる。
第一次超長距離移民船団のマクロス級2番艦メガロード−01の艦長に未沙を任命する。
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マクロスの航法および火気主任管制官。ブリッジの女性オペレーターたちのリーダー的存在で、危機に際しても沈着さをうしなわず、ユーモアをふくんだ叱咤激励をとばしてクルーをまとめていた。
物語開始時点で24歳。階級は中尉で、のちに少佐まで昇進している。
マクロス専任搭乗員養成所の宿舎で同室だった早瀬未沙とは親友の仲で、よき理解者。好きな相手にたいして素直にふるまえない未沙に、ロイ・フォッカーと自分のなれそめを話して聞かせるなどプライベートの相談にものっていた。
総合戦争中に入隊し、地方の基地でパイロット、フォッカーと出会う。そのときはフォッカーが気まぐれに声をかけた多数の女性たちのひとりにすぎなかったが、南アタリア島で再会後、フォッカーのいっけん軽薄な言動が、死の恐怖と表裏の関係にあることを理解してからは、ふかい信頼関係でむすばれた恋人同士となった。
マクロスの地球帰還後、太平洋上鳥島沖防空戦においてフォッカーをうしなう。
第一次星間大戦後はアラスカの新地球統合軍マクロス・シティ司令センターにおいて、総司令に就任したブルーノ・J.グローバルについて秘書のような役割をうけもっている。ゼントラーディ軍の自動宇宙船製造工場衛星奪取作戦にも参加し、地球復興初期のメイン・スタッフのひとりとして活躍した。
人の機微に敏感で洞察力にすぐれ、包容力もあわせもっている。未沙がリン・カイフンのなかに初恋の相手ライバー・フォン・フリューリンクの面影をさがしもとめていた時点で、未沙が恋している相手は一条輝だと早合点していたが、結果的にこの直感は的中した。口喧嘩の絶えない輝と未沙のあいだに、ある種の親密な率直さを認めたゆえと思われる。
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マクロスの通信、およびレーダーを担当するブリッジ・オペレータ。キム・キャビロフ、シャミー・ミリオムとともに「ブリッジ3人娘」と呼ばれ、3名は勤務時間外にも連れだって買いものやディスコにたびたび出かける遊び仲間でもある。
物語開始時点で21歳。
ふだんから眼鏡を使用し、容姿や服装は地味(しかし眼鏡をはずすと、思いがけず整った顔だちをしている)。キム、シャミー同様、ゴシップや噂話が好きで、おしゃべりにかまけては早瀬未沙ににらまれることもあるが、仕事ぶりは有能で冷静さをうしなわない。
階級は少尉。第一次星間大戦後は「ブリッジ3人娘」のなかでただひとり昇進して中尉となり、新地球統合軍マクロス・シティ司令センターの第1セクションに配属され、未沙の補佐官をつとめた。
未沙と公認の仲と思っていた一条輝にお茶に誘われた際は、一瞬うっかりよろこんでしまったが、未沙の心のうちを代弁することで未沙の好意を輝に気づかせるきっかけをつくり、結果的にふたりをむすびつける役割をはたしている。
マクロス艦内に潜入したゼントラーディ軍のマイクローン・スパイ「青い風」3人組とは正体に気づかないまま知りあい、かれらが地球側に亡命したあとはやさしく励ましたり、グループ同士でデートをするなど戦後も交際がつづいていた。
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マクロスの艦内管制、および艦内放送を担当するブリッジ・オペレータ。ヴァネッサ・レイアード、シャミー・ミリオムとともに「ブリッジ3人娘」と呼ばれ、3名は勤務時間外にも連れだって買いものやディスコにたびたび出かける遊び仲間でもある。
物語開始時点で19歳。
短髪で、普段着にはみじかいパンツ・ルックであることが多く、ボーイッシュな服装を好む。勝ち気で、物事の白黒をはっきりさせたがるような性格を反映してか、推測の域を出ないにもかかわらず「とかく芸能人は…」などの断定的ないいかたをする癖がある。
歳がひとつしかちがわないシャミーにたいして姉のような態度をとり、幼稚で場ちがいな言動をするシャミーをからかう姿がたびたび見かけられた。
歌手デビューを目前にひかえて多忙なリン・ミンメイが一条輝にデートのキャンセルを連絡してきた電話をそばで聞いていた際、きわめてプライベートな内容(それも悪い知らせ)であることを察して、そっと席をはずすような気づかいもみせている。
第一次星間大戦後は新地球統合軍マクロス・シティ司令センターの第2セクションにシャミーとともに勤務し、同僚の町崎健一とは犬猿の仲。
2012年のカムジン・クラヴシェラひきいる反乱軍の攻撃(マクロス・シティ攻防戦)においては、早瀬未沙らとともにマクロス旧ブリッジへあがり、反乱軍撃退にひと役買っている。
マクロス艦内に潜入したゼントラーディ軍のマイクローン・スパイ「青い風」3人組とは正体に気づかないまま知りあい、かれらが地球側に亡命したあとはやさしく励ましたり、グループ同士でデートをするなど戦後も交際がつづいていた。
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マクロスの艦内管制を担当するブリッジ・オペレータ。ヴァネッサ・レイアード、キム・キャビロフとともに「ブリッジ3人娘」と呼ばれ、3名は勤務時間外にも連れだって買いものやディスコにたびたび出かける遊び仲間でもある。
物語開始時点で18歳は、マクロスのブリッジ・クルーのなかで最年少。
小柄で子どもっぽい容姿にくわえて、場ちがいで幼稚な発言をして周囲から白い眼で見られることがあるが、マクロス艦長ブルーノ・J.グローバルにたいしては断固とした態度でブリッジでの喫煙をたしなめるなど手きびしい面もある。早瀬未沙、クローディア・ラサールをのぞいてはマクロス専任搭乗員養成所で航空管制の専門教育をうけた数すくない稀少なクルーであり、とりわけ未沙の不在時には代行をつとめるなど活躍した。
航空管制や戦闘指示を代行した当初は混乱をきたして指示を誤り、パイロット仲間のあいだでは「皆殺しのシャミー」というあだ名が流通した。しかし仕事に慣れるにつれて、部隊名に敬称をつける奇癖(パール中隊さんや、ルビー中隊さんなど)もなくなり、未沙が地球統合軍総司令部に異動になってからは、マクロスの主任航空管制官として対ボドル・ザー戦を立派に戦いぬいている。
未沙が一条輝にわたした3枚の写真のなかには、未沙とともに写った制服姿の写真が1枚ふくまれていた。
第一次星間大戦後は新地球統合軍マクロス・シティ司令センターの第2セクションにキムとともに勤務し、同僚の町崎健一をよくいじめている。
2012年のカムジン・クラヴシェラひきいる反乱軍の攻撃(マクロス・シティ攻防戦)においては、未沙らとともにマクロス旧ブリッジへあがり、反乱軍撃退にひと役買っている。
マクロス艦内に潜入したゼントラーディ軍のマイクローン・スパイ「青い風」3人組とは正体に気づかないまま知りあい、かれらが地球側に亡命したあとはやさしく励ましたり、グループ同士でデートをするなど戦後も交際がつづいていた。
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3名の女性オペレータ。マクロスのピンポイント・バリアを操作するバリア・システム班として登場し、「いや〜ん」などと嬌声をあげながらトラックボールを操作する姿は印象ぶかい。その後はブリッジ・クルーの交代要員としても働いた。
パナップは髪が長く、ポッキーは短髪でパーマをかけており、メイはおかっぱ姿。
登場回 第14話はパナップとメイのみ。第24話はポッキーのみ。第25話はパナップ、ポッキーのみ。 第27話はパナップのみ。 |
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統合戦争と第一次星間大戦で名をはせた地球統合軍のエース・パイロット。階級は少佐。
一条輝の父親がひきいていたアクロバット飛行チームに所属して、パイロットとしてのキャリアをスタートさせる。当時まだ少年だった輝を弟のようにかわいがり操縦の手ほどきをするほか、高度な飛行テクニックまで伝授している。
統合戦争では、180機を撃墜して地球統合軍のエース・パイロットとなる。
総合戦争終結後に南アタリア島に転属となり、開発中の試作機VF−X1のテスト・パイロットを経て、地球統合軍太平洋艦隊所属攻撃空母プロメテウスに所属する量産型可変戦闘機VF−1バルキリー・スカル大隊長に就任。
2009年2月、南アタリア島でおこなわれたマクロス進宙式に輝を招待する。第一次星間大戦が勃発してマクロスに乗船してからは輝に地球統合軍への入隊をすすめ、輝がバルキリー・スカル大隊へ配属されてからは直属の指揮官としてつねに輝をみちびいてきた。
マクロスが地球帰還をめざして太陽系を航行しているあいだ、防空部隊の中心的存在として活躍し、多くの戦功をあげた。愛機VF−1Sバルキリー「ロイ・フォッカー・スペシャル」は過去にいちども撃墜されたことがない。
しかし地球帰還後、太平洋上でラプ・ラミズ直衛艦隊のミリア・ファリーナひきいる空挺部隊と交戦中に被弾し、背中に致命傷を負う。自力で機体とともに帰艦するものの、恋人クローディア・ラサールの部屋で手料理パイン・サラダができあがるのを待ちながら、ギターをつま弾きつつ息をひきとった。
酒と女を愛する豪傑で、アクロバット飛行士時代の得意技は、同乗した女性を急降下中に口説くというものだった。統合戦争時に二日酔いのまま出撃して5機撃墜をはたしたことは、自慢の種にもなっている。
クローディアとは統合戦争で配属された片田舎の基地で出会い、すぐにデートに誘ったり、プレゼントを持って日参するなど積極的にアピールを繰りかえしたが、当時の気持ちとしては、身につきまとう死の不安や孤独感をまぎらわすための気まぐれのひとつにすぎなかったと、のちに告白している。
南アタリア島でクローディアに再会してからは、ありのままの弱さをうけとめてくれる寛容な心をクローディアのなかに認め、一方のクローディアも、フォッカーの豪放なふるまいに隠された死の不安にたいするナイーヴな心の一面を理解し、おたがいに愛しあうようになる。
戦闘機のパイロットになった当初は、戦争が終わったら退役してアクロバット・チームにもどるつもりだった。しかし、空を飛びながら生死をやりとりする戦闘機独特の緊張感に魅了されて、軍から離れられなくなってしまった。そのことは結果的にフォッカーの死をはやめたといえる。戦闘の緊張感に陶酔するさまは、第一次星間大戦勃発時、出撃命令をうけて発進する直前にコクピットでみせた表情にあらわれている。
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地球統合軍、および新地球統合軍の天才パイロット。愛称は「マックス」。
はじめは一条輝ひきいるバルキリー・スカル大隊所属バーミリオン小隊に柿崎速雄とともに配属され、やがてみずからも小隊長となって部隊をひきいるようになる。
対ボドル・ザー戦の直前にはゼントラーディ軍のエース・パイロット、ミリア・ファリーナと人類初の星間結婚をはたしてゼントラーディ人に多大なショックをあたえると同時に、地球人とゼントラーディ人の共存、共生の象徴的存在ともなった。
おそらくはマクロス艦内において地球統合軍に志願、入隊し、一定期間の訓練を経て輝が隊長をつとめるバーミリオン小隊に配属された。階級は伍長。
軍に入るまで飛行経験はなかったに等しいが、パイロットとして天賦の才をもっており、初陣では7機を撃墜してはやくから頭角をあらわす。
マックスの天才は、量産型可変戦闘機VF−1バルキリーの変形能力をぞんぶんに生かしたあたらしい戦闘方法を開拓したことにある。おもに地上や艦内外における白兵戦を目的として開発されたバトロイド体型を空中戦においても使用し、人型ならではの機動力を生かす戦いかたは、従来のパイロットでは考えもつかなかったことだった。また追尾ミサイルを発射し、敵機が回避する地点をねらってガンポッドでしとめる戦法は、みずから「おとり撃ち」を称していた。
偵察中に輝、柿崎、早瀬未沙がゼントラーディ軍に捕らえられた際はただひとり捕虜になるのをまぬがれ、ブリタイ艦に潜入してボドル基幹艦隊中枢部まで追随し、営倉から3名を救出する。マクロスへの奇跡的な生還劇はマックスの功績によるところが大きく、帰艦後は少尉に特進している。
マクロスにすご腕がひとりいると聞きつけたミリアに一騎打ちをいどまれるが、これを撃退してミリアにはじめて敗北の屈辱を味わわせた。決着をつけるためにマイクローン・スパイに志願してマクロスに潜入したミリアと、おたがいに相手が誰であるか知らないままゲーム・センターの対戦型ゲームで戦い、これにも勝利する。さらに短剣でわたりあうまでしたが、すべてマックスの勝利となった。
ミリアの可憐なうつくしさに惹かれて決闘から間をおかずにプロポーズし、ミリアと結婚する。ゼントラーディ人との和平、共存を模索していたマクロス側の人びとにとって画期的な、人類初の星間結婚となった。ゼントラーディ軍屈指の女戦士の結婚はゼントラーディ軍兵士たちを混乱に陥れ、造反者が続出したブリタイ艦隊はついにマクロスとの単独停戦に踏みきる。
第一次星間大戦後、2011年に長女コミリア・マリア・ファリーナ・ジーナスが誕生。新地球統合軍バルキリー・マックス=ミリア隊として、ゼントラーディ軍の自動宇宙船製造工場衛星奪取作戦に参加した際は、乳児のコミリアも連れて出撃し、周囲の人びとを驚かせている。
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地球統合軍のパイロット。
大食漢で、性格もおおらか。いささか自信過剰で大言壮語する癖があり、勇ましいことをいうわりには戦場での失敗が多く、つねに三枚目の役まわりだった。
地球統合軍入隊後、マクシミリアン・ジーナス(マックス)とともに一条輝ひきいるバルキリー・スカル大隊所属バーミリオン小隊に配属される。
探査活動中に輝、マックス、早瀬未沙とともにゼントラーディ軍に捕らえられ、ボドル基幹中枢部でボドル・ザーらの尋問をうけた(ファースト・コンタクト)。その場でキスを強要された未沙がその相手として柿崎をえらばなかったのは、輝のほうがまだましだから、という身も蓋もない理由からだった。
マクロスに生還し、特進で少尉になる。
戦闘中にたびたび被弾するものの、地球に帰りつくまではバーミリオン小隊でよく戦いぬいた。しかし北アメリカのオンタリオ自治区上空において、ゼントラーディ軍と交戦中に発生したマクロス全方位バリアの暴走事故に巻きこまれて爆死する。バリア暴走の一報をうけて敵戦艦上から離脱する際、一緒にいた輝やマックスにくらべてバトロイド型からファイター型に変形するのがわずかに遅れたための死だった。
父親の名は健一、母親はよしみ。幼少時代の柿崎とともに映った家族写真のなかに登場している。
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ゼントラーディ軍第118基幹艦隊(ボドル基幹艦隊)司令長官。
第一次星間大戦において地球統合軍およびマクロスと直接の敵対関係にあったゼントラーディ軍側の最高権力者であり、ブリタイ・クリダニクひきいる第67グリマル級分岐艦隊(ブリタイ艦隊)や、ラプ・ラミズひきいるボドル基幹艦隊直衛艦隊(ラプ・ラミズ艦隊)をふくむ、約480万隻の大艦隊を総括する。乗艦は小惑星ほども規模をもつフルブス・バレンス。
ブリタイ艦隊の接触した地球人が、ゼントラーディ人にとってタブー的存在である、文化をもつマイクローンすなわち「プロトカルチャー」である可能性を察知し、スパイによるマクロス艦内の偵察をおこなうよう命じる。
男女共存の事実や「文化」の存在といった内偵情報にくわえ、地球に派遣した艦隊内の混乱に危機感をつのらせ、またマクロス艦内で製作、上映された映画「小白竜」(シャオ・パイ・ロン)のなかで、手から電撃波を放射するリン・カイフンを超能力者だと勘ちがいしたり、マクロスの全方位バリアの暴走事故を強力な新兵器と見なすなどの誤解もかさなって、地球およびマクロス殲滅戦を決定する。
その際、ブリタイ艦隊とラプ・ラミズ艦隊は「文化」に汚染されたとして、地球人とともに全滅させる決定をくだしているが、この非情さが、ブリタイとラプ・ラミズの造反をみちびいた一因ともなった。
地球殲滅戦では、第一波の爆撃で地球全土をほぼ全滅させている。
しかし地球側の唯一の反撃であったグランド・キャノンの砲撃によってきりひらかれた宙域から、「リン・ミンメイ作戦」でゼントラーディ兵士を一時的な戦闘不能に陥らせるマクロス=ブリタイ=ラプ・ラミズ同盟艦隊の侵攻をゆるし、最後は旗艦中枢部へマクロス本体に突撃され(マクロス・アタック)、反応弾(核兵器)の一斉射撃をあびて轟沈した。
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ゼントラーディ軍第118基幹艦隊(ボドル基幹艦隊)第67グリマル級分岐艦隊司令。乗艦はノプティ・バガニス(ブリタイ艦)。
ゼントラーディ軍の敵対勢力(監察軍)との抗争中に、艦隊をひきいてASS−1のデフォールド反応を追跡していて地球に飛来する。監察軍のブービー・トラップであったマクロスの自動防衛プログラムによる主砲ビームの先制攻撃をうけて、地球統合軍との交戦状態に入る(第一次星間大戦)。
大戦勃発直後に、地球人が監察軍とは異なる勢力であると察知する。
地球人がまぼろしの兵器であった反応兵器(核兵器)を保有していることや、もはやゼントラーディ軍には失われてしまった修理改良の科学技術をもっていることに驚愕し、殲滅ではなく捕獲を目的としてマクロスの追撃を開始する。
手練れた戦略家であることは、火星サラ基地における重力機雷による捕獲作戦や、ダイダロス・アタックを逆手にとった侵入作戦などによってマクロスをたびたび苦境に立たせたことからもうかがえる。
数かずの戦役をくぐりぬけてきた歴戦の勇士でもあり、個人の戦闘能力はきわめて高い。一撃で柿崎速雄のバトロイドの頭部を破壊し、一条輝のバトロイドとも素手で格闘して大破させている。
短時間であれば、真空中でも生身で生存できる。
輝、早瀬未沙、柿崎を捕らえてボドル基幹艦隊に連行するものの、脱走された上に捕獲に失敗し、責任をとらされて一時、前線から退けられた。
マクロスの地球追放と期をおなじくして前線に復帰。その際、1200隻を擁するアドクラス艦隊をひきつれてきたが、これはボドル・ザーによって、マクロスともどもみずからの艦隊も消去される最悪の事態を予見したからにほかならない。
そのころには「文化」の存在が一般兵士たちに浸透してゆくのと同様に、みずからも「文化」に興味をいだきはじめていることを自覚しており、自軍に造反者が出たことをきっかけに、単独でマクロスとの停戦交渉に踏みきる。
第一次星間大戦の最終決戦ではマクロスと共同戦線をはって、ゼントラーディ軍の全軍用周波数にリン・ミンメイの歌ごえを中継発進しながら進撃するなどして、大戦終結に向けて大きく貢献した。
第一次星間大戦後は新地球統合軍宇宙艦隊司令となってブリタイ艦に乗船したまま、地球周辺に停泊して外敵からの防衛につとめた。またゼントラーディ軍の自動宇宙船製造工場衛星奪取作戦では地球人とゼントラーディ人の合同部隊を指揮して、みごとに任務をはたしている。
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ゼントラーディ軍第118基幹艦隊(ボドル基幹艦隊)第67グリマル級分岐艦隊に所属するゼム一級記録参謀。ノプティ・バガニス(ブリタイ艦)に乗船し、ブリタイ・クリダニクの参謀役をつとめる。
ブリタイはもとよりゼントラーディ軍の一般兵士とくらべても小柄な体格で、戦闘能力はそれほど高くはないが、高度な知能と豊富な知識をそなえ、高い記憶力をもっている。
ゼントラーディ軍の古い記録に「マイクローンの住む星には手を出すな」と記されていることを引用し、地球への直接攻撃を避けてマクロスのみを追撃するよう進言。これはブリタイ艦隊が、マクロスだけを執拗に追いまわしていた根拠となっている。
追撃の際にはさまざまな妙案を考えだし、マクロスをたびたび苦しめた。
作戦は用意周到で、念入りなものばかりだった。
たとえば火星サラ基地での捕獲作戦では、マクロスを重力機雷の罠に誘いこむため、擬装の観測データを発信させて火星に注意をひきつけ、こまかな攻撃で火星方面への進路修正を余儀なくさせた上で、伏兵として戦闘ポッドの大群をひそませておくというもの。
また地球人のサンプル捕獲作戦では、まず艦隊砲撃で小惑星を破壊し、散らばった破片でマクロスのレーダー機能を混乱させてから、偵察活動に出た部隊を標的にさだめている。
さらにダイダロス・アタックを逆手にとり、わざとダイダロスを自艦に突撃させてその艦首部からリガート部隊を侵入させることに成功。マクロスをあと一歩のところまで追いつめている。
地球人の「文化」に驚きながらも、未知なものにたいしては科学者らしい率直な興味と関心を示し、マイクローン・スパイの持ちかえった情報の分析、研究をおこなった。これにより自身ばかりでなく、ブリタイの地球人にたいする理解がふかまったという事実は見すごせない。
第一次星間大戦の最終局面ではマイクローン化して、停戦使節としてマクロスにおもむく。
ブリタイにしたがってボドル・ザーに造反し、マクロス側に、対ボドル基幹艦隊戦の戦略をさずけている。
戦後はマイクローンの姿のまま、アラスカの新地球統合軍マクロス・シティ司令センター内の研究室に身をおいた。ゼントラーディ軍や監察軍に関する情報を提供し、地球防衛のためにおおいに貢献している。ゼントラーディ軍の自動宇宙船製造工場衛星奪取作戦のメンバーにもくわわっている。
研究室では、プロトカルチャーとゼントラーディ人、および地球人との関係究明につとめた。
2012年、ゼントラーディ人は、プロトカルチャーが戦闘用に遺伝子操作によって人工的につくりだした人種であると結論づけ、みずからの種族の出自を悲観して「悪魔の人形」と呼んだ(プロトカルチャーと地球人との関係については、はっきりした結論にいたっていない)。
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ゼントラーディ軍第118基幹艦隊(ボドル基幹艦隊)第109分岐艦隊第7空間機甲師団長。土星でのマクロス側の奇襲攻撃とダイダロス・アタックによって予想以上の打撃をこうむったブリタイ艦隊が、あらたに呼びよせた遊軍艦隊のリーダー。
軍紀を重んじるゼントラーディ軍のなかにあってはめずらしく一匹狼のような存在であり、自分のやりたいように行動するため過去に幾度も不祥事を起こし、どれほど多大な戦果をあげてきたにせよ味方も一緒にまきぞえにしてきたので、「味方殺しのカムジン」と呼ばれ、恐れられている。
カムジン艦隊の兵士たちは程度の差こそあれ一様に「はぐれ者」であり、カムジンを「親分」を呼んで結束し、その団結力の強さから第7空間機甲師団は「カムジン一家」とも呼ばれている。
ゼントラーディ軍のなかでももっとも好戦的で、駆けひきなどするよりはとにかく敵を殲滅しさえすればよいと考える点でいささか直情径行の気質だが、戦闘能力はきわめて高く、みずから戦闘ポッド(グラージ)に搭乗し、前線で指揮をとる。
地球人の「文化」にほとんど理解を示さず、突入したマクロス市街地で敵前逃亡をはかった部下たちを容赦なく撃ちころし、ブリタイ艦隊とマクロスとの停戦交渉にも納得がゆかなかったが、対ボドル・ザー戦の最中にリン・ミンメイの歌を聴きながらマクロス側につくことを決意、参戦する。
第一次星間大戦後、地球の文化生活になじめず、ラプ・ラミズや副官オイグルらとともに2年間にわたって極寒の地に埋まった落伍艦のなかで過ごしたが、ふたたび宇宙へもどって戦闘種族らしく生きるためにゼントラーディ人の不満分子約1万人を結集(カムジン一派)させて、新地球統合軍にたいする反乱をくわだてる。
まずはトラッド・シティから強奪したマイクローン装置で、マイクローン化したゼントラーディ人をふたたび巨人サイズにもどし、兵力の増強をはかるとともに、巡業中のリン・ミンメイとリン・カイフンを人質にとって、新地球統合軍に戦艦のひきわたしを要求。
人質作戦は失敗に終わるものの、つづいてオギノ・シティ沿岸工業地帯を強襲して反応エンジンを奪取し、ジャングルに放棄された戦艦を修復してマクロス・シティを奇襲した(マクロス・シティ攻防戦)。
マクロスから発射された主砲ビームをうけて戦艦は大破したが、そのままマクロスに特攻をかけ、強襲揚陸艦ダイダロスをふくむマクロス右舷をもぎとって地上に墜落し、ラプ・ラミズとともに爆死した。
文化になじめなかったとされるカムジンの反乱が、人質作戦や戦艦の修復など、どれも地球人の「文化」を参考、受容、習得しておこなわれたことは皮肉であり、なかでも「文化のやりかたくらい知っている」と豪語して、ミンメイとカイフンにラプ・ラミズとのキスを見せつけた行為を見ると、戦後、カムジンほど「文化」を吸収したゼントラーディ人はいなかったとすらいえる。その意味で反・文化ではなく、文化の功罪を象徴するような人物としてえがかれている。
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ゼントラーディ軍第118基幹艦隊(ボドル基幹艦隊)直衛艦隊司令。ボドル・ザーから、ブリタイ・クリダニクの後任としてマクロス内偵作戦の遂行を命じられて地球戦域にあらわれ、マクロスの地球帰還から追放までのあいだ当戦域における責任者をつとめた。
規律を重んじる優秀な指揮官。しかし攻撃命令なしにマクロスを執拗に追いまわすカムジン・クラヴシェラには手を焼いている。
直属の部下に無敗のエース・パイロット、ミリア・ファリーナがいる。
ボドル基幹艦隊による地球大爆撃の直前に、みずからもボドル・ザーから「文化」に汚染されたと見なされて消去される運命にあることを知り、ブリタイにしたがいボドル・ザーに造反。対ボドル・ザー戦を戦いぬいた。
第一次星間大戦後、カムジンとともに地球に潜伏していた2年間で性格がすっかり変貌し、カムジンの情婦のようになって、カムジン一派の姐御役のような立場についていた。
2012年、カムジンによる反乱(マクロス・シティ攻防戦)においてカムジンとともに戦艦でマクロスに突撃し、爆死する。
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ゼントラーディ軍第118基幹艦隊(ボドル基幹艦隊)ラプ・ラミズ直衛艦隊所属の第一空士長。過去の戦闘において無敵無敗を誇り、「エースのミリア」としてゼントラーディ軍内に活躍が知られていた。搭乗機はクアドラン・ロー。
マクロス内偵作戦では、「青い風」3人組の乗ったカプセルを潜入させるため単機でマクロスに接近し、バルキリー隊を手玉にとってみごとにスパイを艦内に送りこんでいる。
カムジン・クラヴシェラからマクロスにすご腕のパイロットがいると聞かされ、相手をマクシミリアン・ジーナス(マックス)に見さだめて一騎打ちをいどむが、空中戦ではじめての敗北を喫する(カムジンのいう「すご腕のパイロット」がマックスを指したかどうかは不明)。
無敗の自信とプライドを傷つけられ、屈辱を晴らすためにみずからマイクローン・スパイに志願し、ラプ・ラミズの諌言も聞かずにマクロスに潜入。その後、偶然に出会ったゲーム・センターでの対戦型ゲーム、しあわせの森公園での決闘と2回にわたってマックスと勝負するものの、いちども勝利することはできなかった。
完全に打ちのめされ、涙ながらに仇敵に「殺せ」と告げるが、ぎゃくにその可憐さにほだされたマックスに求婚され、史上初の星間結婚をはたす。
ゼントラーディ軍のエース・パイロットが敵対する異星人と結婚したことは、男女の関係が存在しないゼントラーディ人に多大な衝撃をあたえ、兵士たちの敵前逃亡や反乱の直接誘因となってブリタイ艦隊はマクロスとの単独停戦に追いこまれる。
対ボドル・ザー戦では真紅のバルキリーに搭乗し、夫マックスとともに戦った。
第一次星間大戦後、2011年に長女コミリア・マリア・ファリーナ・ジーナスを出産。
結婚後も第一級の戦闘機パイロットでありつづけ、新地球統合軍バルキリー・マックス=ミリア隊として地球防衛に力をつくした。ゼントラーディ軍の自動宇宙船製造工場衛星奪取作戦に参加した際は、乳児コミリアを連れて出撃しており、周囲の人びとを戸惑わせている。
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ゼントラーディ軍第118基幹艦隊(ボドル基幹艦隊)第67グリマル級分岐艦隊第8強行偵察隊099の兵士3名。コード・ネームは「青い風」。
ブリタイ・クリダニクの命令をうけ、マクロス艦内に開設されたテレビ局MBS(Macross Broadcast System)マクロス放送局の開局記念イベント「ミス・マクロス・コンテスト」の放送を傍受、記録するために偵察機でマクロスに接近。
傍受した通信には男女がともにいる様子や、女性の水着姿などが映しだされ、ゼントラーディ軍には戦闘以外の文化的、創造的活動や、男女の関係が存在しなかったため3名は大きなカルチャー・ショックをうける。
迎撃に向かった一条輝に偵察機が撃墜されたため通信記録は持ちかえれなかったが、地球人の「文化」に最初に接触した者たちとして、ボドル・ザーによる地球人捕虜たち(輝、早瀬未沙、柿崎速雄)の尋問の場にも同席をゆるされた。
好奇心をつのらせた3名は地球人のスパイ任務に志願し、マイクローンとなってマクロスに潜入する。マクロス市街地では見聞きするものすべてに驚きをかくせない様子だったが、リン・ミンメイの歌をはじめ、しだいに「文化」に魅了され、その虜となってゆく。
マクロスの地球追放と時期をおなじくしてスパイ任務を完了し、いったんはブリタイ艦に帰艦。3名がマクロスから持ちかえった品々は、とくに下級兵士たちのあいだでまたたく間にひろまり、ゼントラーディ軍内に「文化」が浸透してゆくきっかけをつくった。
「文化」の魅力がわすれられなかった3名はふたたびマイクローン化し、自分たち同様にマクロスでの生活にあこがれをいだく兵士たちを誘って総勢23名で脱走をはかり、マクロスに亡命する。これは武力による制圧ではなく、一般の市民生活を架橋としてゼントラーディ人との和平、共存の道がありうることをマクロス側に教えた画期的な事件となった。
第一次星間大戦後は軍から離れ、マクロス・シティで市民生活をいとなむ。しかし仕事ぶりはかならずしも真面目とはいえず、クリーニング店を解雇されたあとはおもちゃの露店商などをしていたが、生活は困窮した。
ブリッジ3人娘のヴァネッサ・レイアード、キム・キャビロフ、シャミー・ミリオムとはマイクローン・スパイ時に知りあい、その後もグループ単位で交際がつづいていた。
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ゼントラーディ軍第118基幹艦隊(ボドル基幹艦隊)第109分岐艦隊第7空間機甲副師団長。カムジン・クラヴシェラの副官で、カムジン一家の女房役。
はじめて地球方面の勢力に合流した際はわざとブリタイ艦の付近で師団をデフォールドさせ、カムジンと戦艦同士の衝突の数をいいあてる賭けごとに興じていた。
戦場では、戦闘ポッドで出撃するカムジンにかわって艦隊の指揮をとることが多い。
戦後もカムジンと行動をともにし、トラッド・シティでのマイクローン装置強奪や、オギノ・シティ沿岸工業地帯での反応エンジン略奪にも追従している。
2012年、カムジンの反乱(マクロス・シティ攻防戦)において、マクロスの主砲ビームにより自艦が大破した際に死亡。
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地球統合軍最高責任者(提督)。
マクロス主任航空管制官、早瀬未沙の父親で、100年間にわたり軍人を輩出してきた名家の当主でもある。マクロス艦長ブルーノ・J.グローバルは統合戦争中の部下だった。
第一次星間大戦勃発時に異星人(ゼントラーディ軍)との交戦事実を隠蔽し、南アタリア島は反統合政府ゲリラのテロ攻撃によって全滅、マクロスは宇宙をテスト航行中であると発表。マクロスの地球帰還後は、記録上はすでに死亡しているマクロス避難民の上陸を許可せず、マクロスには地球外域への出撃命令を発する。これは事実上の追放処分だった。
その後、ゼントラーディ軍との即時停戦交渉をのぞむ未沙の直訴をしりぞけ、交渉するとしてもグランド・キャノンによる打撃をあたえたあとのほうが有利であると判断。
地球のほぼ全域を焦土と化したボドル基幹艦隊による第一波攻撃はしのいだが、グランド・キャノンによる反撃もむなしく、その後の爆撃によってアラスカ地球統合軍総司令部も壊滅。未沙の身を案じながら、総司令部内で戦死した。
職務に厳格で、勤務中は未沙にたいしても提督としての立場をくずさない。非情に見えることもあるが、提督室の机の上には家族の写真が置かれ、ボドル基幹艦隊にたいして裸同然のマクロスに未沙がもどりたがっても父親として断固拒否するなど、娘のことを思いやっている。
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マクロスに乗艦する地球統合軍の大佐。ブルーノ・J.グローバルの補佐をつとめ、グローバル不在時には艦長を代行する。
保守的で、あたらしいことに柔軟に対応できるタイプではなく、ボドル基幹艦隊中枢部から生還した早瀬未沙らの報告を一笑して信用しなかったり、ゼントラーディ軍からの亡命者を受けいれることに不快感をあらわにするなど、異星人との接触に戸惑う姿がたびたび見られた。
エキセドル・フォルモが停戦使節としてマクロスをおとずれた際は、交渉の会場までの案内役をつとめている。マクロス市街地を通過中、街なかにあるポルノ映画の看板やランジェリー・ショップの説明をもとめられて答えに窮し、口を濁している。
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マクロス艦内の兵器開発部の長をつとめる。
マクロス全体がブロック構造になっていることを利用し、各セクションを組みかえることで要塞型から強攻型へ変形するトランスフォーメーションを考案。それによってマクロスは、フォールド・システム消失以後、発射不可能となっていた主砲ビームがふたたび使用可能となった。
またフォールド・システム消失の影響でひずんだ時空連続帯に残存していたエネルギーを使って、ピンポイント・バリアの開発にも成功している。その後、ピンポイント・バリアのエネルギーを、マクロス全体を覆えるまでに拡充して全方位バリアへと発展させた。しかし全方位バリアの初使用の際はシステムが暴走し、北アメリカのオンタリオ自治区を壊滅させる事故を起こしてしまった(柿崎速雄も、このときのエネルギー波に巻きこまれて戦死した)。
ゼントラーディ軍の戦艦を一撃で破壊するマクロスの主砲ビーム、ピンポイント・バリアを艦首に集中させて敵艦に突撃させるダイダロス・アタック、マクロス自体が敵艦に特攻して内部を破壊したあと全方位バリアで誘爆から自艦を防護するマクロス・アタックなど、マクロスがもちいてきた有効な兵器、戦術はすべて技師長の技術的な貢献がなければできなかったことばかりであり、第一次星間大戦での貢献度はきわめて高いといえる。
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地球統合軍に所属する将校で、階級は少尉。士官学校に入る前の早瀬未沙があこがれ、思いを寄せた人物(恋人ではない)。
軍人でありながら戦争を好まず、早瀬隆司の世話で観測隊員として火星サラ基地に配属されるが、統合戦争のさなか地球への帰還途上で反統合政府ゲリラの攻撃をうけて死亡。ライバーが火星に配属されたことは未沙が軍人をめざす直接のきっかけとなり、またその死は心の奥ふかくに残された傷となった。
リン・カイフンと容姿、声が似ており、未沙が一時カイフンに心ひかれる原因となっている。
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中華料理店「娘娘」をいとなむリン・シャオチンとリン・フェイチュンのひとり息子で、リン・ミンメイの従兄。幼なじみのミンメイとは兄妹のように育った。
地球統合軍のシンボルであるマクロスの島(南アタリア島)に暮らすことに反対して、両親のもとを去る。その後、世界じゅうを旅してまわり、ミンメイの実家である横浜中華街の中華料理店「明謝楼」に身を寄せていたが、マクロスの地球帰還後、特別に上陸許可を得たミンメイが実家に帰省した際に再会する。
ミンメイの父母リン・パオチュンとリン・しげよが、マクロスにもどりたがるミンメイに強く反対したため、みずから保護者役を買ってでることで話を決着させ、マクロスに乗りこむことになった。
徹底的な反戦主義者であり、面と向かいあっている者が当の軍関係者であったとしても、戦争や軍隊、軍人にたいする敵意や嫌悪感を微塵も隠そうとしない。暴力には反対するものの、みずからの反戦主義に抵触する人物、事柄にたいしては極端に攻撃的な態度を示す。
ミンメイから「命の恩人」と紹介をうけた一条輝が軍のパイロットだとわかると、「軍人が民間人を助けるのはとうぜんのこと」と突っぱねたり、乱闘に巻きこまれてケガをした際、ハンカチを差しだした早瀬未沙にたいして、未沙が軍人だからという理由で厚意を拒絶している。
またミンメイが過労で入院したときは、病状を聞きにあつまった芸能記者を「たかが過労で倒れたアイドル歌手を追いまわしている」と批判した上、テレビ中継をつうじて即時停戦をもとめる演説をぶった。
端正な顔だちにくわえ、中国拳法の達人であることから、マクロス艦内で制作されたミンメイの初主演映画「小白竜」(シャオ・パイ・ロン)のヒーロー役に抜擢される。このとき、映画のなかで手のさきから衝撃波を出すカイフンを見てゼントラーディ側は超能力者と誤解し、「地球人=プロトカルチャー」説をいっそう信じて危機感をつのらせた。
やがて、妹のような存在だったミンメイをひとりの女性として意識するようになり、別件の記者会見の席でたまたまミンメイとの仲をたずねられた際、結婚の約束にはいたっていないが、個人的には結婚を前提にミンメイに接していると宣言して、ミンメイ本人や周囲の人びとを驚かせている。
第一次星間大戦後は、地球の各都市を巡業してまわるミンメイにマネージャーとして同行。仕事上のパートナーで、かつ婚約者となったミンメイとは、ともに大きなコンサート・ホールを建設する夢をいだいて、スケジュール管理からコンサートの司会役までこなした。しかしミンメイの人気には一時の勢いがなく、巡業の成果に不満をつのらせては酒を飲み、グチをこぼすなどしてミンメイとの仲が険悪になってゆく。また歌うことの意味に迷ったミンメイの言葉をうけながし、正面から相談にのることもなかった。
戦後の不況の責任はすべて軍部にあると思いこみ、ミンメイとともにカムジン・クラヴシェラの人質にとられて危機に陥った際、輝や未沙の活躍によって命を助けられても感謝の言葉ひとつなく、ぎゃくに批判するなど軍人を敵視するふるまいはあいかわらずだった。
歌手であることへの疑問、破綻寸前の人間関係は、ついにサウスコースト・シティでミンメイのステージ放棄という事態をひき起こす。観客の声援を無視して、身勝手な理由で舞台を捨てたミンメイに失望し、「いつか、やさしい歌を聴かせてほしい」といい残してミンメイと別れ、ふたたび旅に出た。
その後の消息は不明。ミンメイともふたたび会うことはなかった。
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劇場版「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」 |
リン・ミンメイの叔父で、リン・カイフンの父親。
(多分にアニメ的な)中国なまりで話す。
南アタリア島の市街地で、妻のリン・フェイチュンとともに中華料理店「娘娘」(にゃんにゃん)を経営していたが、第一次星間大戦に巻きこまれてマクロスに収容される。マクロス市街地ではミンメイを保護すると同時に、ミンメイの励ましをうけて「娘娘」を再開し、繁盛させた。
第一次星間大戦後はマクロス・シティにふたたび「娘娘」を再建し、ボドル基幹艦隊による地球大爆撃で両親をうしなったミンメイの、名実ともに親がわりをつとめている。
ひとり息子、カイフンとの関係は決して良好とはいえず、それまで行方不明だったカイフンがミンメイにつき添ってマクロスに乗艦することになり、ひさしぶりに「娘娘」に帰省したときも、厨房からすこし顔を見せただけで迎えには出ず、つとめて平静を装っている。しかし店の奥では、ひとりで涙をながして再会の喜びをかみしめていた。
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夫、リン・シャオチンとともに中華料理店「娘娘」(にゃんにゃん)をきり盛りする。ミンメイの母親がわり。
反戦運動に参加して家を飛びだしたカイフンの身を案じており、マクロス市街地でミンメイとともに帰省したカイフンと再会したときはうれし涙に暮れていた。
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南アタリア島市街地の町会長。マクロス乗船後はマクロス市街地の町会長をつとめる(政治的な役職ではなく、周囲の人びとのまとめ役といったところ)。関西なまりで話し、人なつっこく世話好きな人物だが、一方でおせっかいにも見える。
リン・ミンメイを「ミス・マクロス・コンテスト」に推薦した。
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中華料理店「娘娘」のとなりに住む男の子。
マクロス進宙式を見物するため「娘娘」に遊びにきていたリン・ミンメイに連れられて式典会場へ出かけている。
マクロス市街地では、ゲーム・センターでミリア・ファリーナの腕前に感嘆し、マクシミリアン・ジーナスとミリアとのゲーム対決も見まもっていた。
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マクシミリアン・ジーナス(マックス)とミリア・ファリーナの長女。2011年出生。地球人とゼントラーディ人が共生する第一次星間大戦後の地球で生まれた人類初の星間混血児であり、異星人同士の友愛の象徴的存在でもある。
ゼントラーディ軍自動宇宙船製造工場衛星奪取作戦の際はまだ乳児だったが、ミリアのVF−1バルキリーの腹部に搭載されたカプセルに入ったままブリタイ艦に乗船し、工場衛星守備艦隊との交戦時は、戦闘中のミリアのコクピットにいて戦場の様子をながめていた。
コミリアの存在そのものが工場衛星守備艦隊のゼントラーディ兵士たちに多大な動揺をひきおこし、内部崩壊させた直接の原因となっており、その意味では作戦成功の最大の功労者といえる。
地球人の乳児よりも骨格がしっかりしているらしく、抱っこしたがった早瀬未沙にミリアはコミリアを投げてよこしたほど。人見知りせず、すぐに未沙やクローディア・ラサールにもなついている。
登場回
第28話「マイ・アルバム」 | 第30話「ビバ・マリア」 | 第35話「ロマネスク」
ハリウッドの映画女優。南アタリア島のマクロス進宙式をおとずれていて戦争に巻きこまれ、マクロスに乗船することになる。
プライドが高く、サインをもとめたリン・ミンメイが色紙がわりにハンカチを差しだされたことに気分を害し、体裁のよい理由をつけてサインを断っている。プロポーションがよく、「ミス・マクロス・コンテスト」の第二次審査(水着審査)では身体の線を強調するような水着を着て誇示していた。
もともと「ミス・マクロス・コンテスト」はMBS(Macross Broadcast System)マクロス放送局が、人気の盛りあがりをねらってジャミス側にもちかけた企画であることが暗示されている。しかしコンテストはシナリオどおりにはゆかず、ミンメイに初代女王の座を奪われた。そのことを恨んで、ミンメイが芸能界入りしたあとはなにかと嫌がらせをしている。
登場回
第9話「ミス・マクロス」 | 第21話「ミクロ・コスモス」
ジャミス・メリンのマネージャー。「ミス・マクロス・コンテスト」で、主催者のMBS(Macross Broadcast System)がジャミスのエントリー・ナンバーを1番にしたため、出番をうしろにまわすよう交渉している。眼鏡をかけ、長い髪をうしろでひとつに結わえているだけの地味な容姿。仕事ぶりはビジネスライクで有能そうだが、ジャミス同様プライドが高く、ファンにサービスしようというプロ意識は低い。
登場回
第9話「ミス・マクロス」
ショー・ブラクストン
チクリー・フォレスター
ヒロミ・ロックフィールド
MBS(Macross Broadcast System)マクロス放送局開局記念イベント「ミス・マクロス・コンテスト」で、400名の応募者のなかから書類選考でえらばれた28名のうちの3名。
ショー・ブラクストンのエントリー・ナンバーは4番。19歳の大学生で、好きな食べものはアップルパイと紹介されている。チクリー・フォレスターのエントリー・ナンバーは10番。ヒロミ・ロックフィールドのエントリー・ナンバーは13番で、リン・ミンメイのつぎに舞台に登場した。
登場回
第9話「ミス・マクロス」
よっちゃんの父親。南アタリア島でゼントラーディ軍と地球統合軍との交戦がはじまった際、よっちゃんを連れてシェルターに避難。中華料理店「娘娘」に忘れものを取りにかえったリン・ミンメイのことを案じるよっちゃんに、シェルターはほかの場所にもあるといって安心させている。
登場回
第2話「カウント・ダウン」 | 第3話「スペース・フォールド」 | 第9話「ミス・マクロス」
よっちゃんの母親。中華料理店「娘娘」のとなりで定食屋をいとなむ。マクロスの内偵任務で艦内に潜入した「青い風」3人組が空腹で困っている際、見るにみかねて食事をあたえた。よっちゃんを連れてリン・ミンメイのコンサートに出かけている。
登場回
第2話「カウント・ダウン」 | 第3話「スペース・フォールド」 | 第4話「リン・ミンメイ」 | 第9話「ミス・マクロス」
第16話「カンフー・ダンディ」 | 第20話「パラダイス・ロスト」 | 第22話「ラブ・コンサート」
リン・ミンメイの父親。横浜中華街で中華料理店「明謝楼」(みんしゃろう)をいとなむ。
マクロスが地球に帰還した直後、特別上陸許可を得たミンメイが帰省して再会をはたす。アイドル歌手としてデビューしたミンメイの話を信用せず、マクロスにもどろうとするミンメイに強く反対していたが、リン・カイフンが同行することを条件に態度を軟化させ、最後はマクロス乗艦を認めた。
ボドル基幹艦隊の地球大爆撃をうけて死亡。
登場回
第15話「チャイナ・タウン」
リン・ミンメイの母親。ミンメイにはいずれ婿をもらって、夫、リン・パオチュンの中華料理店「明謝楼」を継いでもらいたいと考えている。
ボドル基幹艦隊の地球大爆撃をうけて死亡。
登場回
第15話「チャイナ・タウン」
町会長の妻。
第一次星間大戦後のマクロス・シティでゼントラーディ人の暴徒に襲われ、金品を強奪される被害にあっている。
登場回
第5話「トランス・フォーメーション」 | 第29話「ロンリー・ソング」
地球統合政府に所属するマクロス推進派の政治家。
マクロス進宙式にブルーノ・J.グローバルとともに公用車で会場入りし、式典で挨拶をのべている。タヌキのような風貌に反して、狡猾さと横柄さをあわせもつ人物。地球統合軍とつながりをもち、ゼントラーディ軍との突然の交戦に対処するために時間をかせぎたい軍部の意向をうけてマクロス・ブリッジをおとずれ、グローバルにマクロスを発進させるよう要請する。はじめグローバルは難色を示すものの、最後は高圧的な政治家に押しきられた。
マクロスには乗船していない。
登場回
第1話「ブービー・トラップ」 | 第2話「カウント・ダウン」
第一次星間大戦後の地球で、トラッド・シティの市長をつとめる。コンサートを開催するためリン・ミンメイを招聘していた。
ゼントラーディ人が住民の大半を占めるトラッド・シティには、便宜をはかるためマイクローン装置が保管されていた。それをカムジン・クラヴシェラの一派にねらわれ、街は襲撃をうけてマイクローン装置を奪われてしまう。
登場回
第31話「サタン・ドール」
マクロスに乗船している作曲家。リン・ミンメイにデビュー曲「私の彼はパイロット」を提供するとともに、歌唱指導などもおこなっている。第一次星間大戦後も、高級レストランでのミンメイのディナー・ショーでピアノ伴奏をつとめていた。
登場回
第10話「ブラインド・ゲーム」 | 第29話「ロンリー・ソング」
アイドル歌手になる以前からのリン・ミンメイの友人。ミンメイがロイ・フォッカーから、偵察機の護衛任務で出撃した一条輝が行方不明になった知らせを聞く場に居あわせる。
リン・ミンメイの父リン・パオチュンが経営する横浜中華街の中華料理店「明謝楼」の店員。マクロスの地球帰還後、特別に上陸を許可されて帰省したミンメイの姿を見て非常に驚く(地球統合政府はゼントラーディ軍と戦争状態にあることを隠蔽するため、南アタリア島は反統合政府ゲリラの攻撃をうけて全滅したと発表しており、家族はすでにミンメイは死んだものと思っていた)。ミンメイのことは「お嬢さん」と呼んでいる。
登場回
第15話「チャイナ・タウン」
第一次星間大戦後の地球で、アナウンサーを職業とする市民。
ヤマザケはテレビでリン・ミンメイ失踪のニュースを報じ、オザワはラジオで、カムジン・クラヴシェラによるオギノ・シティ攻撃のニュースを伝えている。
登場回
第35話「ロマネスク」
第一次星間大戦後の新地球統合軍に所属する准将で、首脳陣のひとり。リン・ミンメイとリン・カイフンを人質にとったカムジン・クラヴシェラが新地球統合軍に戦艦のひきわたしを要求してきた際、対応を協議する席上で新地球統合軍総司令ブルーノ・J.グローバルにたいして意見をのべ、ゼントラーディ人が人質事件を起こす意外さを指摘している。
登場回
第32話「ブロークン・ハート」
ジャスティン・ボーグナイン少尉
滝・ロスマン少尉
ヤン・ルー中尉
マルコス・マイヤー中尉
マクロスに乗船する地球統合軍の将校。ゼントラーディ軍との戦績を評価されて、2009年10月10日(土)にチタニウム章を受章する。火星サラ基地で早瀬未沙を救出した一条輝もそのなかのひとりだった。
登場回
第8話「ロンゲスト・バースデー」
第一次星間大戦後の新地球統合軍に所属する中尉。2012年、早朝のマクロス・シティでゼントラーディ人の暴徒2名が町会長を襲った際、町会長夫人の通報をうけ、鎮圧のためにデストロイド・トマホーク部隊をひきいて出撃した。暴徒が一条輝の説得に応じず、ぎゃくに乱暴をはたらいたためトマホークの銃口を向けるが、武器を持っていない者を撃ってはならないと輝に制止される。
登場回
第29話「ロンリー・ソング」
第一次星間大戦後の新地球統合軍マクロス・シティ司令センター第2セクションに勤務するスタッフ。軟弱で、少々嫌みな性格のため、おなじ部署にいるキム・キャビロフ、シャミー・ミリオムからはいじめられている。
登場回
第31話「サタン・ドール」 | 第33話「レイニー・ナイト」 | 第34話「プライベート・タイム」
柿崎速雄の戦死後、改編されたバルキリー・スカル中隊に配属されたパイロット。
登場回
第26話「メッセンジャー」
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊(ボドル基幹艦隊)第67グリマル級分岐艦隊に所属する艦長。乗艦は標準戦艦スヴァール・サラン。
土星においてマクロス側の仕掛けた奇襲をむかえ撃ったが、はじめて実行されたダイダロス・アタックをうけて戦艦もろとも爆死した。
登場回
第6話「ダイダロス・アタック」 | 第14話「グローバル・レポート」
ゼントラーディ軍自動宇宙船製造工場衛星守備艦隊司令。
ブリタイ・クリダニクを指揮官とする地球=ゼントラーディ人混成軍による工場衛星奪取作戦をむかえ撃つ。ブリタイとは旧知の仲。
降伏勧告を拒絶し、プロトカルチャーの証を見せつけられたときにはなんとか自制するものの、人類初の星間混血児コミリア・マリア・ファリーナ・ジーナスの存在に動揺し、ダガオ艦を「文化」に汚染されたと見なした友軍の砲撃をうけて死亡した。
登場回
第30話「ビバ・マリア」
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊(ボドル基幹艦隊)第67グリマル級分岐艦隊に所属する士官。
ダイダロス・アタックを逆手にとったマクロス侵入捕獲作戦の実行部隊を指揮した。
登場回
第22話「ラブ・コンサート」
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊(ボドル基幹艦隊)第67グリマル級分岐艦隊に所属する兵士。
マイクローン装置をあつかえることから「青い風」3人組による亡命計画に誘われて、脱走兵23名をマイクローン化した。
登場回
第22話「ラブ・コンサート」
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊(ボドル基幹艦隊)第109分岐艦隊第7空間機甲師団に所属する兵士。いわゆる「カムジン一家」の一員。
おもに偵察活動に従事し、火星サラ基地での重力機雷によるマクロス捕獲作戦などで活躍している。第一次星間大戦後も、カムジン・クラヴシェラの部下として働きつづけた。
登場回
第7話「バイバイ・マルス」 | 第16話「カンフー・ダンディ」 | 第29話「ロンリー・ソング」
ゼントラーディ軍第118基幹艦隊(ボドル基幹艦隊)第109分岐艦隊第7空間機甲師団に所属する兵士。いわゆる「カムジン一家」の一員。
カムジン・クラヴシェラが訓練と偽って勝手に出撃した際、一隊をひきいてマクロス攻撃に参加。カムジンに戦況を報告するゼントラーディ兵士のセリフ中にのみ登場している。
登場回
第8話「ロンゲスト・バースデー」