第三十五回(2005.10.8) 群青の空を越えてにみる帝國海軍と自衛隊他 ネタ要目 タイトル:群青の空を越えて 発売日:05.9.30 メーカー:light 総プレイ時間:約20時間 傾向:近未来架空戦記ADV お気に入り:水木若菜 評価:A- 「戦闘機を駆り、防空戦闘に己の命をかける若きパイロット候補生の物語」。架空世界の日本、関東が独立しようとして内戦状態にある中、その関東軍の学生として圧倒的に不利な戦局の中、グリペンを駆って生き延びる近未来架空戦記。 …ということで、こんなアレなコーナーを作ってる人間が買わないわけもなく。 作中、関東は勢いに任せて暴発しちゃった感があり、言うまでもなく圧倒的に劣勢。ゲームスタート時に既に敗戦一歩手前の最終段階(最終決戦前の平穏な状態)にあります。それこそちょっと前まで訓練に従事していた主人公達が前線に駆り出されるくらいに。 …えー、というわけで、末期戦属性とか最貧属性とか持ってる私にとってはたまりません(笑)。全体に流れる重苦しさと焦燥感、なんでもない風を装っていてもふとしたことで殺伐とする登場人物たち。そういう空気は結構うまいこと出ていると思います。 逆に言えば、そういう鬱っぽさ(一般的な鬱ゲーとはまた違うけれど)が苦手な人は合わないかもしれません。主人公の性格とか、末期補正かけないとちょっとアレでもありますし。 戦闘描写とか、は流石、「緻密な考証」を売り文句にするだけあってなかなかの物であると思います。少なくとも私の乏しいにも程がある知識の範囲内では。細かいところはいろいろありますけど。 …ただ、戦闘描写と共に架空戦記のもう一つの華であるところの歴史改変、状況解説に関しては、あまり良い点はつけられないです。とにかく、説明不足で普通にプレイしてるだけなら関東が独立しようとした理由が弱いです。というのも歴史改変点が縄文〜弥生時代に遡るというかなり豪快なことになっており、しかもそれが説明してあるのが公式サイトのみ。「この設定はゲーム本編にまったくでてきません」みたいな注意書きがありますが、そこのところをゲーム本編…とは言わないまでも、せめて説明書か設定資料集にはちゃんと載せておくべきだったのではないでしょうか。…というか、作中弥生人縄文人の区別が強調されるシーンが二三あったのに、一切登場しませんはないんじゃないか、というか嘘ですよね? まあ、エロゲーであるという本質上、歴史設定なんか単なる「舞台装置」にすぎない、というのは事実ではありますが。世界の根幹が見てるものにとってはあやふやで、登場人物たちにとっては所与のものとして語られているため、どうにも感情移入がしづらかったという面はあります。 …私が普段から学者の理想論とかあんまり好きじゃない、というか実生活において苦しめられているせいで端的に言って嫌いであるのは考慮に入れるべき事情かもしれませんけど(苦笑)。もういいから、突拍子もない少数説とか。 あと、安保闘争というか学生運動のエッセンスとか結構入ってる感じですね。学区・学校単位で学生を部隊に編成したり「都立は士気が高い」とかの描写があったり、整備班の名称が「細胞(セル)」だったり。最後の方で「関東軍の軍閥化」なんていう話がチラッと出てくるあたりも最後には内ゲバで世間の支持を失っていった全共闘の歴史を髣髴とさせますし。個人的には、大昔(と敢えて言ってしまう新世紀世代)の駒祭ポスターの流行語、「とめてくれるなおっかさん 背中のいちょうが泣いている 男東大どこへ行く」がとある章の最初のモノローグに出てきたり、図書委員会基幹で編成された学校があるとかの記述で笑ったのですが。賛否はともかくとして。 …とまあ、こんなところかなあ。システム周りとかは必要十分。CGは…ヒロインが迷彩着て軽機構えてる絵があったりする時点で満足だったりなかったりします。Hシーンはわりと濃い目でうむ。 あと、主題歌「アララト」は結構いい感じ。けよりなといい最近好きな曲に当たって嬉しい限り。 お気に入りは水木若菜。メインヒロイン、かな?担当任務は管制官。意外と気が強かったり、明け透けだったりするところが。グランドルートの最後の女王様モードあたりも大好きです。 総合評価は上の下。…なんか、エロゲーとしての評価ではないところで評価が下がったり上がったりしてる気が(苦笑)。…なお、F-2が敵役にされちゃってるのは減点対象です(苦笑)。 どうでもいいけど笑ったのがあと、「セイラさんのお守り」「「もうかりまっか」といいながら進駐してくる関西人」「「関西弁を話せない人間は強制収容所送り」という流言」あたり。さらにどうでもいいところになると京都が首都に復活して万歳、とか。正確には復活も何もずっと首都ですけどね?…とか言ってみる、再び東京に行くことを夢見る本拠地京都な私。 群青の空を越えてと帝國海軍と自衛隊他 ・海防艦屋代 萩野社 萩野社。主人公。TACネーム「ヘギー」。偉大な(らしい)父親にコンプレックスを持っていたりする割とひねくれたお人。ロボなりなんなりに乗るなり何かに打ち込むなりして成長するタイプ。乗るのが現用戦闘機というのが特殊ではありますが。華の一種予備生徒にして主人公でありながら、どのシナリオを通ってもとりあえず一度は墜落or撃墜されるという、稀有な主人公(苦笑)。…いや、この状況設定で、一度も墜ちずに話が進むとしたらそれこそ「嘘」ではありますが。 海防艦屋代は「御蔵」型。建造時から高角砲を主砲に、爆雷を大増強して電探も搭載、その上で工数も「択捉」の二割減に成功した、戦局に対応した本格的護衛艦。…ですが、船団護衛任務にはあんまり使わないんではないかと思われる大型掃海具を依然装備するなど、日本海軍名物器用貧乏志向…RPGのキャラメイキングで、どー考えても選んだジョブに必要のないパラメータにも「ちょっとだけ」スキルポイントを割り振って結局弱いキャラに仕上げてしまうヘボゲーマーのような習性が発揮されているのが設計上の欠点。…気持ちはわかるんですけどね(←ヘボゲーマーがここにいます)。 「屋代」は44年5月に竣工、途中何度か損傷し、ソ連参戦時には朝鮮でソ連軍と交戦しながらも終戦時舞鶴に残存。日本近海の掃海作業に従事した後、賠償艦として中華民国に引き渡されます。民国海軍での艦名は「正安」。63年に廃艦となりました。 ・海防艦久賀 久我聡美 久我聡美。TACネーム「クー」。ヘギー同様パイロットですが、まだ二種予備生徒でありグリペンに乗って前線に出ることはありません。主な乗機はT-2。パイロットやってる女子生徒の一典型というか、さっぱりした気性の親しみやすいタイプ。若菜との更衣室トークが印象的です。 海防艦「久賀」は「鵜来」型。上記「御蔵」型の更なる簡略型。艦型なんかは簡略化されていますが、搭載兵装は新型のものになっています。あと不要パラメータ…じゃなくて掃海具とかも撤去されています。 「久賀」は45年1月竣工。即座に護衛任務に従事したところまでは同じですが、6月に山口県で触雷、航行不能に。何とか舞鶴までは曳航してもらうことができましたが、結局修復途中で終戦を迎え、戦後解体されました。 なお、舞台となっている筑波には海軍筑波航空隊があり、陸上機の操縦教育を行っていました(末期には紫電の実戦部隊)。もっとも、筑波とはいえ正確には友部町であり、筑波大学の跡地を利用している筑波戦闘航空団とは微妙にずれていますが。 …でまあ、こじつけの海軍ネタはさておき、本題。主役というべき戦闘機三種の他にも、作中会話の端々に兵器名がちらほら出てきます。とりあえず、片っ端からメモしたそれらについてダラダラと。登場頻度の順に空→陸→海。 まずは主役機、サーブ JAS39 グリペン。中立政策を取りながらも、第二次大戦以来連綿と一線級戦闘機を作り続ける北欧のとんでもない国、瑞典の最新鋭機。本作登場(正確にはさらに改変されているらしい)のC/D型は2002年から生産の最新型で、空中給油装置の装備や電子兵装の強化が行われています。 本編でも何度も描写されている一般道路からの発進できる能力、高い整備性とカナード(前翼)が特徴。瑞典のほかにも南阿弗利加、洪牙利で2006年から配備予定、他数国でも選定中だとか。 …どうでもいいけど、序盤に「管制盤に鷲のマークで表されたF-15に対し、龍のマークで表現された…」みたいな描写があるわけですけど…グリペン、てグリフォンですよね…龍だったらドラケンで一気に二世代前のやつになってしまう気が… 次に敵役一号、F-2A支援戦闘機。戦後初めて、わが国純国産の高性能戦闘機を作ろう!…と意気込んだのに、米国の横槍でF-16をベースに共同開発ということになってしまった、生まれながらにして不幸の星を背負った子。完成してからも初期不良が続出して世間から低評価を受け、ついには昨年、高い価格と低い発展性を理由に調達数が削減されてしまいました… とはいえ、不具合さえ直れば世界でも有数の高性能戦闘機、だと私は信じます。ええ、好きなんですよF-2。格好良いじゃないですか、あの青色の迷彩。というわけで敵役になってるのが不満なのを隠そうとはしない。 …「駄目な身内の子ほど可愛い」とかいうな。 次に、F-4EJ ファントムU。ちょっと前にあやかしびとでも書きましたね。ベトナム戦争で活躍した傑作双発戦闘機。現在、空自では退役に向け後継機種選定中。作中では百里が運用しているようで、F4EJ改の他にも派生型が登場しています。シナリオによってフィー教官が登場するのがRF-4EJ。ファントムの戦闘力を残しながら、偵察能力を付与できるようにした戦術・戦略偵察機。日本独自の改修です。あそこまで豪快な強化ではないけれど、スーパーシルフみたいなもんでしょうか。…というわけで、これに乗ってるときのフィー教官は微妙に戦闘妖精雪風… もう一つ出てきた派生型…というか、EF-4EJ。チャフ装備を施した電子戦装備のF-4EJの俗称。 そしてF-15J イーグル。現在の空自の主力邀撃戦闘機。F-22が出てきたので世界最強の座こそ譲り渡したものの、F-22の調達数の少なさもありまだ暫くは世界の空に君臨し続けるであろう名機。…その代わり滅多やたらに高いので、米国の他はサウジとかイスラエルとか日本くらいしか装備していません。F-15E、通称ストライクイーグルは攻撃機型。最近韓国がF-15Kとして(ダウングレード版を)導入して、対地攻撃機なのに空対地ミサイルが使用できないという欠陥が見つかってネタになったりならなかったり。 練習機。達也や聡美たちが乗っているのがT-2。戦後日本初の超音速機。かつてはブルーインパルスも使用していました。発展型が支援戦闘機F-1で、有事の際に戦闘機の補助に使用するために後期型はF-1同様の火器管制装置を搭載…という描写は、本編でもちらっと出てきました。 他に名前が出てきたところで、T-4。初の完全純国産ジェット練習機。流石にこれで戦闘するのは厳しいでしょう。してたけどヘギー。 米軍からはF-16 ファイティングファルコンとF/A-18E スーパーホーネットがでてきてますね。前者は世界中で1000機以上売れているベストセラー。派生型もF-2はじめ多数。後者は海軍・海兵隊の戦闘攻撃機。厚木のF-14の後継とかで日本にも駐留してますね。 F-104とF-5Gも名前出てきたっけか…F-104 スターファイター。速度・加速力に特化した、鉛筆のような胴体にカミソリのような主翼が特徴の戦闘機。空自も採用し、「栄光」という日本名がつけられています…この空自初期の漢字二文字の愛称群、マイナーですけど… F-5G。安価な戦闘機として各国に輸出されたF-5シリーズの最終発展型。またの名をF-20…ですが、実際にはセールスに失敗して採用国はありませんでした…ってあれ?なんで出てきてるんだこの名前?架空だからいいのか。 本編でも大活躍した警戒機二機種。E-2C ホークアイとE-767AWACS。両機とも背中に背負った円形のレーダードームが特徴。前者は双発小型、後者は旅客機ベースの大型機。 輸送機部門ではC-130 ハーキュリーズだけ、かな?救難捜索機ではU-125A。 米国以外では露西亜のMig-29 ファルクラムが名前だけは。 ヘリコプター。AH-1S コブラ、CH-47Jチヌーク、OH-1、UH-60J ブラックホーク、UH-1ヒューイ、V-107バートル…現用空自のヘリ総動員ですか。前から順に、世界初の本格攻撃ヘリ、湾岸戦争で活躍した輸送ヘリ、純国産の偵察・観測ヘリ、米軍征くところその姿が見られ、米軍征くところ一機は必ず落ちてる(苦笑)ヘリ、その一世代前の汎用ヘリ、救難用ヘリ、退役済。 弾薬編。Rb98 IRIS-T。瑞典他5カ国共同開発の短距離空対空ミサイル。開発国が開発国だけにグリペンやタイフーンの装備であり、史実では日本は運用してません。 AMRAAMはAdvanced Medium Range Air to Air Missileの略でアムラームと読みます。撃った後は相手に勝手に向かってくれる、世界最強ミサイルの一つ。 国産からは90式空対空誘導弾(短距離)と99式空対空誘導弾(中距離)。後者はAMRAAM同様撃ちっ放しも可能とか。AAM-5も出てきてましたけど、これは史実では現在開発中の新短距離空対空誘導弾…のはず。 爆弾。GBU〜というのが何個か出てきますが、これはレーザー誘導爆弾。ミサイルと違って動力はなく、レーザー(地上or機上から照射)に誘導され、滑空で目標に到達します。作中には500ポンドのGBU-22、1000ポンドのGBU-24、いわゆるところのディープスロート弾体のGBU-28Bが登場。他に出てきたのはCBU87。いわゆるクラスター爆弾。空中で爆発して子弾を撒き散らし、不発弾が地雷の代わりになったりするので非難を浴びているやつです。 対空ミサイル。ペトリオットは有名ですね。湾岸戦争で夜空を焦がす姿がテレビに映って以来。当時はパトリオットパトリオット呼ばれてた気もしますが。 スティンガー。携帯用地対空ミサイル。アフガンゲリラ御用達。ゲームでもゲリラ…じゃなくて陸自のレンジャーが運用、地味な武器ながら主人公を撃墜してます。 81式短SAM。正式には短距離地対空誘導弾。陸海空、全ての自衛隊が装備しています。 空はこれまで。次が陸。 大物から…といっても、実は陸最大の大物である90式戦車は名前すら出てきてないんだよなあ…北海道と富士にしか配備されてないんで、仕方ないんだけど。 というわけで唯一登場した戦車(名前だけ)が74式戦車。戦後第二世代に属し、そろそろ古くなってはいますが、90式が上記場所にしか配備されてないためもう暫くは多分現役。61式ほど丸っこくもなく、90式ほど角ばってもいないそのシルエット、私は好きだったりします。 名前は確か出てなかったけど、秦野の司令部前に停めてあるのは軽装甲機動車。イラクに派遣されて、日の丸をつけて活躍したりしている最新車両。 反対に物凄い古いところで60式装甲車も出ています。戦後初の国産装甲兵員輸送車で、今年で採用から実に45年。そろそろ各地から姿を消しつつあります。 155mm榴弾砲 FH-70。西側の標準的な榴弾砲。名前からわかるとおり自走式ではなく、普段は牽引されているのですが、実はこいつ、補助動力搭載で短距離なら自走できます。…ただし、その時の姿はかなり間抜け(笑)。今年の富士総火演で自走してるところを目撃して、呆然としました。 これの前に使われてたのが10h、105mm榴弾砲M2A1。既に退役しています。 120mm迫撃砲 RT。重迫撃砲。普通科が装備する火砲としては最大。 中MAT。正式には87式対戦車誘導弾発射装置。携帯可能な対戦車誘導弾。 MLRSは多連装ロケットシステムで、米国産(ライセンス)。12連装のロケット弾で敵陣を制圧します。 小火器編。64式小銃。戦後初の国産小銃…にして、「重いねん」とか「故障する」とか色々言われるちょっとアレな評判の小銃。その後継が89式小銃、通称「世界で一番高い小銃」…でもって62式機関銃。…これも評判はよろしからず、後継は白耳義原産のMINIMI…日本の小火器ってそんなんばっかりか… 拳銃はSIG。自衛隊が採用してるのはP220。SIG社は瑞西の会社ですが、当然というかこれもライセンス生産です。 さて、最後に中立を宣言したおかげで物凄く影の薄い海自。というか、海自の装備の話で真っ先に出てきたのが、「おおすみはもう沈んでる」だったりするわけですが… というわけで、いきなり沈められてる輸送艦「おおすみ」。ホバークラフト型揚陸艇を船尾から発進させ、部隊を揚陸する輸送艦。全通甲板のせいで、シルエットだけ見て「空母だ」と騒がれたことがあったりなかったりしますが、強度の問題で航空機の運用ができないのは割と有名な話。 あとは「榛名」という名前が出てきましたが、文脈上多分「はるな」のことだと思います。73年竣工の古株DDH(ヘリコプター搭載護衛艦)ですが、近代化改修を受け、現在でもなお護衛隊群の旗艦を務めています。母港も舞鶴ですし、多分これでしょう。まさか戦艦「榛名」でもあるまいし。 他に艦名らしきので「たつなみ」なる潜水艦名が出てきてますが…実在はしませんね。というか、沈黙の艦隊由来…? なお、この世界の海自は「巨大タンカーを改装した仮装空母」を配備しているらしいです。空母としては鈍足だから攻撃的装備でない、との理由で。 これは割と突っ込みどころのある設定だったりしますが。レシプロ機時代ならいざ知らず現代の戦闘機を載せられるだけの強度がタンカーにあるかというとちょっと。というか、「おおすみ」ですら無理なんだからこれは結構無理な設定だなあ、などと。特設空母は帝國海軍時代からのお家芸であり、大好きではあるのですが流石に、ねえ。まあ、空母でも持ってなかったら中立勢力として有効に睨みを利かすのも難しそうですけど。どうでもいいけど装備機何かなあ。F/A18E? 外国艦船。CVN74「ジョン・C・ステニス」並びにCVN77「ジョージ・W・H・ブッシュ」。米国名物原子力空母。後者は現在建造中。「ロサンゼルス」級も米国名物原子力潜水艦。これにイージス艦が加われば現代の海の覇者、ということになりますか。 他に出てきたのは仏蘭西の原子力空母「シャルル・ドゴール」並びに伊太利の軽空母「コンテ・ディ・カブール」。後者は07年竣工予定。…こんなに各国の空母がわらわら向かってくる中で、タンカー改装の海自の特空母、どう戦う…というか牽制する気でしょうか。ちょっと心配になったり。 海はこれだけしか出てきません。が、最終局面で「井上成美のような身の処し方」「大西瀧二郎のような罪」なんていう台詞が出てきます。前者は海軍大将井上成美。海軍良識派として開戦に反対したものの力及ばず、戦後は人前に姿を現すことなく隠棲。後者は海軍中将。特攻の発案者として歴史に悪名を残しています。終戦の翌日、そのことを理由に割腹、自決。つまりはそういう意味の台詞。 最後に、主人公はじめ学生達が授与されたりされなかったりする勲章、(剣付き)桜葉志士十字章。元ネタはまず間違いなくナチス独逸の(剣付き)柏葉騎士十字章。なんでいきなり独逸なのか、と思わないでもないですが、そもそも自衛隊には勲章ないし、旧軍の金鵄勲章というわけにもいかないんでメジャーどころから、というのは仕方ないところでしょうか。 |
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