入れ歯もリサイクル 福祉浄財に

 恵庭市社協は、入れ歯のリサイクルをスタートさせた。不用になった入れ歯の寄付を受け、金具に含まれる金属を売却して社協の事業に役立てる名付けて「愛の入れ歯回収事業」。専用の回収箱を設置し、市民の協力を募っている。今後は市役所をはじめ公共施設にも回収箱配置し、協力を呼び掛けていく。
 社協が取り組む自主財源確保策。回収した入れ歯や金歯、銀歯、差し歯、ブリッジなどに含まれる金や銀、白金、パラジウムなどを抽出。リサイクルして益金を地域福祉事業の財源に活用する。
 これまで不用になった入れ歯は、燃やせないごみとして捨てられたり、一部は歯科に引き取ってもらっていた。
 市社協は、愛知県尾張旭市の歯科金属回収・精錬業の富士ループに精錬・抽出・分析報告業務を委託。抽出した貴金属を売却し、益金から20%の業務料を引いた80%を寄付金として活用する。一個当たりのリサイクル収益は平均1000円から1500円といい、全国では社協を中心に200カ所で回収事業を展開。道内でも滝川市や北斗市で実施している。
 市社協は市や老人クラブに説明し、協力を求めていく考え。「地域福祉の貴重な財源になる。年間10万円から15万円の確保を目指したい」としている。
 問い合わせは恵庭市社協 電話0123(33)9436。
 

今季最多欠航186便 雪で新千歳のダイヤ混乱

 低気圧の影響で強い冬型の気圧配置になった17日、新千歳空港は早朝から激しい降雪に見舞われ、発着便の7割に当たる186便が欠航した。
 新千歳航空測候所によると、雪は午前5時すぎから降り始め、午後7時50分まで続いた。この間、やんだのは午後2時15分から20分までのわずか5分間だけ。17日の降雪量は26センチに達した。
 新千歳空港事務所によると、欠航は新千歳―羽田線などで出発94便、到着92便。17日の発着260便の7割に達し、今シーズン最多となった。このため、搭乗できない乗客も多数出て76人が新千歳空港ターミナルビル内の会議室に泊まった。
 

オバマ米大統領夫妻に肖像入り印鑑
オバマ大統領らの肖像入り印鑑
 千歳市北斗の光案創業(大寺勉社長)が、オバマ米大統領とミシェル夫人、シーファー前駐日大使の肖像入り「くびふりハイブリット機能印鑑」を作った。近く、米国国務省を通じてオバマ夫妻に、在札幌米国総領事館経由でシーファー前駐日大使に届けられる。
 大寺社長(63)は昨年も北海道洞爺湖サミットに参加する各国首脳の肖像入り印鑑を作り、それぞれ本人に寄贈。ブッシュ前大統領らから礼状を受け取っている。
 印鑑は大寺社長が特許を持つ陰影が鮮明に写るよう軸と先端をゴムでつないだ「首振り式」。文字のほか肖像が入り、首振り機能を備えた複合型であることから「ハイブリット―」と名付けた。
 直径15ミリ、長さ6センチ。肖像は、田村印舗(岩見沢市)などの協力を得て顔写真をデータ化し、機械で彫り込んでいる。大寺社長は「顔が入ることで親近感がわく。千歳発で、世界のサイン文化に刺激を与えられれば」と話している。
 

自殺未遂の生徒に「うざい」

 千歳市内の中学1年の女子生徒が、昨年6月に自宅マンションから飛び降りて意識不明になっている問題で、市教委と学校が17日、記者会見した。市教委は同級生が女子生徒に、「うざい」などと言っていたことを明らかにした。学校側は市教委にこの内容を報告していなかった。
 市教委は当初、転落した生徒が「うざい、死ね」と同級生から言われた、と両親や友人に相談していたことについて、「学校の同級生の聞き取りでそういう事実はなかった」と説明していた。しかし、会見で中村教育部長は「けさ(17日朝)学校から『うざい』と言った生徒が1人いたことを確認した」と説明。校長は「(女子生徒の)座席の前の子どもが聞いたと言っているが、その子(転落生徒)に言ったのか見ていないので分からない。口調からして、いじめに当たる言葉ではないと認識し、市教委には報告しなかった」と述べた。
 小林教育長は「今の子どもたちの中で、うざい、きもいは日常的に使われている。確かに本人が言われると苦痛に思い、いじめになるかもしれないが、今回の事故では事前の調査でいじめがないと回答しており、担任や周りへの相談もない。(うざいという)その一言をもって、いじめがあったとは判断していない」とした。
 ただ、保護者が市教委に再調査を求めていることから、中村教育部長は「近く、学校と保護者と三者で会うことで日程調整している」と述べた。
 

千歳周辺の特産勢ぞろい

 第4回千歳観光連盟・北海道中央南部観光交流会合同物産展が17日、ポスフール千歳店で開幕した。千歳周辺地域の21社が出店し地域自慢の特産品を販売している。22日まで。
 出店は千歳、恵庭、苫小牧、白老、南幌、安平、長沼から。ハスカップ生ジャムなどを販売するジャンス千歳支店のほか、日替わりで千歳市のカネイ中村と恵庭市の道の駅花ロードえにわが初出店した。食料品を中心にアレンジリースや脱臭炭などの特産品も並べられた。
 初日はあいにくの大雪となり、「出足はいまひとつ」ながら、店の前で品定めをする多くの買い物客の姿が見られた。
 

HOME過去のニュース記事検索著作権について購読申し込み
当ホームページ内に掲載の記事・写真など一切の無断転載を禁じます。
苫小牧民報社