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厳しい寒さの千歳川で行われた水上保命訓練 |
航空自衛隊の第2航空団と千歳救難隊は16日、千歳川で冬期水上保命訓練を行った。約60人が参加し、真冬の海に不時着したことを想定して、パイロットが生き残るための方法を学んだ。
毎年行われている。経験したことのない若手のパイロットを中心に14人が体験した。救命装備品の使用方法を学ぶのが目的。訓練に先立って2空団飛行群司令の岩本真一1佐が「厳しい寒さとなり、水量も多く水流も速い。しっかり訓練をしてほしい」と隊員を激励した。
前日までの陽気とうって変わって氷点下9度まで下がった気温の中、隊員たちは耐水服と救命胴衣を身に着け、川に入った。水温1度。航空機に搭載されている1人用の救命ボートに乗り込み、ボート内の水をかき出したりスプレーシールドと呼ばれる覆いをかぶって20分間の訓練に耐えた。
訓練終了後は、協力団体の千歳航友会が温かい豚汁や甘酒を振る舞い、隊員らは冷え切った体を温めていた。