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覚せい剤密輸、地方にシフトか 東北や四国で発覚

2009年2月21日6時58分

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 取り締まりを手薄と見た新たな密輸ルートなのか。福島空港で19日、韓国・仁川から入国しようとした日本人の男が覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された事件は、関係者に波紋を投げかけた。県警は、組織の関与など、事件の背後関係を慎重に調べている。

 県警や横浜税関小名浜税関支署などによると、男は19日午前11時20分着のアシアナ航空の便で到着した。入国に際し、同支署福島空港出張所の職員が所持品を調べたところ、覚せい剤と見られる白い粉末を見つけたという。所持していた覚せい剤は、昨年一年間に県内で押収された量の25倍を超える約1キログラム。同支署によると、末端価格は1億円以上に上るとみられる。

 「成田や羽田なら分かるがまさか福島であるとは」

 県福島空港事務所の職員は驚きの声を上げた。

 同支署によると、覚せい剤の密輸事件は近年、1キログラム単位で小口化して持ち込まれる傾向がある。比較的審査が緩やかな韓国を経由し、地方空港・港を通じて入るケースが増えているという。

 財務省関税局によると、昨年3月に高松港(高松市)で、中国船籍貨物船の中国人乗組員の男が、上着のポケットなどに隠して覚せい剤約1.3キロを密輸。同12月にはカンボジアから韓国経由で松山空港(松山市)に入国したシンガポール人の女がスーツケースを二重工作して覚せい剤の原料約2.6キロを隠し、いずれも神戸税関に摘発された。

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