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KTX欠陥工事:「枕木を全て取り替えるべき」

韓国鉄道大教チョン・ギョンヒ教授インタビュー

 韓国鉄道大学のチョン・ギョンヒ教授(鉄道施設土木科)は、韓国高速鉄道(KTX)大邱-釜山間の工事現場で発生した枕木の亀裂について、「再発防止を公約する根本的な措置もなく開通した場合、今後、大事故が発生する可能性は排除できない」と警告した。チョン教授は現在、同大学で軌道工学を教える同分野の専門家。

-原因は何か。

 「コンクリート製の枕木を製造する過程で(亀裂の原因を)見つけることができそうだ。コンクリートの配合が不適切、または防水効果の低い物質が含まれた不適格な枕木が使用されれば、内部にたまった水が凍って体積が膨張し、枕木に亀裂が入りやすくなる」

-どのような措置が必要か。

 「枕木を外し、全て取り替えるのが最も望ましい。亀裂が入った部分だけをコンクリートで接合するようなずさんな措置にとどまれば、亀裂の再発、または新たな欠陥が生じる可能性もある。また防水のためにグリスを注入するのは根本的な対策にはなり得ない」

-コンクリートの軌道は補修が難しいというが。

 「バラスト軌道の場合、問題が発生した枕木周辺のバラストを除去し補修すればいいが、コンクリート軌道は道床がコンクリートで固定されているため補修が難しい。このため、工事段階から規格に適格な製品を使用することが重要だ」

-取材の結果、防水効果の低い材料が全区間で使用されている可能性が高い。

 「枕木に不適切な材料が含まれているのであれば、亀裂が生じた部分のみの点検にとどまらず、全般にわたる綿密な検討が必要だ。雨水が枕木にしみ込んだ場合、亀裂が外部に現れなくても内部で進行している可能性が高いからだ」

大邱=チェ・スホ記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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