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四川被災地で約2000人が暴徒化、補助金の不正利用疑惑めぐり

  • 2009年02月21日 15:36 発信地:北京/中国
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中国・四川(Sichuan)省北川(Beichuan)県の四川大地震で壊滅した町で春節(旧正月)前夜を祝う人たち(2009年1月25日撮影、資料写真)(c)AFP

【2月21日 AFP】四川(Sichuan)省、宝林(Baolin)で18日から19日にかけて、四川大地震の被災者ら2000人以上が暴徒化し警官隊と衝突した。香港(Hong Kong)に拠点を置く「中国人権民主化運動情報センター(Information Centre for Human Rights and Democracy)」が20日、伝えた。

 同センターによると、家屋の修繕のため受け取るはずだった補助金が道路補修に使われていたことを知った周辺村落の住民が18日、抗議活動を行うために宝林に集まった。宝林は前年5月12日に起きた四川大地震で大きな被害を受けた地区の1つ。

 警官隊が住民を解散させるなか3人が身柄を拘束されたが、このうちの1人は警察署内で突然死亡したという。このことについて詳細は明らかにされていない。

 拘束された住民の死に怒った住民2000人以上が再び結集し暴徒化し、警察署を取り囲んで警察車両を横転させるなどした。

 翌19日に警察の応援部隊が到着すると、殴られるなどして住民10人が重軽傷を負い、うち2人は入院した。警官ら約1000人が現在も厳重な警備態勢を敷いているという。

 現地自治体関係者はAFPの電話取材に、衝突の事実を認め、1人が死亡したことも確認した。しかし詳細は明らかにせず、死亡した1人についても衝突との関連はなかったと主張した。
 
 四川大地震の復興をめぐっては、補助金の不正使用が多数報告されている。(c)AFP

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