高砂市議会西港再整備調査特別委員会(生嶋洋一委員長、8人)は20日、最終会議を開催。PCB(ポリ塩化ビフェニール)固化汚泥対策として「現地封じ込め策」を選んだ「高砂西港再整備推進協議会」の整備計画素案に合意することなどを盛り込んだ報告書をまとめた。26日開会の定例市議会で報告後、次回促進協に提出する。【成島頼一】
報告書によると、「現地封じ込めが現実的」としながらも、PCB廃棄物処理に関する立法化(PCB特措法)はあるが、含有固化土の法的未整備を指摘。「国の責任で立法化し、固化土処理技術推進のため補助制度を作るべし」としている。さらに、処理技術が確立した時期には、全面撤去することを関係事業者と県、市の3者間で確認することを求めている。盛り立て地の公園化計画についても安全上から慎重な対処を求めている。
また、報告書では、固化汚泥盛り立て地の西側にある市の「大木曽水路」にも固化汚泥が封じ込められていることに言及。「水路の老朽化が目立ち、早急な改修工事も検討の時期」として、市の実態調査を求めている。
生嶋委員長は「固化土処理の立法化などについては、国への意見書として今議会に諮りたい」と話している。
〔播磨・姫路版〕
毎日新聞 2009年2月21日 地方版