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逮捕→釈放→緊急逮捕2度→2度とも逮捕状却下→釈放

2009年2月21日13時36分

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 東京の電子部品メーカーの未公開株をめぐる詐欺容疑事件で、兵庫県警は20日深夜、同容疑で逮捕した男(27)を釈放したと発表した。「逮捕後の手続きに問題がある」とする神戸地検の指示を受け、県警は釈放と緊急逮捕を2度繰り返して裁判所に逮捕状を請求したものの、いずれも却下されたという。

 県警によると、18日夜に男を東京都杉並区の自宅で逮捕し、港区内の愛宕署で一晩勾留(こうりゅう)。19日昼に神戸市内の警察署に移送し、20日昼に送検手続きに入った。これに対し、神戸地検が「逮捕から神戸に着くまでの時間が長すぎる」として、男をいったん釈放して再逮捕するよう指示。県警は釈放後に緊急逮捕し、その後、刑事訴訟法に基づいて神戸地裁に逮捕状を請求した。

 ところが、裁判官が同じ容疑での逮捕状の請求を認めなかったことから、県警は男の身柄を引き続き確保しておくために改めて緊急逮捕。20日夜に再び逮捕状を請求したが、別の裁判官にも却下されたとしている。

 一方、地検側は「男の言い分を聞く『弁解録取書』について、県警が杉並区内ではなく港区の愛宕署で取ったことが刑事訴訟法に抵触する可能性があった。手続きに問題はなかった」と説明。県警と言い分が食い違っている。

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