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宗派超え鎮魂の祈り 天草市で殉教祭
宗派超え鎮魂の祈り 天草市で殉教祭
天草・島原の乱の犠牲者を追悼する天草殉教祭(同祭執行委員会主催)が二十一日、天草市本渡地区であり、約四百人のキャンドル行列が静かに市内を巡り、鎮魂の祈りをささげた。 天草殉教祭は仏教とカトリックの宗派を超えた合同慰霊祭。一九五六(昭和三十一)年から続いている。犠牲者の魂がまつられた船之尾町の殉教公園千人塚で、仏教の法要に続き、カトリックのミサが厳かに行われた。 ミサの後、参加者はろうそくを手に殉教公園を出発。信者らは大浜町の本渡カトリック教会へ、市民らは中央新町のスマイルパークへと、約千本の竹灯ろうや、各商店街が用意した約六百本の紙灯ろうのほのかな明かりに照らされながら、そろそろと歩みを進めた。 途中、一行は祇園橋で歩みを止め、一揆軍と幕府軍の激戦で川面が赤く染まったという町山口川に紙吹雪の雨を降らせ、見物客とともに犠牲者のめい福を祈った。スマイルパークではハンドベルや琴、コーラス隊などのコンサートもあった。(原大祐)
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