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人口動態:08年死亡数、戦後最高に 高齢化進展で

 厚生労働省は20日、08年の人口動態統計(速報値)を公表した。出生数は112万3455人で07年を2518人上回ったが、高齢化によって死亡数は3万3774人増え、戦後最高(ただし、戦中戦後の混乱で44~46年はデータがない)の115万3266人に達した。出生数から死亡数を差し引いた人口の「自然増加数」はマイナス2万9811人。人口減は2年連続で、初めて減少に転じた05年を含め3度目となった。

 戦後、死亡数が最高だったのは47年(113万8238人)。その後70年代までは減少傾向が続いた。しかし、高齢化の進展で80年代から増え始め、03年には100万人を突破。08年はついに47年を1万5028人上回った。

 一方、08年の出生数がかろうじて前年より増えたのは、厚労省は08年がうるう年で例年より1日多かったことが影響したからとみている。出産期の女性人口は減り続けており、今後も出生数は減少する見通しだ。ただ、08年に限ると、出産期の女性が減る中で出生数が増えたため、1人の女性が一生に産む子どもの数に当たる「合計特殊出生率」は、前年の1.34からやや上昇するとみられる。

 人口動態統計の速報値は日本在住の外国人などを含めた数値。厚労省は日本人の動向を集計したデータを6月に公表する。【吉田啓志】

毎日新聞 2009年2月20日 18時57分

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