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シリアの施設跡地から新たなウラン検出 IAEAが報告書

 【ウィーン=桜庭薫】国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は19日、シリアとイランの核問題に関する報告書を理事国(日米など35カ国)に配布した。イスラエルが空爆したシリアの施設跡地から新たなウランを検出したうえ、原子炉の材料となりうる黒鉛を発見した。イランについては国連安全保障理事会の決議に違反しているウラン濃縮活動の継続を確認した。

 事務局長はシリアで検出したウランについて、「イスラエルのミサイル使用によってもたらされた」とするシリア側の主張に「可能性は低い」と否定的な見解を示した。シリア側の核疑惑が深まった格好だ。米国は施設が「北朝鮮の協力を得て秘密裏に建設中だった原子炉」だったとしている。

 また、イランが国連安保理の決議に違反し、ウラン濃縮活動を継続していると報告した。中部ナタンツの核施設では濃縮活動に必要な遠心分離器の稼働数が3964台となった。昨年11月の前回報告から164台の増加にとどまり、拡大ペースは落ちた。(20日 16:00)

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