彼と知り合い、彼の国で彼の家族と暮らし始めました。最初は写真等だけのブログのつもりでしたが、途中から愚痴や不満など満載の日記ブログになってしまいました。この先彼とどうなるかわからないけれど、彼と一緒にいる限り書き続けていこうと思います。読んでくれて、どうもありあがとうございます。コメントもありがとうございます。
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2009年02月19日(木)

彼はやっぱり変わりそうにない

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今日の夕方、彼から電話があった。どこかに行こうかという話しになり、行った先はカジノ。それも卒業式の前日に喧嘩の原因になったカジノ。カジノで直接待ち合わせをした。遅れて行ってみると、彼が先にブラックジャックをしていた。私もその横につき、二人でブラックジャック。卒業式の前日、彼がディーラーに大きく買った時、彼が他の客とマチュカばかりして私が怒ったのが原因で喧嘩になった。今日は彼は気を使ってくれて、私に一番にマチュカをしてくれた。

彼のプレイの仕方を見ていて、何か以前と違う。賭け方も前より大きくなっていた。私と会っていなかった2週間、彼はカジノで知り合った人やロビンソンとカジノに通っていた。ドメスティックバイオレンスの調書に、喧嘩の原因はカジノでのやりとりと書かれてある。それなのに・・・・・。コートの後も彼はカジノに通っていた。

彼なりに気をつけてくれているのか、カジノを数時間でやめた。そしてその後は昨晩行ったレストランに再び。そこのランゴスタが彼は気に入り、今晩も食べていた。私もピアノが弾けるので、このレストランは気に入った。時計を見るとまだ9時。彼の仕事の時間まで2時間あった。

私の部屋に誘ったけれど、叔母さんには会いたくないというので彼の部屋に行った。卒業式で着た服や写真は見たくないから、私が部屋に入る前に隠してねとお願いした。それなのに彼はお構いなし。デジタルカメラで写した写真を見せてくれた。

私を誘わなかった代わりに、彼の仕事先の警備員、バラオナに一緒に行ったウィリアムを誘っていた。写真を見たら、卒業式に呼んでくれなかった事を許そうと思えた。

彼と一緒に住んでいた部屋。私が部屋中に飾っていたドコモダケも、私の脱ぎっ放しの服やエプロンもそのまま。私が残していた物もすべてそのままで、なぜか安心。


弁護士にお金を払ったり、スペイン語の通訳を頼んだり。それなのに彼の逮捕歴の事は、結局よくわからないまま。彼に聞いても、よくわからないらしい。またプエルトプラタに行きたいと誘ったら、半年は君とこうやって数時間しか会えないと、少しは判決の事を気にしていた。このままだと、アパートを借りて一緒に住む話しも半年はなさそう。なんて余計な事をしてしまったんだろうと、自分の行動を悔やむばかり。

彼にはルイスの他にも弁護士の友達がいるので、その友達にルイスの続きを頼むと言っていた。ルイスは彼の母親の遺言も作っていた。それなのに私を騙した事で彼が怒り、ルイスに続けてもらうのをやめた。そしてまた一から逮捕歴の事と遺言書を他の弁護士に頼む。その費用、私持ち。私が余計なことをしなければ、何も出費はなかった。

彼が少しでも変わるかと思ったけれど、コートに出ても何も変わりそうにない。私が反論もせず女らしく静かにしていれば、彼はそれだけで満足で喧嘩にもならない。たった二日だけど、「おおお!君が前より女らしくなった!」と喜ぶ単純な彼。

彼が変わると期待しなければいいだけの話と、何度も日本の友人に言われていた。その通りだった。
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2009年02月18日(水)

やはり彼と会ってしまった

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昨日、彼にはしばらく会わないでおこうと決めたばかり。それなのに。

昼食後、部屋でくつろいでいた。叔母さんが呼ぶので、また後でと答えた。それでもベン!と呼ばれた。彼から電話がかかってきていて、その電話に出ろと言われた。 彼からの電話にでると、

「携帯をどうして切っているんだ、どうして電話を切る必要があるんだ。今下まで来ている、おりてきて。」

彼が叔母さんのアパートの下まで来ていた。電話を切った後、叔母さんが私の顔を覗き込み、うれしい?と聞いてきた。そして下まで降りて行った。コートの後、まとにも会ったのは初めて。卒業式の前日の大喧嘩以来。

何をしに来たんだろうと思ったら、ポケットから封筒を出して見せてくれた。大学の成績表だった。それをわざわざ見せに来てくれた。卒業式を思い出すから見たくないと、最初は跳ね除けた。上を見ると、叔母さんがバルコニーから私たちを見ていた。

私がいなかったらあと2年では卒業できていなかった、もっと時間がかかっていた、ありがとうと、珍しく彼が感謝の言葉を述べてくれた。珍しい。そして数十分ドアの前で話し、彼は家に帰って行った。

そして夜。

夕食を近所のコメドールで食べた後、叔母さんと少し話した。彼が成績表を見せに来た事を言ったら、あいつはロコ(クレージー)かと驚いていた。卒業式に私を呼ばなかったのに、わざわざそれを思い出させる事をと。叔母さんに、今度から彼から電話がかかってきたら、私はコルマドに行ってると適当に居留守使ってと頼んだ。そして部屋に戻って携帯の電源を入れるとすぐに、彼から電話がかかってきた。なんとタイミングがいいのだろう。

無視するつもりでいても、ついつい出てしまう。叔母さんには彼にはしばらく会いたくないと言った直後なのに、彼にこれから会おうと言われ、待ち合わせの場所にすっ飛んで行った。私のせいで手錠までかけられた彼とは思えない。いつもと同じわけのわからないマチスモは言っていたけれど、珍しく何か話そうと小さなレストランに誘ってくれた。どっちが払うの?と言ったら、やはり笑うだけ。彼の給料を考えたら、もうこれは仕方ない。

そこに、古いアップライトピアノがあった。ピアノに気づき、弾きたいなと思っていた。すると彼の方から、「弾いて!」と私に言ってきた。私がピアノが好きだったのを彼は知っている。2年もまともに練習していなかったので、ミスタッチばかり。それでも彼は、すばらしい!と聴いてくれた。

私を誘うまで一人で映画を見ていたようで、ピアノの後はその映画の話をしてくれた。イエスマン。私はイエスマンの様に、何でもYESという必要があると言われた。彼はNOと言われるのが嫌い。

そして。

「昨日電話でも話したけど、君の夢を見た。」 

「だから何の夢?教えて。」

「君の目が輝いている。」

私の目を真剣に見るので、どんな夢か想像がつく。

「夢の中でたくさんの声が聞こえてきて、みんな君と結婚するようにと言うんだ。」

と、照れながら言ってくれた。

喧嘩さえしていなければいい夢見たなと思えるのに、普段が普段なだけに・・・・・。

大学を卒業したら結婚しようと話していた事もあったし、彼も卒業したらと友人たちに話していたのを聞いて知っている。それなのに昨年末から大きな喧嘩を繰り返し、そんな話しはどこかにいった。その卒業式の前日に、大喧嘩までするし。

叔母さんの家の前で午後に会った時、「君に近づけないんだ」と1メートル距離を冗談で取っていた彼。

今晩わかれる時、また明日!と、彼はタクシーに乗って夜勤に行った。

彼にもしばらく一人になってもらい、自分の悪かったところに気づいてもらおうと思ったのに、誘われるとやはり断れない。会いたい。
2009年02月17日(火)

通訳

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スペイン語、やはり理解できない。弁護士が何を言っていたのかよくわからないし、彼の逮捕歴は結局どうなるんだろうと気になった。日本語の通訳を探したけれど、見つからない。昨日、英語とスペイン語の通訳を探した。そして昨日の午後2時に、叔母さんの家まで来てもらった。

叔母さんと話しがしたかったので、叔母さんと私の会話の通訳のつもりで来てもらった。前にもホテルで英語を話せる人を見つけ、叔母さんとの通訳を頼んだ。しかし叔母さんはその人に私たちに起こった事を話しただけで、通訳にならなかった。叔母さんの性格を知っているので、通訳の人に事前に何度もお願いしておいた。

叔母さんが愚痴り始めても、通訳だからと聞かないで欲しいと。それでもやはり、叔母さんは通訳の人に愚痴り始めた。弁護士に騙された事を延々と・・・・・・。それで30分以上消費した。

通訳を頼んで数十分後、叔母さんのアパートの前の道路工事が始まり、騒音。笑った。なんでこんな時に。

その通訳の人は信用できる弁護士を友人に持っていた。通訳の途中、その友人の弁護士に電話をしてくれた。彼の逮捕歴はどうなるのか。弁護士にすべて任せれば、やはり記録は消えるらしい。ルイスが作った書類の失敗作を持っていたので、それを見せた。ルイスがやっていた事は、とりあえずは正しかったみたいだ。

でも叔母さんが言うには、3ヶ月待てば自然と逮捕歴は消えるらしい。殺人でも強盗でもないから、3ヶ月たてばすべて消えると。再度通訳の人の友人の弁護士に聞いてもらった。やはり3ヵ月後に消えるらしい。それより先に消したければ、弁護士に頼む。途中彼にも電話をしてもらい、彼とも話してもらった。

彼は最初、私がルイスと一緒にいると思い、怒って電話を切った。私がルイスに騙された事が、どうしても許せないとの事。彼は指紋も写真も取られていた。指紋まで取られたのに、本当にすべての逮捕歴が消えるのか疑問。通訳を頼んでも、結局何が正しいのか分からなかった。

残った時間は、叔母さんに言いたかった事を通訳してもらった。

そして今日。彼から陽気な声で電話がかかってきた。お金がなくて出かける所もないけれど、毎日静かに過ごしているらしい。私のせいで警察に逮捕された事も、指紋をとられた事も何も言ってこない。そんな事より、ルイスに多く取られた事の方が彼には大きい。

彼が彼の家の事で頼んでいた事も、ルイスに頼むのはやめたから、明日ルイスにすべての書類を返してもらうと彼は言っていた。

卒業式の前日、カジノで喧嘩になった事を彼は言ってきた。どうして卒業式に呼ばなかったか、それはカジノの後の喧嘩よりもカジノでの私の態度が許せなかったとの事。

卒業式の前日のカジノ。彼はディーラーに大きく勝った時、私とではなく隣の客とマチュカと喜んでいた。私と一緒に行っていて、その横に私が座っていたのに、彼は反対の隣の人と拳を合わせマチュカ。気分はよくなく、顔に出てしまった。彼にそれが伝わり、彼が不機嫌になった。その後に、私がプレイするかどうかでもめて喧嘩。

私がプレイしなかった事より、彼が他の客と楽しくしていた事を私が怒った事の方が彼にとっては大きかったと、今晩彼から聞かされた。

「カジノでは女は重要ではない!君は重要ではなかったんだ!これがマチスモだ。」と大きな声で電話で言われた。真剣に言っているのかと、笑ってしまった。

「あれ、どうして反論しないで笑うの?」と、彼もすぐに笑い始めた。喧嘩をしていなければ、彼と話すのは実は楽しい。付き合い始めた頃は、よく公園で話をしていたのに・・・・・・・。

そして世間話を数十分して、また明日続きを話そうと電話を切った。こんな感じで、彼が逮捕されても彼はあまり変わっていない。セラピストといつ会うのか聞いていないけれど、彼がセラピストの所に通って、少し自分が変わっている事に気づいてほしい。

お互いに静観する時間が必要なので、今度こそしばらく会わないでいようと思う。
2009年02月15日(日)

お金は大切

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朝起きてメールを見ると、その中に彼からのメールを発見。夜勤の仕事先で書いたメール。

裁判もあったし、自分から会おうとは誘えない。彼に悪い事をしたなと思いながらも、卒業式に招待してくれなかった事もまだ根に持っている。卒業式の前日に大喧嘩をして以来、コートの日とその翌日に会っただけ。電話では数回しか話していない。私から彼に連絡をしないと、彼が送ってくるであろうメールの予想はつく。やっぱり。


件名  あのお金で4ヶ月楽に暮らせる

本文  君が裁判所で使ったお金があれば、僕は4ヶ月いいものが食べられる。しかし僕が僕の家の食費の為に6000ペソくれと頼んだら、君は嫌がる。だけどまったくどうでもいいものに、君はお金を使う。誰が君を理解するんだ。君はSADICOだ。君は・・・・・・・ペソを重要じゃない事に使ったんだ(裁判と弁護士の事)。もし君がお金を僕の家の食費に使えば、君は僕のママと僕にお金を使ったと他の人に言う。君はSADICOだ。どっちが変わる必要がある?それは君だ。君こそセラピストが必要だ。


いつも彼が言っている事なので、腹は立たない。読み返して何度も笑った。弁護士に取り消してもらう事は、彼にとってはもう重要でなくなっている。あれだけコートの事を申し訳ないと思ったのに、彼は私がルイスに多めに取られたお金の事の方が気になって仕方がない様子。やはり私のお金=彼のお金。彼はこう思い込んでいる。

ルイスに月曜日に提出してもらう用紙があるのに、それも解決していない内に、ルイスと縁を切った彼。彼にとってはコートでの記録や逮捕歴より、やっぱり目先のお金なのかもしれない。

叔母さんも叔母さんで、コートの後は、

「6ヶ月会えないね、あいつがこの家で暴力振るわなくて助かるわ!」

と言っていたのに、今日は私の目の前で彼の携帯に電話して私に会いに来るように言っていた叔母さん。こんな楽天的なところが、私は好き。

車の衝突を見た時、どうやって解決するんだろうと見ていた事がある。お互いに車から降りて、凹んだ箇所を見ていた。そして「エルマーノ(兄弟)」と、肩をたたき合ってすぐに解決。日本みたいに細かくないのがいい。
2009年02月14日(土)

騙されていた

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昨日はルイスと彼のレコードを消す為に、ずっと一緒にいた。私はすっかりルイスを信じていた。昔彼の家に来た時、私もよく一緒に座って話しを聞いていた。それに彼の母親も、ルイスを自分の息子のように可愛がっていた。それに彼の弁護士。信じるには十分。それなのに・・・・・。

今日の昼頃、ルイスから電話がかかってきた。明日でも飲みに行こうと。そして昨日、ルイスにこうも言われていた。ロベルトの事は忘れて、他の男にした方がいい。ミラグロ(叔母さん)の家を出て、一人でアパートを借りて住んだ方がいい。来週の土曜日にはビーチに行こう。

今日の午前中、叔母さんに部屋に呼ばれた。昨日ルイスにいくら渡したのかと、いきなり聞かれた。私はその時、なんでお金の事しか聞かないの?と叔母さんに対して怒ってしまった。しかし叔母さんは正しかった。

今日の午後3時ごろ、彼から電話がかかってきた。

「すべては順調?」

昨日裁判所で会った時の彼とは違い、今日は機嫌よく声も明るかった。彼の性格を知っているので、こんな事では驚かない。私のせいで裁判まで受けたのに、彼のこういう部分が好きだ。

そして彼に聞かれた。ルイスにいくら払ったのかを。正直にルイスに払った金額を言ったら、彼はやっぱり・・・・・と。ルイスは私を騙していた。彼のコートの日の夜、彼がその日のうちに出られるようにしてもらった。彼がその職員に聞いたのと、ルイスが彼に言った金額が違う。彼は私にはいくら払うと言っておきながら、最小限しか渡さず、残りをすべて自分のものにしていた。私は一昨日と昨日、2回彼に払っている。

そして昨日ルイスに書類作成の為に渡した金額、本来の10倍の金額を取られていた事も彼から聞き初めて知った。今回の事での弁護士費用も、彼はフィシカリアに行った日の朝、自分でルイスに払っていた。それなのに私にはその何十倍も請求をしてきて、私は払ってしまった。彼からも報酬を取り、私からも報酬を取ったルイス。彼はしきりに「アブーソ、アブーソ、ルイスは君をアブーソ」と電話で言っていた。

「君はどうしてもツーリストなんだから、何かする前には誰かに確認する必要がある!」と言われたけれど、彼の弁護士であって、彼の家にずっと住んでいた人。信用して当然。日本人の感覚からすると、何十倍払ったとしても安いと思ってしまう。だから騙された事になかなか気づかない。彼がルイスに払った金額を聞いて驚いた、なんて安いんだろうと。

そして電話を切った。その後に彼と叔母さんが電話で話したんだろう、叔母さんが私の部屋に飛んできて、どうして払ったんだと私を責めてきた。相場を知らないなら、事前にどうして聞かなかったんだと彼と同じ事を言われた。もう二度とルイスには会うなと言われた。

大学では何を勉強していたの?と聞かれる時、法学部だったので法律と答えていた。するとアボガダといつも言われた。その意味が、今日彼に聞いて初めてわかった。この国では大学で法律を学べば、日本のような司法試験はなく、簡単に弁護士になれるらしい。

そして夕方。

部屋にいなかったので携帯の着信に気づかないでいたら、叔母さんの家に彼から電話がかかってきた。彼がルイスと話し、どうして彼女を騙したんだ?とすべて言ったらしい。そしてルイスとの付き合いを今日限りでやめると、彼はルイスに言った。そして私に一人暮らしをすすめた事、ビーチに誘った事もルイスにすべて話した。

15年以上も彼はルイスを知っているのに、ルイスが私を騙した事で、彼とルイスの付き合いが今日で終わった。

ATMにお金をおろしに行く時、ルイスが私の横までついて来た時に、私は何かを感じるべきだった。

彼に、この国の弁護士は信用できない、ほとんどの弁護士が客を騙してお金を必要以上に取ろうとすると言われた。彼の知り合いの弁護士だから信じたのに、この結果。

フィシカリアでセラピストが必要だと説明を受けた時も、ルイスの事にしても、私がスペイン語を理解できていれば回避できた事。叔母さんにスペイン語学校に行けと強く言われた。彼が裁判まで行くことになったのは、スペイン語の問題もある、気にするなと言われた。

彼の事は忘れろといつも言っていた叔母さんなのに、今日は「彼の事愛してるの?」と聞いてきた。そして早く子供を作りなさい、面倒を見てあげたいと言ってくれた。やはり彼のファミリーだなあと思った。

彼との電話を切る時、彼が何か他にも言いたそうだったのがわかった。私も何か言いたかった。でもこういう状況なので、それ以上の会話をするのをやめた。本当なら今晩、レストランで食事をしていたはず。
2009年02月13日(金)

Desistimiento

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ルイスが約束の時間より2時間遅く、叔母さんの家まで迎えに来てくれた。叔母さんがどんな性格か知っているルイスは、下まで降りてきてと電話をかけてきた。

そして近所の裁判所までルイスと行った。そこで偶然彼に会う。何をしに来たのかは知らないけれど、何か用紙にサインをしていた。今までみたいに頬にチュではなく、握手の挨拶だった。最初は笑顔で君の事を許すと言っていた彼だけど、ゴメンネ、こうでもしなければ変わってくれないと思った、でも逮捕は予想外だった、私の意図ではないと話したら、彼の表情も強張り、

スペイン語で周りの人に聞こえるように、「彼女のせいでレコードができてしまった!」と大きな声で言われた。彼はどこまできても、自分が私に暴力を振るった事は悪いと思っていない。そしてポケットから貯金通帳を出し、残高を見せてくれた。30.000ペソあったはずの彼の貯金の残高が、10.000ペソになっていた。

「最近一人でカジノに行っている!君無しでカジノに行っている!僕はカジノで貯金を使ったんだ!これからも一人で行く!」と言われた。

英語が少しわかるルイス、さすがに彼のその言葉には驚いていた。そして、彼がやっぱり変わっている事を改めて理解してくれた。

昨日拘留されてコートに出たばかりなのに、カジノにはまだ行く気でいるらしい。驚いた。

昨晩コートの後、彼と彼の母親とルイスと3人で話し合ったらしく、彼の母親も彼が変わる事が必要だと思っているという話しになったらしい。そして彼もそれを黙って聞いていたらしい。私との事も、しばらく距離を置いて一人静かにいたいと言っていたらしい。それなのにカジノ・・・・・。そして君のせいで3000ペソ使ったと文句まで言われた。

お金を払って逮捕歴を消してもらうんだとばかり思っていたら、きちんとした手続きで消せるらしい。スペイン語なのでよくわからないけれど、逮捕歴が消えると言っている感じがする。彼もすぐにその手続きをしてくれと、私に強要してきた。

余談だけれども、コートでのやり取りが記録された用紙をルイスが持っていた。それを辞書を使ってよく読んでみると、私が言った台詞と彼が言った台詞がすべて書かれてあった。彼が言った台詞にこうあった。

「彼女が僕を殺そうとして、それをとめようとして僕は結果彼女に暴力を振るう事になった。」

私がそのスペイン語に気づきルイスにこれ何・・・と聞くと、ルイスも苦笑い。コートでは彼のスペイン語は聞き取れなかった。


今日ルイスとした手続きは、ルイスが作った書類Desistimeiento de accion penalを、公証人の所に持って行きサインをしてもらう。ルイスは彼の弁護士なので、ルイスの名前は使えない。ルイスの友人の弁護士の名前で、この書類を作成した。

なんとなくしかわからないけれど、私が意図していたのはセラピストであり、今回のような逮捕ではない、だから取り消しをしたい・・・・・と書いてあるような気がする。ルイスはスペイン語しか話さないので、話が半分しかわからないのが困る。2年いてこれかと、ルイスにも驚かれた。

この用紙を、ルイスが月曜日にどこかに持って行く事になっている。

今日はずっとルイスと一緒にいた。途中懐かしい彼の家の近くで、午後から3時間程ビールを飲んでいた。そして夕方頃、書類の作成に取り掛かった。最初は彼と数週間会わない方がいいと言っていたルイスなのに、彼の事は忘れて他の男を探したほうがいいと言ってきた。独身の友人の弁護士を紹介するから、私の事を本当に愛してくれる男とつきあえと親身になって話しをしてくれた。

今まで彼としか付き合いがなかったので、ビール代はどっちが払うんだろうと気にしていたら、ルイスが全部払ってくれた。驚いた私に、これがこの国でも普通だよと言われた。それにルイスが会う友人を見ていたら、やはり私の彼の周りにいる人たちとは違う。ほとんどが弁護士等の友人。

そして夜もルイスと一緒にレストランで食事をした。そして私が知らなかった彼の家族の事をもっと話してくれた。

彼の母親と父親は大昔に離婚していたけれども、住む所がなかった彼の父親は、離婚後もずっと同じ家に住んでいた事。彼の父親は酒飲みで、働いてもいなかった事。そして彼は家族や父親の愛を知らずに育った事。だから彼の愛情表現がおかしいのかと、納得できた。母親はいつも悲しんで泣いていたらしい。そしてものすごく貧乏だった事も。

彼の叔母さんを知っているルイスは、ここにいたらあまりよくないと分かってくれている。だからアパートを探して一人で暮らした方がいいと、強くすすめられた。周りの人は彼と別れる事ばかりをすすめるけれど、私にはあまりその気はない。今は怒っている彼なので、しばらく連絡をしないで様子をみてみたいと思っている。

ルイスにも、「お金がなくなった頃、また君に連絡してくるよ。絶対にお金は渡さないように。」と言われた。ルイスは彼の弁護士なのに、私の話もよく聞いてくれる。

明日はバレンタインデー。去年は彼とレストランで食事をした。その時に彼が言った台詞がある。

「僕が食事をする側になるなんて・・・・・。昔の僕は働く方だった・・・・・。」この台詞、なぜか忘れられない。

彼と明日の為に予約していたレストラン、仕方なくキャンセルした。
2009年02月13日(金)

コート

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昨日の11時頃、彼から電話がかかってきた。

「これから弁護士と一緒に、君に会いに行くから。」

私は彼がまた嘘を言っているかと思った。でも本当に彼は叔母さんの家に来た。彼は白いシャツと黒いズボンをはき、どうしてこんな格好をしているんだろうと疑問に思った。そしてもう一人Tシャツを着た人も一緒。その人は彼の友人か何かかと思っていた。後になってわかったけれど、警察官だった。

でも彼にされた仕打ちを思い出したら、素直に会えなかった。弁護士が説明してくれ、これからフィシカリア(私が何度か行った場所)に行くから一緒に来てと頼まれた。しかし彼とはすぐに口が聞けなかった。私の状況を見て、弁護士が後から一人で来るようにと言い、彼らは去っていった。

その弁護士は彼の家で間借りをしていた事があり、彼を昔からよく知っている。私も彼に何度も会って知っている。彼の家の問題も、その弁護士ルイスがいろいろ相談にのっていた。

彼の家に住んでいた事は、昨日初めて聞いた。彼の亡くなった父親が酒ばかり飲んで、賭け事をしていた事も初めてルイスから聞いた。彼の考え方に問題があった事も、ルイスはよく知っていた。

フィシカリアでは、私たちはセラピストが必要だと言われた。一応コートに出て、判決をもらわなくてはならないと言われた。

彼はフィシカリアのオフィスから裁判所に連れて行かれ、彼はそこに拘留された。コートの時間は5時と言われていたけれど、なかなか彼の順番にならない。結局夜の8時過ぎ頃になった。

コートの直前、私がいた部屋に彼が連れてこられた。彼を見て驚いた。手錠をかけられている。私はなんという事をしてしまったんだろうと、彼に申し訳なく思った。彼の順番が回ってこず、翌日になると言われた。彼があんな場所で一晩泊まるなど考えられず、ルイスにいろいろ相談した。

この国は何でもお金で解決できる。オフィスの何人かの人に話し、彼のコートの順番を早めてもらう事ができた。そして本来なら、彼は一晩そこに泊まらなければならなかったのも、お金で解決できた。

コートの1時間後、彼は手錠も外され出る事ができた。

コートの後、また彼は手錠をかけれてどこかに連れて行かれた。その姿を見た叔母さんは、ミラミラと彼の手錠を指差し笑っていた。私は笑えなかった。

コートでもらった判決は、「彼女(私)には6ヶ月近づかない事。」

フィシカリアではセラピストが必要だと言われていたのに、聞いていたこととまったく違う。

裁判所の外で彼と話した時、「いいか?僕は君に6ヶ月会うことができない、わかったか?」と怒っている。そしてルイスと彼は車で彼の家に帰り、私は叔母さんと歩いて帰った。

本来ならこれで終わるはず。でも私とルイスはまだいろいろと考えている。彼の経歴に、逮捕歴を作ってしまった。彼も「僕はレコードができてしまった。」と言っている。これをなんとかできないか、また今日ルイスと一緒に出かける事になった。

どこに行くのかはわからないけれど、弁護士の彼に任せようと思っている。

お金がかかるかも知れないけれど、いいね?と、ルイスに言われた。お金で解決できるなら、彼の逮捕歴を何とかしたい。

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彼に殴られた日、彼に殴られた翌日、彼に対する怒りはすごかった。どうしてあんなわけのわからない理由で彼は怒り、私は殴られたんだろうと。そして相談する相手もなく、そういう時、誰かに何かを言いたくなった。そしてタクシーの運転手に連れて行かれたのが、昨年末に行ったフィシカリアではなく、もっと大きなフィシカリアのオフィス。

あの時は彼が逮捕されればいいと、本気で思った。でも数日経てば、怒りの感情も薄れる。よく考えてから行動したくても、殴られて泣いていては正常な判断はできない。運の悪い事に、今回行った場所で訴えた事は、自分で取り消す事ができなかった。

11時に来るはずになっていたルイスに電話をかけると、今パソコンを使っているからあと40分ほど待ってと言われた。昨日も4時に来ると言い、5時前に来た。弁護士でも、時間は守らない。彼のコートでの判決が終わった後、私を銀行まで車で連れて行ってくれた。そしてその車の中で、祝おう、飲むか?とビールを何本か渡された。弁護士でも飲酒運転も賄賂も何でもあり。

今も電話で確認したけれど、すべてのドキュメントやレコードを消す事は可能なのか。彼曰く、できるらしい。任せておけと。そんなに心配するなと。彼がパスポートを取るときも、警備員と職員にお金を渡せば同日に発行してもらえた。日本では考えられない。
2009年02月11日(水)

その後

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今は水曜日の昼前。

卒業式の前日に彼と大喧嘩をした。その日から彼をしばらく無視していた。彼からメールや電話がきても、すべて無視。でも二日後に、ついつい彼に返事を返してしまった。彼の性格を把握できているなら、最初から無視するべきではなかったんだと思う。いつもと同じ。

彼は無視されている数日は、自分から必死になってご機嫌と取ろうとしてくるけれど、それに答えてしまうと、今度は態度を一変する。今度は彼の方が強気。私が彼のメッセージに答えたら、彼はとんでもない事を言ってきた。

「ママからもらったお金、どこにあるの?あれは僕のお金だ!」

私がここで自分たちの為に車を買おうとしていたので、その一部にと母親は先月50万円送ってくれた。しかし喧嘩ばかりで車を買いたい気持ちがなくなったので、そのお金は返す予定でいたし使っていない。私たちの事を何もしらない母親は、わざわざ彼に送金した事を伝えている。

私の母親は彼に、私が彼の為に何かを買おうとしているから、何を買ったのか教えてねと、彼にサプライズをあげるつもりで連絡を入れている。決して彼にそのお金を上げるとは言っていない。

それなのに、彼の勝手な解釈では、そのお金はすべて彼の為に私の母親が私に送り、私がそれを独り占めしたと思っている。だから私が無視し続けた後、彼はお金の事を言ってきた。

呆れたので無視していた。それは月曜日の事。その日の夜、怖い夢を見て飛び起きた。飛行機が墜落する夢で、私は見当たらない母親を必死に探しているという悪い夢。怖くなり、ついつい癖で彼の夜勤の仕事先に電話を入れた。彼は聖書を読んで祈りなさいと。

そして、その時に彼に腹をたつことを言われた。だから私も我慢できず、ドメスティックバイオレンスの事で相談に行っている事を言った。ひょっとしたら逮捕されるかもしれないけど、ごめんねと。

彼はそんなに驚かず、好きにしてくれ、でもできるならキャンセルしてくれと言ってきた。

私は月曜の朝、一応そこのオフィスに行った。二日も寝れば、彼に対する怒りは収まった。そして彼の将来を考えて、もし彼が逮捕されたらよくないなと考えた。だから彼を訴えるつもりはもうないと説明した。でもそれはこういうケースでは当然のサイクルで、誰もがそう感じると説明された。何も悪く感じる事はない、殴った彼には罰が必要だと言われた。

ドメスティックバイオレンスの場合、いくら被害者が取り下げを希望しても、彼らは続けなければならないらしい。懇願しても、首を横に振られるだけだった。また翌日来るように言われ、再度昨日行って来た。

このまま進めばどうなるのか、詳しく聞いてきた。

彼を呼び出して、それに同意しなければ私服を着た警官が彼の家に行く事。そしてそこで暴れれば、手錠をかけて拘留。素直に同意すれば、何もなし。

数時間後の同日に、コート。私も出席しなければならない。コートは絶対に避けては通れないらしい。そして裁判官の判決。今回のケースでは、多分彼にはセラピストが必要で、強制的に数ヶ月通うようになると思うと言われた。彼女をそのように扱うのは異常で、彼の考え方には問題があると言われた。お金の事に関しても、暴力と同じだと言われた。

オフィスから帰っている時に、彼から電話があった。刑務所にいく事は考えられないと話したら、彼はすぐに安心してお金の話しをしてきた。あのお金をくれないなら、君のママにメールを書く!と言われて電話を切られた。

そして数時間後、「あの5000ドルすべて僕にくれたら、その時に君に会う!くれるまでは君に会わない!」と電話があった。呆れた。本当に呆れた。そして彼をまたしばらく無視しようと決めた。
2009年02月08日(日)

卒業式の前日に大喧嘩

テーマ:彼との喧嘩
彼の卒業式、ずっと二人で楽しみにしていた。出会った時、後1年と言われていた。それがもう1年延び2年後になった。それなりに大切にしていた日。14日だったはずが、7日に変更になった。喧嘩ばかりする前は、卒業したら・・・・と彼が他の人にいつも話していた。卒業式の前日も、私が着て行く服を二人で選んでいた。それなのに・・・・・・。

早めのシエスタを終えた彼は、いつもより早く私の携帯に電話をしてきた。別居を始めて、昼食前かシエスタ後の夕方にここに会いに来るのが当然になっていた。

いつもより時間があったので、二人でカジノに行こうという事になった。今更嘘を書いても仕方ないので、本当の事を書く。実は最近また二人でカジノに通っていた。前みたいな大金は使わず、小額でプレイ。二人でプレイすると、負けた時に倍になる。だから最近は彼にお金を渡し、彼だがプレイして私はその横で見ていた。

卒業式前日の金曜日も、彼だけがプレイで私はずっと見ていた。そしてトイレに行きたくなったので席を外し、彼がプレイしていたテーブルに戻った。すると彼はすべてのフィチャを無くし、更に自分の1000ペソも使っていた。そこでやめればいいものを、彼は私に言ってきた。

「一緒にプレイして。」
「やだ、負けた時に倍になるから。これ使って。」と、彼のテーブルの前に1000ペソ札を置いた。そして彼の反対側の席に座ろうとしたら、彼は怒った。腹が立ったので、彼にこう言った。

「明日は私の卒業式でもあるの。私は明日貴方から卒業する。私の役目は明日で終わるからね。」

彼は更に怒って一人でカジノを出て行こうとした。それを追いかけ、外の駐車場で喧嘩になった。

「君は男の言う事を聞かない!」

自分の思い通りに私が行動しないと怒る彼。怒ると知って、駐車場で彼が知っている土下座を彼の足元でワザとした。彼は更に怒った。そして私は無理矢理タクシーに乗せられ、またいつもの様に叔母さんの家まで連れて帰られた。

彼の夜勤の時間まではまだ2時間以上もあった。叔母さんのアパートの入り口の前で、彼に言われた。

「卒業式には絶対に呼ばない!」

カジノで私が一緒にプレイしなかった事を怒った彼。入り口前で口論になった。そして私は無理矢理階段を彼に引きずられ、叔母さんの家まで連れて入られた。叔母さんの家で問題を起こしたくないので、落ち着いてと小さな声で彼を私の部屋に連れて入ろうとしたら殴られた。階段の所でも、暴力を受けた。

そして叔母さんの娘の見ている前でも、ビンタを二発。私だって彼を殴り返せないわけではないけれど、絶対に暴力だけは嫌なので殴り返したくても我慢した。そして彼は捨て台詞を残し、また私の鍵を取り上げ外から鍵をかけて叔母さんの家を出て行った。

叔母さんの娘は私を心配し、家の外には出してくれない。また監禁された。私はこっそり3階のバルコニーから器用に1階まで降りた。どうして海外でこんな事をしているんだろと、本当に情けなかった。

彼との口論を見ていた近所のタクシーの運転手が、いい加減彼にわからせてやったらどうだと声をかけてきた。彼の携帯に電話して無視された事もあり、私もその気になった。そしてその運転手と一緒に、大きな警察署に行った。そして診断書を取るように言われ、病院に連れて行ってもらった。そして診断書をもらった。

その後どうしようか考えた後、とりあえず彼に何かを言わなければ気がすまなかった。そして彼の仕事先に行った。そしてアメナーサ。

「明日の卒業式に招待してくれないと、この診断書を持って警察に行くからね。」
「ああ、好きにしてくれ。むしろその方が僕もすっきりする、早く警察に行ってくれ!僕は怒っている、叔母さんがママに電話をした!カジノをやめたと嘘をついてたのに、ママはすべてを知った!遅すぎる!僕はママの信用を失った!」

こんなやり取りを彼の仕事先でする事3時間、私は彼の仕事先の警備員(バラオナに一緒に行った人)に「バラオ~ナ」と言いながら追い出された。

彼の暴力を見た叔母さんの娘がすぐに叔母さんに電話をして、叔母さんが彼の母親にすぐに報告をした。また彼がカジノで喧嘩をして私に暴力を振るったと。彼の母親も叔母さんも、私ではなく彼が悪いと思っている。もちろん私が彼にカジノでお金を払った事は悪いと思われている。

彼の仕事先の外で待っていたタクシーの運転手に連れられ、ドメスティックバイオレンス専門の警察に行き、いろいろ聞かれた。そして翌朝また来るように言われた。

卒業式の当日朝、本当なら夜勤明けの8時に彼が迎えに来てくれる事になっていた。それなのに彼は来ないし、電話をかけても出ない。だから私は怒りが収まらずそのオフィスに行った。そしてそこで調書を作ってもらう事にした。

調書を作ってもらっている間の待ち時間、卒業式が始まる直前の彼から電話があった。

「許してくれ、でもママにばれてしまって君の事が許せない。君には卒業式なんて、そんなに大切じゃない。マスターの卒業式の時は招待するから、ごめん。」と。

彼はまだ学生をするつもりなの・・・・。呆れて、携帯の電源を切った。昨晩あれだけ病院の診断書を持って脅したのに、その事は一切行ってこないし、私を殴った事も一切謝ってくれなかった。

そしてしばらくたった後、携帯の留守電を聞いてみた。あまり悪いと思っていない口調で、sorryと長々とした言い訳が入っていた。すぐに削除。明日月曜日の朝、再度その警察に行く事になっている。そこで調書みたいなのが完成すれば、彼は逮捕拘留される事になるはず。

それをしてしまえば、彼の母親はどうなるんだろうとかいろいろ考える。怒っていた勢いで警察に行ったけれど、時間が経てば人間落ち着いてくる。

彼に卒業式直前の電話で言われた。

「狼少年と一緒で、警察はもう君の事を信じないよ、あはは。」 

この言葉と、あれだけ二人で楽しみにしていた卒業式に呼んでくれなかった事を思い出したら、やっぱり彼にはこれくらい必要なのかとも思う。でも彼にはまったく悪気がない。何度も届くSMSを読めば、卒業式に呼ばなかった事だけを謝っていて、暴力を振るった事には一切触れていない。それに私を殴ったという認識さえない。

珍しく今回は私が怒っているのを、彼はわかっている。だから無視しても、何度も電話をしてくる。彼には無理かもしれないけれど、しばらく無視して考えてもらいたいと思う。

明日は一応再度警察に行き、もしも手続きを続ければどうなるのかをもう一度きちんと聞こうと思う。スペイン語だけなので、実は半分何を言っているのか理解できていない。

彼の暴力がでるところ、お金に対して悪気がないところ、すべて受け入れて落ちるところまで落ちようと決めたのに、やはり暴力を振るわれたら許せなかった。


叔母さんは私が彼の2年間を支えてきて、その卒業式に私を呼ばなかった彼は最悪だと私の気持ちをわかってくれる。そしてまた親戚中と近所中に言ってまわってくれた。私が一人部屋に閉じこもっていると、いろいろな近所の人の家に連れて行ってくれた。

そして彼の叔父さんも、あんな馬鹿ほっとけ、もっとポジティブに、女らしく取り乱さずスワベスワベと励ましてくれた。
2009年02月04日(水)

siquiatro

テーマ:ブログ
昨日行った場所は、スペイン語でなんと言うのか知らなかった。彼から届いたSMSメッセージに、siquiatroと書いてあった。

昨晩、叔母さんと彼と、スーパーの買い物の事でもめた。それでも朝起きると、叔母さんは「今日ロベルトと一緒にメディコに行くように」と言ってきた。いつの間にか彼に電話をし、私と一緒に行くように強く言ったらしい。昨晩買い物の事と、私が脅しすぎた事に怒っていて、彼は絶対に一緒に行かないと私には言っていた。

昼前に、叔母さんの電話内容を聞いていたら、親戚の人と電話で話しをしていた。私の言動は外国人であったら当然の事で、この環境だったらああなっても仕方ないと言われた事を話していた。その直後、叔母さんに彼から電話があった。電話を変わってもらうと、今日一緒に行くからと言われた。

少し怒っていた彼は、

「叔母さんの家にタクシーで迎えに行って一緒にメディコに行く。でも終わったら僕はまっすぐ自分の家に帰る。OK?」

今までは私が彼を脅し、彼に対して少し上から目線だった。今度は立場が逆。彼の方が強気。それがわかった。

約束の時間に20分遅れ、2時20分に着いた。

彼が私をこうしたという事を、一番彼にわかって欲しかった。日本では悲しくなったり泣いたりした事などないのに、こんなにも気が狂いそうになったには彼の言動に問題がある事を、彼に知って欲しかった。ドクターだと思っていたアメリカ人の人は、実はセラピストだった。

その人が彼に、私は病気でもなく、違いすぎる文化で、お互いにそれを受け入れようとしない事からこんな大きな問題に発展するという事を彼に説明してくれた。彼はうなずいてはいたけれど、早速自分の言い分を言い始めた。

「彼女の言動は、ドミニカの女では考えられない。僕の知っている女は皆男に従順で大人しい。彼女みたいなのは見た事がない。どうしてもっと男をリスペクトしてくれないのかわからない。僕は自分の父親を見て育ってきた。」

と、早速マチスモ。プエルトプラタでの喧嘩の事も、今までの喧嘩の事も必死に話していた。そしてこのままの私では、一緒に暮らしたくないと力説していた。しばらく離れて暮らす時間が必要だと。そして携帯に電話がかかってきた時、彼女(私)は女からだと思い込むから困るとも言っていた。そのスペイン語がわかったので、浮気してそう思われる原因を作った方が悪いと彼に反論し、二人で言い合い始めたら、もうわかったとセラピストに止められた。

そして、昨日のスーパーでの事も話した。日本では考えられない言動だったから、素直にすぐに払えなかった事を。

「ここは日本ではなくドミニカだから、どうしても君が彼や叔母さんにあわせなければいけない。それができないと、こんな風にこじれてしまう。それができないなら、日本に帰るしかない・・・・・。彼らが君の常識に合わせる事は、絶対にない。」

と、セラピストに言われた。確かにそう。それをわかってまた彼の所に戻ってきたのに、実際にここで生活していると、頭でわかっていてもそれができなかった。その話しの時、セラピストの前で彼は真剣な顔をして、大きな目を開けて私に強い口調で言ってきた。

「いいか?僕も叔母さんもこの国では貧しい。君は貧しいクラスと一緒にいるという事を忘れないでくれ。」

あっという間に40分が経ち、とりあえず一度ドクターの診断も必要だと言われた。私はそのアメリカ人がドクターだと思っていた。同じ建物の別に部屋のドクターの順番を待つ事になり、彼と建物の外で待っていた。

行きのタクシーの中では冷たくあまり話しもしなかった彼だけど、すぐに仲直りできるのがいい。普通の男ならあんな喧嘩の後二度と私とは会わないけれど、自分は特別に優しいからこうやっていつも私の事を許せるんだと思っている。

確かに彼にどんな事をしようと、数日後には結局笑って許してくれる。それは本当にすごいと思う。私も許しているし。

3時からドクターを待つ事1時間、それでも順番は来ない。彼はシエスタをしていないので、疲れている様子だった。まだまだ待たなくてはいけない様だったので、彼は先に帰って寝る事になった。

そしてそのドクターを待つ事2時間、やっと6時頃に私の順番が来た。そのドクターが到着したのを見た時、何か俗っぽいなと感じた。ジャガーで登場、歩き方や身振りを見ていてそう思った。有名なドクターで、毎日ラジオでも話しているらしい。

話しをしてみて、やっぱり。自分の自慢と、貧乏な彼を小馬鹿にする発言。彼の給料の額を聞かれ、1ヶ月180ドルだと正直に話した。彼との出会いも聞かれた。住んでいる地域も貧乏だと馬鹿にされ、私がドミニカの女よりは自由に育ったと思うと言ったら、

「君は貧乏な部類のドミニカ人女性しか見ていないから、そう思うんだ。アッパークラスのドミニカ人女性は君より自由だし、男に対して従順なんて事はない。一緒にいる人間が、貧しいだけなんだよ。」と言われた。

私が彼とよく行くレストランの名前を出すと、自分も同じレストランには毎日のように行っていると自慢された。どんなタイプのドクターなのかはすぐに分かったけれど、この国でずっと疑問に思っていた所得について丁寧に説明してくれた。

$180 40%
$1.000 20%
$1.500~3.000 20%
$3.000~5.000 10%
$10.000 < 10%

ドクターと30分程話し、私にはドクターが必要でない事、やっぱり薬も何も要らないし、病気ではない事も分かった。この状況なら、仕方のない事だと。日本人がこの国の貧しい部類の人と接する事は、かなり難しいとも言われた。ただ話しを聞いてくれる人が必要だと言われ、アメリカ人のセラピストの所にしばらく通うように言われた。彼が私がクレージーでないと信じないのなら、彼に電話をかけるようにと言ってくれた。

そしてアメリカ人のセラピストニコラスと、少し建物の外で話しをした。私の彼は彼の世界を持っていて、それが彼にとって常識だし、彼がそれを変えるとは思えない、だから苦しいよと言われた。彼の話し方を見ていて、私を十分言葉で傷つけるのも見て取ってくれた。だからしばらく彼とは会わない方がいいと言われたのに、建物を出る頃に彼から電話がかかってきて、結局また今日の夜も彼と彼の友人と出かけた。

彼のしばらく距離と時間が必要だというのは、お互いに別々の場所で暮らして、外で会う事を意味する。この日の夜にはすっかり彼の機嫌も直っていた。


自分のお金を叔母さんや彼に使っても、私が笑顔で払わず、ちょっと不機嫌な顔で払ってしまうと私は悪者。払っても悪者にされて、どうせ払わなければならないのなら、笑顔で快く渡して彼らにもいい気分でいてもらう方がいいのではないかと思った。ものすごい金額を要求されるわけではなく、日常の細々とした買い物。悪意を持って私にお金の事を頼んでいるわけではなく、ある者が払って当然と彼らは普通に思っているだけなのがよく分かった。
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