南日本新聞のウェブサイト373news.comです

メニューをとばして本文へ移動します
H2Bロケット、宇宙センター搬入 来月燃焼試験/種子島
風雨5時間“動く城”
(2009 02/20 14:36)
(左)大型トレーラーに載せられ、市街地をゆっくりと進むH2Bロケットの機体=20日午前2時50分、南種子町中之上(右)山道を進むコンテナが闇夜に浮かぶ=20日午前4時35分、南種子町茎永
 今夏種子島から打ち上げ予定の新型ロケット「H2B」の機体が20日未明から明け方にかけ、陸揚げされた南種子町の島間港から種子島宇宙センターに搬入された。開発にあたった宇宙航空研究開発機構(宇宙機構)と三菱重工業は、実機による燃焼試験を3月に行う予定。
 機体は19日午前に島間港に到着。格納容器に収納された1、2段目は、それぞれ大型トレーラーに載せられ、20日午前零時半に移動を開始。1段目、2段目の順で、人がやや早く歩くほどのスピードで走行した。
 H2B1段目を格納する容器は縦横6.5メートル、長さ38メートルとこれまでより一回り大きい。ライトに照らされ白く浮かび上がる容器は、巨大な城が動いているようだ。
 沿道には、大型化した1段目の輸送を見ようと大勢の住民が詰めかけた。コンテナが通過すると、「H2Aよりずっと大きい」と歓声が上がり、携帯電話のカメラでさかんに撮影していた。
 かさ上げした電線をすれすれで通過したり、狭い曲がりくねった道をはうように進むH2Bの1段目。南種子町茎永の交差点では、トレーラーが左折する際、道路の縁石まで数10センチの距離でハンドルを切り無事に通過する場面もあった。
 H2Aの搬入ではスムーズに通過できた場所も、接触のおそれが出てきたため、宇宙機構は、宇宙センター内の法面を削って道幅を広くしたり、電柱や標識を移設するなどの対策をとった。
土砂降りの中、種子島宇宙センターに到着=20日午前5時35分、南種子町茎永
 激しい風雨の中、機体は大きなトラブルもなく、午前5時半すぎに宇宙センターに到着した。トレーラーの誘導や通過時に問題がないかチェックに余念がなかった作業員の表情も少し緩んだ。
 

↑この記事をソーシャルブックマークに登録→ ブックマークに追加する



…社会   …地域   …選挙   …行政   …経済・産業   …スポーツ  

…訃報   …文化・くらし   …科学・環境   …気象・自然  

…医療・福祉   …教育   …交通  

戻る ]
NEC
桜観光
新着情報
鹿児島県下一周駅伝大会
南日本新聞の購読申し込み
オススメ情報
記事・画像等の一切の無断転載、二次利用をお断りいたします。これらの著作権は南日本新聞社または各情報提供者にあります。