【ソウル=稲田清英】韓国の通貨ウォンが、じりじり下落している。20日の対ドル相場終値は前日より25.5ウォン安い1ドル=1506.5ウォン。外国人投資家による投資回収の動きが続いており、株価も下落。金融危機の影響で急落が続いた昨年11月以来の1500ウォン台をつけている。聯合ニュースによると、対円でも100円=1600ウォン前後で過去最安の水準となった。
韓国経済の悪化に加え、米国の株価下落や、東欧の経済沈滞による欧州の金融不安再燃への懸念などが背景。「投資家の安全資産への志向が強まり、市場の開放性が高い韓国からの投資離脱につながっている」(市場関係者)