「働かないアリの寓話」のウソ
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常に働かない「働かないアリの寓話」のウソ
「◆木偶の妄言◆」に書かれている「働かないアリ」の話は仮にその学説が正しいとしても、引用として半分間違っています。具体的にはこの部分、
さらに、働くアリの中にもよく働くアリと普通に働くアリがいて、働かないアリ、普通に働くアリ、よく働くアリの比率は 2:6:2になるそうだ。そして、よく働くアリだけを抽出して集団をつくると、よく働くアリ100%になるかと思えばさにあらず、ちゃんと2:6:2の比率になる。また、働かないアリの集団を抽出しても、全員働かないかといえば、やはり2:6:2の比率になるのだという。
(◆木偶の妄言◆)
Amazon.co.jp： 本: 蟻の生活非労働ワーカーの「学説」は2003年、北海道大大学院農学研究科の長谷川英祐助手（当時）が発表したもので、当時話題になりました。
論文はネットで入手できませんが「日本動物行動学会」(PDF)のニューズレターにおおよその話が載っています。
このニューズレターといくつかの文献をまとめると、長谷川氏の発表内容はおおよそ次のような話です。
* カドフシアリ30匹のコロニーを観察。
* コロニーの約8割は「女王アリや卵などをなめてきれいにする」「巣の掃除をする」「エサ取りをする」などの労働するアリであった。働くアリは常に働いていた。
* コロニーの約2割は「停止している」「自分の体をなめている」「何もせず移動している」だけで、働かないアリであった。働かないアリは常に働かなかった。
* 働くアリの中でも特に働きの良い6匹を取り除いたら、次に仕事熱心なアリたちの労働量が若干増えた。しかし、働かない層は依然として働かなかった。
* 逆に仕事をしない6匹を取り除いたら、よく仕事をしていた数匹の労働量が若干減った。
* 働かないアリを取り出して、別コロニー状態にしても働かないままだった。
* 働くアリを取り出して、別コロニー状態にしたら働いたままだった。
* 働かないアリは働くアリから、エサを口移しでもらっていた。
* ちなみに、最も働いている層の仕事は、幼虫の世話が大半だった。
つまり「働かないアリ」の話は「社会には一定数の非労働ワーカーが必要で、彼らもなにがしかの役に立っている」という「寓話」を生み出しがちですが、実際には、
働くものは常に働き、働かないものは常に働かない
という、夢もチボーもないお話なのです。
わたしは役に立ってはいないと思う。ただ今までは全員が働かなくてもやっていけたのだと思う。
木偶の妄言
ニートと働かないアリ ニートが02年の推計で84万7000人いることが分かった（記事）。 略 人間の社会でも同じような法則がある。パレートの法則だ（記事）。「一国の富、企業の売り上げ、不良品の発生などにおいて分配・分布・発生原因を考えたとき、その大勢は少数の要因によって決定されるという経験則」。その少数と多数の比率が2:8であることから「2:8の法則」とも言われている。 企業のリストラにもこのパレートの法則が援用されている。企業利益は2割の社員がつくりだしている。残りの8割も6割と2割に別れ、前者はなんとか自分の稼ぎの分の働きをして、後者は利益どころか不利益を与える。そのため、「不利益を与える社員を減らして利益を上げよう」というリストラの根拠になっているのだ。 全員働きものになった結果、それが当然だとみなされた結果……日本には何か疲弊感のようなものが漂っている。 人間の働かないアリであるニートを生んでいるひとつの原因は合理的かつ生産的な面でしか人事配置をしなくなった企業にもあるのではなかろうか。一昔前までは、人間の働かないアリたちにも会社の中で居所があった。必ず、課や部の中に1人や2人はいたはずだ。窓際と称されるベテラン社員やゴクツブシと陰口をたたかれる若手社員。そういう人材は要らない、入社しても首を切ると宣言したことで、そういう人たちは正業につかなくなった。 先のアリの研究では、働かないアリになんらかの社会的役割がある可能性がある、ということで、現在、研究が進められているそうだ。つまり、そうでもないと、よく働くアリばかりを集めた集団から働かないアリが出現する意味が説明できない。 窓際社員やゴクツブシ社員はある意味、職場のガス抜き装置になっていたはずだ。できる社員や普通の社員が「あの人は働かない」と非難し、あんなのがいるからオレはもっとがんばらねばならないと自分を叱咤する。窓際社員やゴクツブシ社員は自分が仕事をしない/ができないことがわかっているから、そのガス抜き装置の位置に甘んじ、みんなが嫌がる雑用も（もちろん嫌々ながらだが）やる。 ところが、できる社員ばかりになっても、結局はその中で「よりできる社員」と「その中ではできない社員」という序列はできる。人間社会は絶対比較ではなく、相対比較で成り立っているのだ。部や課の中の雑用はできる社員であったはずの「その中ではできない社員」の仕事になるか、その雑用を全員で押し付けあうようになる。部課内の人間関係がギスギスして疲弊感が漂うようになり、生産性が落ちる。
わたしは前の会社では、（特に最後は）すごく働いた。でも会社をかわって暇に、楽になった。だからこれを書いてます。でもこれがずっと続くとは思わない。
前は働かない人（一部のホワイトカラー）たちはひどい人だと思っていたけど、パレートの法則を読んで、働かない人がいても世の中はやっていけるのだと思った。だからそんなところに怒ってはいけない、正義感を持った観点で見るのは的外れなんだと思った。
でもその状況がまたかわってきてるような気がする。やはり無駄だったホワイトカラーは本当に必要なくなってきてると思う。
というわけで、いつこのblogが書けなくなるかわからないな、と思いながら、更新してまいりました。 今年最後になりました。 皆様本当にありがとうございました。 また（続く限りは）よろしくお願いします。用事がすんだら、皆様のところを閲覧してご挨拶に行こうかと思います。（でも今用事ができた、これ今日中には終わらないかも）
昨日の中華街は寒くて、人手が少なかった。。写真の整理もしなくちゃ。(ひとりごと）
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2006/12/31(日) 午後 2:19 [ 取引レートの時間差を利用して毎月100pipsをノーリスクで「物理的に」稼げる ]
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拝見させていただきました。
とても興味あります。
よろしければブログ書いてますので見に来てください。
スペースありがとうございます。
2008/4/21(月) 午後 10:29 [ シュウタン ]