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読売が第3種郵便物の基準違反「40ページ中22ページが広告」
21:57 02/19 2009
 
昨年の11月22日付け読売新聞に掲載された東芝の全面8ページ広告の一部。

 新聞などの定期刊行物を対象にした郵送料の特別割り引き制度--第3種郵便物の認可を受けるためには、一定の条件をクリアーしなければならない。その条件のひとつに、広告の割合を紙面全体の5割以下に制限する規定がある。ところが最近、読売新聞がこの規定をクリアーしていないことが分かった。これでは金を払って、質の悪い紙で出来た広告集を買っているようなものだ。さらに新聞の実配部数が総部数に占める割合を8割以上とする規定にも、偽装部数が原因で黄信号が点滅している。

【Digest】
◇紙面広告の割合は5割以下に制限
◇朝日新聞も広告が5割を超える
◇偽装部数が20%超は不認可
                -毎日、産経
◇偽装部数が20%超は不認可-読売
◇偽装部数が20%超は不認可-朝日
◇郵便事業株式会社のコメント。
◇読売、問題指摘後も広告が5割超

 新聞業界では、法律や規則が有名無実になっているケースがまま見うけられる。たとえば裁判所が下した新聞販売店に対する地位保全の仮処分命令を読売新聞社が踏み倒している事件は、マイニュースジャパンでもたびたび報じてきたとおりである。


朝日新聞販売店の偽装紙。梱包を解かないまま積み上げられている。岡山市内で撮影。

 

 

 また、古い例では、高額な景品を使った新聞の違法販売がある。それを改善すべくみずから提案した販売正常化宣言を3度もドブに捨て去った歴史は周知の通りである。新聞関係者の言行不一致をあげれば限りがない。

 最近、新聞は第3種郵便物の認可を受けるための条件を満たしていないのではないかという疑惑が浮上している。第3種郵便物とは、定期刊行物を対象として、郵送の際に特別割り引き料金が適用される郵便物のことである。

 新聞各社が第3種で郵送する日刊紙は僻地向けのもののほか、記事を寄稿した作家や評論家、一般投稿者などに届ける掲載紙がある。

 新聞1部(38ページの場合)を普通便で発送した場合、240円の料金がかかるが、第3種であれば84円。ただ、現在は80円で郵送するヤマト運輸のメール便があるので、経済的な観点だけを見れば、第3種が認可されていても、それほどメリットはなくなっているとも言える。

 しかし、第3種は公共の福祉に貢献する定期刊行物というステータスがあるので、かりに日刊紙でありながら、第3種が認可されていないとなれば、文化的要素が劣った出版物と見なされかねない。日本を代表する中央紙が第3種の資格を失うとすれば、ただならぬ事態である。

 事実、第3種の認可はどの定期刊行物に対しても下されるのではなくて、具体的な次の8条件をクリアーしなければならない。その意味ではハードルが高い。

第3種郵便物の認可を得る8条件
1,毎年4回以上、号を追って定期に発行するものであること。

2,掲載事項の性質上発行の終期を予定し得ないものであること。

3,政治、経済、文化その他公共的な事項を報道し、又は議論することを目的とし、あまねく発売されるものであること。

4,会報、会誌、社報その他団体が発行するもので、その団体又は団体の構成員の消息、意見の交換等を主たる内容とするものでないこと。

5,全体の印刷部分に占める広告(法令の規定に基づき掲載されるものを除きます。)の割合が5割以下であること。

6,1回の発行部数が500部以上であること。

7,1回の発行部数に占める発売部数の割合が8割以上であること。  (筆者注:発行部数1000部の新聞なら第3種郵便の数が800部以上必要ということ。)

8,定価を付していること。

(日本郵便のホームページによる)


 このうち新聞が条件を満たしていない可能性があるのは、「5」と「7」である。まず、「5」からその実態を検証してみよう。

◇紙面広告の割合は5割以下に制限
 第3種の認可条件の「5」は、「全体の印刷部分に占める広告(法令の規定に基づき掲載されるものを除きます。)の割合が5割以下であること。」と規定している。はたして新聞の紙面広告は紙面全体の5割を超えていないか?

 この点について、わたしが疑惑を抱くようになったのは、今年に入ってからである。読売を相手に3件の裁判を戦っている関係上、読売の紙面を隅々まで点検するのが日課になっているが、最近、広告が異常に多いと感じている。広告がないページはほとんどない。しかも、全面広告が多い。ページをめくっていると、思わずこんな言葉が口をついて出る。

 「これでは金を払って、質の悪い紙で出来た広告集を買っているようなものだ」

 わたしは読売における紙面広告とその他の部分の構成比を調べてみた。結論から先に言えば、広告が全紙面に占める割合が5割を超えている日があった。

 たとえば11月22日(土)の紙面構成(東京本社の14版)を見てみよう.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。




(写真上は記事中広告の例。写真下は記事下広告の例。

『北田資料』にまとめられた読売新聞鶴舞直配所における昭和51年から56年までの偽装部数(押し紙)の実態。すさまじい数字が並ぶ。

+++ 記者コメント +++
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ナベツネ  00:48 02/20 2009
読売のような悪質な新聞社にか弱き市民がどう対抗したらよいのか?
それは新聞を購読しないこと。ただそれだけである。みんなもやってみませんか?

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