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【岐阜】距離で成瀬選手がV2、井川選手は8位入賞 国体スキー競技初日2009年2月19日
第64回国体冬季大会スキー競技会は18日、新潟県湯沢町と十日町市で、大回転、距離クラシカルなどの競技が始まり、距離の成年男子A(10キロ)で成瀬野生選手=岐阜日野自動車=が2年連続優勝、井川純一選手=同=が8位に入賞した。 距離の成年女子Aでは清水美穂選手(専修大)が10位、同Bは古田恵理選手(飛騨特別支援学校)が15位と健闘した。同少年女子では、飛騨神岡高の森下桃妃選手が16位、藤本舞子選手が19位で、ともに昨年の40位台から大きく躍進した。森下選手は「前の選手についていくことだけ考えた」と話した。大回転は成年男子Aの谷本拓也選手(京都産業大)の26位が最高だった。 複合成年Aは前半の飛躍があり、高尾康平選手(岐阜日野自動車)が首位に立った。19日にある後半の距離で上位を争う。19日は、大回転成年女子Bで2年前に準優勝した田上友紀子選手(流葉スキー協会)や、大回転成年男子Bで昨年、8位に入った池田晃選手(高山グリーンホテル)らの活躍も期待される。 ◆成瀬選手「世界挑戦のきっかけに」出場選手中ただ一人の26分台に会場がどよめいた。距離成年男子Aで優勝した成瀬野生選手(24)。「自分を追い込むことができた。後半は、いっぱいいっぱいだった」 トリノ五輪に出場した後、日本代表でW杯に遠征していたが、今年1月、世界選手権の代表から漏れた。「振り出しに返り、自分を見直す機会になった」と言う。 国体を当面の照準にしていた。「もちろん優勝を狙う」と迷いなく話していたが、競技後は「最低限の仕事をした」と、ほっとした表情も見せた。長野県白馬村出身。「国体で一番を取ることが、今の僕にやれること」。岐阜県の選手として競技することに喜びを感じている。 身長167センチ。欧州には180センチを超える選手が多いが「工夫が問われる。日本人の良さを出していきたい」と、雪面に力を伝える技に磨きをかける。クラシカル種目は不得意といわれてきたが「全日本や海外で活躍するには両方できないといけない。国体の優勝をきっかけに、世界に挑戦したい」。2010年のバンクーバー五輪に向け、さらなる飛躍を誓う。 (白山泉)
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