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【滋賀】山岸選手(距離成年男子B)が初V 新潟国体2日目2009年2月19日
「トキめき新潟国体」の第2日は、距離と大回転、複合のジャンプの3種目が新潟県内の各会場で行われた。県勢は距離成年男子Bの山岸修選手(29)=近江八幡市=が自己初となる国体優勝を飾った。大回転成年女子Aの大橋亜郁選手(20)=草津市=が15位、同成年男子Cの松居文智選手(40)=米原市=が20位と健闘。8位入賞が期待された同成年男子Aの高橋昌道選手(21)=草津市=は21位にとどまった。 第3日の19日、県勢は大回転と距離リレーに出場する。 ○…ゴール後、倒れ込むように腰を落とし、しばらく動けなかった。ようやく呼吸を整えてゴーグルを外すと、満面の笑みを浮かべた。 「やっとやりました」。山岸修選手は待ちかまえていた川村正総監督=大津市=に拳を上げ、優勝をかみしめた。県の選手団員やライバル選手らから「おめでとう。やったな」と声を掛けられたり、握手を求められた。 スタートから一度も順位を下げなかったが、終わってみれば2位と4・1秒差の接戦。「難コースだったが、板が滑っていたので上位を狙えると思った」と振り返る。 長野県出身。近江八幡市の印刷業「アインズ」に2002年入社以来、7回の国体では2位が自己最高の記録。07年に札幌世界選手権大会に出場経験があるものの、昨年末にあったワールドカップ出場をかける国際スキー連盟(FIS)レースでは結果を残せなかった。 「引退を考えたことはもちろんある」。企業スポーツに身を置く以上迷惑をかけられない。だが、ひたむきにスキーに打ち込む姿に「頑張れよ」と会社側は応援し続けてくれた。 今後、国内大会を中心に巡り、バンクーバー五輪出場を目指す。「2位や3位じゃアピールにならない。一つずつ結果を残していきたい」と語った。 (古根村進然)
◆大回転の高橋選手「全然駄目だった」「全然、駄目だった」。ゴール後、高橋昌道選手は、黙々とスキー道具を片付け、競技場を後にした。 前回11位の結果を上回る8位入賞が目標だった。夏場の筋力トレーニングや、低速スキーの基本練習などに打ち込み、バランス感覚を養ってきた。 結果は21位。前半の急斜面では問題ない滑走ができたが、コース中盤の緩斜面に設置された旗門に苦しんだ。「振り幅が大きくてターンがうまくいかずに、スピードが落ちてしまった」と振り返る。 2回目の国体で、腰に不安を抱えながらの挑戦。「実力不足です」と謙虚な姿に、西田信生監督は「県内のアルペン競技をリードできる選手。今後の活躍を期待したい」と話した。 (古根村進然)
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