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長野県内ニュース

富井正一が健闘2位 冬季国体スキー・大回転 2月19日(木)

大回転成年男子C 2位に入った40歳の富井正一(スノーバスターズ=左)と、5位の37歳、富井剛志(野沢温泉ク)

 第64回国体冬季大会「トキめき新潟国体」スキー競技会第2日は18日、競技が始まり、新潟県湯沢町などで大回転、距離(クラシカル)、複合前半ジャンプを行った。この日の県勢は優勝なしに終わるなど、目標に掲げる男女総合(天皇杯)2連覇に向け、厳しいスタートとなった。

 県勢は、大回転成年男子Cの富井正一(スノーバスターズ)が2位入賞を果たし、距離成年女子Bの篠原文香(MAXスポーツクラブ)が3位に入る健闘を見せた。

 しかし、全体的には振るわず、大回転は成年男子Aの良波拓夢(中大)と成年男子Cの富井剛志(野沢温泉ク)がそれぞれ5位。距離は少年女子の吉越友美(飯山北高)が6位入賞を果たしたが、成年男子Bの山室忠(飯山市ク)や成年女子Aの下平恵理華(専大)は7位。少年男子は期待のレンティング陽(飯山北)が9位に沈むなど、入賞者がなかった。

 複合前半ジャンプは、少年の渡部善斗(白馬高)が2位につけ、内田貴輝(飯山北高)が8位タイ、インターハイ覇者の富井皓大(飯山南高)が11位。成年Aの小松雄(そば工房林檎舎)、成年Bの金井伸悟(東郷堂)がそれぞれ7位につけた。

<順位と記録こだわる不惑>

 大回転成年男子Cで40歳の富井正が2位に入る健闘。175センチ、88キロの筋肉質の体は効率的なターン弧を描き続けてゴールしたが、「全体的に攻めきれなかった。順位にこだわっていたので残念」と、満足した様子はなかった。

 野沢温泉でスキースクールを主宰している。大学卒業後は国体など一部レースを除いて大会から遠ざかっていたが、子どもたちへの手本にするのと「年を取ったら、やめなきゃいけない風潮が嫌い」という思いから2季前に“現役復帰”。FISレースや全日本選手権にも挑んできた。

 昨季の国体は地元開催だったが、県予選を突破できず、悔しい思いをした。今季は夏場に走り込みやマウンテンバイクなどで体をつくり、成年C4年ぶりの優勝に向けて備えてきた。「成年Cは県勢の得点源。100分の1秒にもこだわり、負けちゃいけないと思った」

 レース後は早くも来季に雪辱を期す意欲を見せた。「50歳を過ぎてもやりたいと思っている」。競技初日、全体的に振るわなかった県勢の中、頼もしい不惑の男が存在感を見せた。

<富井剛は5位、肩落とす>

 大回転成年男子Cでアルペンスピード系元五輪代表、富井剛が5位。国体復帰した昨季の2位から順位を落とした37歳は「リベンジのつもりだったが、見ての通りです…」と肩を落とした。

 所属するクラブでの小学生指導や各種大会の運営に追われ、練習は会場入りした16日から2日間だけ。急斜面が続く序盤で「3旗門目の手前でふくらんで板が止まってしまった」とミス。終盤も勢いを生かし切れず、ターンのふくらみが目立った。

 「まだ滑れる状態にあれば、指導者としての幅が広がり、子どもにもプラスになる」と今季も出場。来季の出場は「現時点で考えていない」と言うが、40歳の富井正も健闘しているだけに雪辱を期してほしいところだ。

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2月19日(木)の県内ニュース

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