ここから本文エリア トキめき国体開会 熱戦、白銀に誓う2009年02月18日
第64回冬季国体スキー競技会は17日、湯沢町の湯沢カルチャーセンターで開会式があり、47都道府県の選手、役員のほか、秋篠宮ご夫妻や森喜朗・日本体育協会会長ら2285人が参加した。競技は18日から始まり、 ◇ ●きょうから競技 7年ぶり8度目となる新潟での冬季国体。式典に先立ち、地元の湯沢小2年生のコーラスや、六日町高ダンス部の創作ダンスが披露された。各選手団の代表は、プラカードを持った湯沢中2年の女子に先導され、次々と入場行進した。 泉田裕彦知事は中越沖地震に対する支援に感謝し、「ここに元気な新潟の姿をお伝えできることは喜びにたえません」とあいさつ。秋篠宮殿下は昨秋、佐渡で放鳥したトキに触れ、「トキが大空を羽ばたいていくように、未来へ飛躍する希望を与える大会になることを期待します」と述べた。 湯沢町、十日町市など県内5カ所で採火された火が、県代表選手によってステージの台にともされ、ジャンプ少年男子などに出場する清水礼留飛(れるひ)選手(妙高高原中)が「今大会を支えてくれる人たちに感謝の気持ちを忘れず、競技することを誓います」と選手宣誓した。 ◇ ●「スキーの申し子」度胸を発揮 「宣誓、私たち選手一同は、越後三山を背に……」。清水礼留飛選手の元気のいい声が会場に響いた。「緊張しなかった。点数? 120点です」。生まれて初めてという選手宣誓で、持ち前の度胸を見せた。 7年前。妙高高原であった冬季国体では、今も現役ジャンパーの父・久之選手(48)が選手宣誓を務めた。「当時、生で見たのですが、あんまり覚えていない。ビデオで見た父は、はきはきしていました」。この日は「強調したいところを強く言いなさいとアドバイスされた。うまくできた」。 名前は、明治時代、日本にスキーを伝えたオーストリアの軍人レルヒ少佐にちなむ。父の期待通り、全国クラスの選手になり、まさに「スキーの申し子」に育った。国体は初出場。「春からずっと国体を目指して練習してきた。調子は上がっている。ビッグジャンプを見せたい」と、意気込みは相当だ。 「僕のメーンは宣誓でなく、大会。普段の実力を出せば勝てる」と礼留飛選手。18日、複合ジャンプに登場する。20日のジャンプ成年Bに出場する久之選手は「(礼留飛は)僕よりずっとうまかった。やっとこれで競技に集中できる」。戦いを前に、優しい父親の顔をのぞかせていた。
マイタウン新潟
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